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Posted by ブクログ
子育て中、もしくは子育てで悩んだ経験のある女性にはめちゃくちゃ響く内容だろう。
この小説は2篇収録されており、一つは表題の『声を聴かせて』で、亡くした幼い息子と成長した孫を出産した娘へ注がれる母親の視線と回想…こちらも面白かったが、もうひとつの『小さな甲羅』という短篇が印象的だった。
ある日、幼稚園へ通う息子が友だちを噛んでしまったことを知るが、その理由を聞かずに、幼稚園のママ友の中で嫌われてしまうのでは無いかと心配になる母親。
実は我が子は物事がまだうまくできない年頃であり、その噛んだ相手の子を中心にいじめられていたのだ。
予想通りママ友の中でも浮いてしまい、余裕を無くして壊れていく母親の様子が伝わり、痛々しかった。
子供は幼稚園に行きたいのに、母親が引きこもってしまう。
その夫も登場するが仕事で余裕が無く、子育ては妻(母親)に任せきり…
我が家の息子は2人とも社会人となったが、幼少期の頃の幼稚園でのエピソードなんてもう遥か昔で思い出せない。(まあ、毎日の送り迎えは完全にカミさんに任せていたからなあ…)
今となっては些細なことと笑い飛ばせるのかもしれないが、幼稚園内のママ友問題や子供同士のトラブルなど、子育てをしてきた女性には頭を悩ます非常に大きな出来事だったのかもしれないなあ。
そんなことを考えました。
Posted by ブクログ
女手一つで娘の奈保子を育てた花江。その奈保子が出産のため里帰りしていた。かつて奈保子には弟がいたが、不慮の事故で亡くなっていた。過去の大きな喪失と、静かに向き合って生きてきた母娘の慟哭を、切なく繊細に描いた表題作。他に、幼稚園で他の子供とうまくやっていけない息子に苛立ち、人間関係に追いつめられていく母の孤独が胸に迫る「ちいさな甲羅」も収録。
3歳の息子を事故で失った母親の悲しみ、苦しみ。
6歳の息子に苛々して、幼い相手に理不尽な物言いをして苛めてしまう母親の悔い、苦しみ。
似た立場にいる私にとっては、リアルで痛かった。
読むのが苦しかった。
表題作、息子を助けてやれなかった、言葉の遅い息子に苛立っていた母親に、訴えかけるような息子の言葉。
読んだ瞬間に、涙が溢れた。
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