声を聴かせて

声を聴かせて

小説・文芸
726円 (税込)

3pt

3.9

女手一つで娘の奈保子を育てた花江。その奈保子が出産のため里帰りしていた。かつて奈保子には弟がいたが、不慮の事故で亡くなっていた。過去の大きな喪失と、静かに向き合って生きてきた母娘の慟哭を、切なく繊細に描いた表題作。他に、幼稚園で他の子供とうまくやっていけない息子に苛立ち、人間関係に追いつめられていく母の孤独が胸に迫る「ちいさな甲羅」も収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    声を聴かせて
  • タイトルID
    :
    281802
  • 電子版発売日
    :
    2014年09月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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声を聴かせて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子育て中、もしくは子育てで悩んだ経験のある女性にはめちゃくちゃ響く内容だろう。

    この小説は2篇収録されており、一つは表題の『声を聴かせて』で、亡くした幼い息子と成長した孫を出産した娘へ注がれる母親の視線と回想…こちらも面白かったが、もうひとつの『小さな甲羅』という短篇が印象的だった。

    ある日、幼稚園へ通う息子が友だちを噛んでしまったことを知るが、その理由を聞かずに、幼稚園のママ友の中で嫌われてしまうのでは無いかと心配になる母親。
    実は我が子は物事がまだうまくできない年頃であり、その噛んだ相手の子を中心にいじめられていたのだ。

    予想通りママ友の中でも浮いてしまい、余裕を無くして壊れていく母親の様子が伝わり、痛々しかった。
    子供は幼稚園に行きたいのに、母親が引きこもってしまう。
    その夫も登場するが仕事で余裕が無く、子育ては妻(母親)に任せきり…

    我が家の息子は2人とも社会人となったが、幼少期の頃の幼稚園でのエピソードなんてもう遥か昔で思い出せない。(まあ、毎日の送り迎えは完全にカミさんに任せていたからなあ…)

    今となっては些細なことと笑い飛ばせるのかもしれないが、幼稚園内のママ友問題や子供同士のトラブルなど、子育てをしてきた女性には頭を悩ます非常に大きな出来事だったのかもしれないなあ。

    そんなことを考えました。

    0
    2026年04月14日

    Posted by ブクログ

    女手一つで娘の奈保子を育てた花江。その奈保子が出産のため里帰りしていた。かつて奈保子には弟がいたが、不慮の事故で亡くなっていた。過去の大きな喪失と、静かに向き合って生きてきた母娘の慟哭を、切なく繊細に描いた表題作。他に、幼稚園で他の子供とうまくやっていけない息子に苛立ち、人間関係に追いつめられていく母の孤独が胸に迫る「ちいさな甲羅」も収録。

    3歳の息子を事故で失った母親の悲しみ、苦しみ。
    6歳の息子に苛々して、幼い相手に理不尽な物言いをして苛めてしまう母親の悔い、苦しみ。
    似た立場にいる私にとっては、リアルで痛かった。
    読むのが苦しかった。

    表題作、息子を助けてやれなかった、言葉の遅い息子に苛立っていた母親に、訴えかけるような息子の言葉。
    読んだ瞬間に、涙が溢れた。

    0
    2017年08月03日

    Posted by ブクログ

    二つの母の話。
    自分に重なる部分が多く一気読み。
    「ちいさな甲羅」息子の起こしたトラブルからママ友の付き合いが難しくなる。一番守らなくてはいけないはずの息子のケアよりも、ママ友枠から外されないよう必死になって、ボロボロになっていく…でも、救いは頼りになる旦那さんがいたこと。もう、ママ友呪縛から卒業した私。特にトラブルもなかったけど、ピリピリしてた事を思い出した。
    「声を聴かせて」は出産で里帰りした娘に子どもの頃のいじめを告白される。かなりショック、気づいてあげられなかった自分を責めてしまうだろうな。

    0
    2017年01月15日

    Posted by ブクログ

    過去の大きな喪失を引きずる母娘を描く表題作「声を聴かせて」と、幼稚園の人間関係に追い詰められ孤独感に苦しむ母親を描く「ちいさな甲羅」の中篇二作を収録。
    心理描写の巧みさに圧倒される。登場人物の気持ちが伝わって心が重くなる。息苦しくなる。結末も決して明るいものではない。作者のメッセージと力量がストレートに堪えてくる。
    「不運は、時に、神様が目隠しをして打つダーツの矢のようだ。前触れもなく、因果もなく、意味さえもなく誰かを刺す。その人生の向かう先を、決定的に変えてしまう」という言葉が、重く鋭く致命的に心にのしかかる。

    0
    2015年02月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ちいさな甲羅』あの頃を思い出し胸がいたむ。
    一番に子どもの心配をしてあげたいのにママ友の視線、仲間はずれを気にしていた。過ぎ去ってみたらママ友との付き合いは私はあれ以来無いけど、あの頃は世界があの小さな世界しかなくて、夫は忙しく話を聞いてくれない、ワンオペで疲れ切ってた。ママ友で悩む方が読んでたら、ぜひ自分の子どもファーストで突き進んでほしい。本当に読めば読むほど朝比奈さん上手い!

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公たちは、自分で心のモヤモヤを乗り越えて次のステップへと踏み出しているけれど
    ボスママにしたって、娘が受けたいじめにしたって、何一つ解決はしていないので、こちら側にはモヤモヤが残ってしまった。
    そういうところが現実的だなと思う。

    子供への思いが1人の人間の生き方、考え方まで変えてしまうことがあると思うと、少し怖いなとも思う。

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二編とも母親が主人公なので気持ちの変動が大きかった。特に「ちいさな甲羅」は、主人公と同じく幼稚園児の息子がいるのでタケが意地悪されたり暴力をふるわれるシーンはギュッと胸がつまる。我が子を守るのは最優先だけれど、一種の危うさが付き纏うママ友関係に追いつめられ弱っていく栄子の気持ちは同情できる部分もあるなぁ。
    「いくよ。げきもやんなきゃならないし」と毅然と幼稚園に行く意志を示すタケ、過去のいじめの被害をカラッと母親に告白する表題作の奈保子、子どもの中に育っている生きる強さの芽への確かな信頼を感じた作品だった。

    0
    2021年04月21日

声を聴かせて の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    声を聴かせて
  • タイトルID
    :
    281802
  • 電子版発売日
    :
    2014年09月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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