声を聴かせて

声を聴かせて

715円 (税込)

3pt

3.8

女手一つで娘の奈保子を育てた花江。その奈保子が出産のため里帰りしていた。かつて奈保子には弟がいたが、不慮の事故で亡くなっていた。過去の大きな喪失と、静かに向き合って生きてきた母娘の慟哭を、切なく繊細に描いた表題作。他に、幼稚園で他の子供とうまくやっていけない息子に苛立ち、人間関係に追いつめられていく母の孤独が胸に迫る「ちいさな甲羅」も収録。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    女手一つで娘の奈保子を育てた花江。その奈保子が出産のため里帰りしていた。かつて奈保子には弟がいたが、不慮の事故で亡くなっていた。過去の大きな喪失と、静かに向き合って生きてきた母娘の慟哭を、切なく繊細に描いた表題作。他に、幼稚園で他の子供とうまくやっていけない息子に苛立ち、人間関係に追いつめられていく

    0
    2017年08月03日

    Posted by ブクログ

    二つの母の話。
    自分に重なる部分が多く一気読み。
    「ちいさな甲羅」息子の起こしたトラブルからママ友の付き合いが難しくなる。一番守らなくてはいけないはずの息子のケアよりも、ママ友枠から外されないよう必死になって、ボロボロになっていく…でも、救いは頼りになる旦那さんがいたこと。もう、ママ友呪縛から卒業し

    0
    2017年01月15日

    Posted by ブクログ

    過去の大きな喪失を引きずる母娘を描く表題作「声を聴かせて」と、幼稚園の人間関係に追い詰められ孤独感に苦しむ母親を描く「ちいさな甲羅」の中篇二作を収録。
    心理描写の巧みさに圧倒される。登場人物の気持ちが伝わって心が重くなる。息苦しくなる。結末も決して明るいものではない。作者のメッセージと力量がストレー

    0
    2015年02月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ちいさな甲羅』あの頃を思い出し胸がいたむ。
    一番に子どもの心配をしてあげたいのにママ友の視線、仲間はずれを気にしていた。過ぎ去ってみたらママ友との付き合いは私はあれ以来無いけど、あの頃は世界があの小さな世界しかなくて、夫は忙しく話を聞いてくれない、ワンオペで疲れ切ってた。ママ友で悩む方が読んでたら

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公たちは、自分で心のモヤモヤを乗り越えて次のステップへと踏み出しているけれど
    ボスママにしたって、娘が受けたいじめにしたって、何一つ解決はしていないので、こちら側にはモヤモヤが残ってしまった。
    そういうところが現実的だなと思う。

    子供への思いが1人の人間の生き方、考え方まで変えてしまうことがあ

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二編とも母親が主人公なので気持ちの変動が大きかった。特に「ちいさな甲羅」は、主人公と同じく幼稚園児の息子がいるのでタケが意地悪されたり暴力をふるわれるシーンはギュッと胸がつまる。我が子を守るのは最優先だけれど、一種の危うさが付き纏うママ友関係に追いつめられ弱っていく栄子の気持ちは同情できる部分もある

    0
    2021年04月21日

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