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Posted by ブクログ 2020年05月04日
矢野隆という作家は、合戦シーンや勢いのある描写に定評があるのかと思っていたが、本作は各人物の心情変化にスポットを当てており、重厚な心理小説の形を取っている。
多くが殿軍を務める戦国武将を描くが、いずれもその大役を疎み、弱気で臨むという姿が、当たり前ではあるものの、新鮮で面白い。
①禿鼠の股座:秀...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月28日
決戦シリーズのこの作者の作品は読んでいたので、短編集ではあるがじっくり読んでみたくて手にした。
戦国小説では戦の末、勝敗が決まると敗者は当然、打ち破られるか逃げるか自滅する。そこに焦点を当てた小説である。
それぞれが各自の想いを持ってその場で対応し行動する。
その心の内が味わい深い。「殿軍」の意味も...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月14日
戦国期のしんがりの事例(?)についてまとめた著書かと思って購入したが、様々な合戦の撤退戦を題材にした小説だった。
"退き佐久間"のように撤退戦に関する異名を持つ武将も登場しないようなので、読み始めはちょっと拍子抜けしたが読み進めるうちに面白くて全く気にならなくなった。
後衛は後...続きを読む
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