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Posted by ブクログ
新書本ながら小さな文字で約380ページにわたり戦後の世界経済史について簡潔にまとめた本。戦後を10~20年ごと区切り、各地域を網羅しつつ、機械的にではなく適当なテーマを設定しつつ、わかりやすくまとめられている。私も大学で経済を学んだことがあるが、世界経済史については、さまざまな多数の書籍・文献を読んだ(読まされた)経験があり、苦労した思い出があるが、この本は、とてもわかりやすく、大事なところをうまくまとめていると思う。特に、全世界がほぼ網羅され旧社会主義国、東南アジア、アフリカまで言及されておりとても勉強になった。著者がむすびで述べている、「政治的安定、私的所有権の確立、法の支配が、経済的に豊かな社会の基本的前提となる。」が、この本における結論であろう。いずれにしても、戦後世界経済史の教科書といえる名著であると思う。
Posted by ブクログ
タイトルの通り、戦後から現代までの、世界各国の歩みを経済史の視点で概観している。扱う地域は非常に広く、社会主義国、アフリカや南米などの新興国も取り扱われている。また、著者がこの広汎なターゲットをいかに見るか、という定まった視点が冒頭にきちんと提供されている。扱うテーマの性質上、地域や時代が点々とするが、決して教科書的な記述に終始せず、著者の与えた視点でもって経済史として概観することができる。
5つの視点とは、下記である。
・市場化と公共部門の拡大のせめぎあい
・グローバリゼーションの進展と、それによる変化
・平等/公平性、富の分配に対する考えの変化
・世界的な統治機構の果たした役割・機能
・市場システムのデザインとその変容
概観であるがゆえに、細かな議論は前提知識の足りない評者には、理解できない点も多くあったものの、本書を通し、『点』でしか認識していない事象を、同時代の他の地域と横串で見たり、前の時代とのつながりを概観することで、これまでよりも少し視野が広がる思いがする。
・同じ戦後からのスタートを歩んだ国々でも、南米ではハイパーインフレ、アフリカでは貧困、アジアは急成長。その歩みの違い。
・社会主義経済と欧米の市場主義国が相互に影響しあうことで、市場主義国の市場システムも、社会主義国の統制体制もそれぞれゆらいできた。
・戦前の不況、戦後の低迷、アジアの通貨危機、きっかけや経緯の比較。
読みとおすのは気力を要するが、それ以上の価値は十分にある。
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ビジネス・実用
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