経済学に何ができるか 文明社会の制度的枠組み

経済学に何ができるか 文明社会の制度的枠組み

902円 (税込)

4pt

さまざまな「価値」がぶつかり合う、現代の自由社会。その結果、数々の難問が私たちの前に立ちはだかっている。金融危機、中央銀行のあり方、格差と貧困、知的独占の功罪、自由と平等のバランス、そして人間にとって正義とは、幸福とは――。本書は、経済学の基本的な論理を解説しながら、問題の本質に迫る。鍵を握るのは「制度」の役割である。デモクラシーのもとにおける経済学の可能性と限界を問い直す試み。

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経済学に何ができるか 文明社会の制度的枠組み のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年04月10日

     私は1975年に大阪大学経済学研究科に入学したのだが、そのときに猪木先生はMITでPh.D.を得て、着任したばかりであったと記憶している。私は国際金融の専攻だったため、労働経済学を教える猪木先生の講義を受けるチャンスがなかったが、なぜか他の院生を通じて、先生と親しく交わる機会を得た。猪木先生は父上...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月27日

    過去の経済学者の理論の紹介だけでなく、最近の経済データや哲学的観点からの意見など、読み応え十分。これまで読んだ「経済学の新書」のイメージとは全然違う。良い。

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    Posted by ブクログ 2013年05月06日

    経済思想の歴史的な変遷を追いつつ、「経済学に何ができるか」というテーマについて理論と現実の対比によって明快に論点を提示している。
    かなり高尚な内容だが、非常に平易で読みやすい。おすすめ。

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    Posted by ブクログ 2013年03月25日

    新書としては、超第一級の名著。これだけ丁寧に経済学を解説し、なおかつ文章が練り込まれており、経済学の限界を素直に認めながら、その可能性を探っている。

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    Posted by ブクログ 2013年05月16日

    20130311~0516 経済理論、思想史的な記述と現実の経済事情や経済史に関する記述がうまく融合されている感じ。難しいけど読みやすいですw
    著者のバランス感覚が優れているのが良く分かります。

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    Posted by ブクログ 2012年12月17日

    経済学というより、かなり倫理的な本です。経済社会的な諸問題に対して、経済学だけでは解決しえない限界を明らかにしながらも、なおかつ経済学のもつ本質的な役割を示そうとする試みだと思います。この本を読んで、中庸ってものの重要性と困難さをしみじみ感じました。それと経済学って倫理学の子なんだなあって改めて思い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月10日

    理論と現実の間をさまよう経済学。
    そんな経済学の不完全性を受け入れ、その狭間を地道に埋めようとしてきた経済学者の格闘の書。
    経済学が何を考えてきたのか。
    経済学がどのようなものなのか。
    完全な社会科学などないし、目指すべきでもない。
    自分自身がその間を行ったり来たりして自分の頭で考えることでしか前に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月15日

     経済学の基礎のキソが学べる一冊。本書は――書名とは裏腹に――経済学の「限界」を考察することで、逆に「可能性」を明らかにするというアプローチを採る。ただ、難しい理論の話は少なく、第1部は身近な話題(税金・インフレなど)から経済学を考える内容となっており、第2・3部は経済を行う主体である「人」について...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月20日

    著者は「経済学に何ができるか?」という問いに明確な答えは、出していない。重要なのは、経済政策における経済学の限界を知ることだ。現代のミクロ経済学の主流は、「合理的で独立した自由な個人」を想定することから出発する。しかし、これは人間類型のひとつを代表したモデルにすぎない。したがい、経済理論と政策の関係...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月19日

    猪木武徳が2012年に発表した新書。ガッチガチの経済学に関する本かと思ってましたが、社会学や倫理学など幅広いクロスオーバー的な内容でした。昨今、社会的に取り沙汰されている様々な問題について、経済学だけでは語れないし、逆に経済学を知らないままでも語れない。それだけ純粋な理論よりも実践や色々なものに対す...続きを読む

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