平安最強のエリート部隊VS人非ざる者たち。
今、最も熱い歴史小説!
大力の青年・坂田公時は武士になるため都へ上る。初めて知る身分の境に戸惑う彼は、ある日「鬼」の噂を耳にする。一方、神の棲まう山・大江山では食糧たる獣たちが姿を消す。頭目の朱天は仲間たちのため、盗みを働く決断を下す。人と、「鬼」と呼ばれる者たち。二つの魂が交錯する時、歴史を揺るがす戦が巻き起こる!
Posted by ブクログ 2021年02月28日
山で鬼として育ち、武人であった父と同じ道を歩むため、下山し都へ。源頼光の近習として。
ある日、鬼の噂を耳にする。その一方で神の棲まう山である大江山では食糧たる獣たちが姿を消す。
里の長である朱天は仲間達のため、盗みを働く決断を下す。
頼光四天王の一人。坂田金時。そう。マサカリ担いだ金太郎の物語...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月15日
矢野隆らしい疾走感と躍動感あふれる戦闘描写はさることながら、古代日本の一種の排外思想を鮮明に映し出している超大作。
舞台は平安後期、金太郎で有名な坂田公時の鬼退治を描く。当時の京においては、帝の支配下にある者が「人」であり、その範疇にない者は全て人に非ずとされてきた。文化的に言うとナショナリズムが...続きを読む