猪瀬直樹の作品一覧
「猪瀬直樹」の「昭和16年夏の敗戦 新版」「猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「猪瀬直樹」の「昭和16年夏の敗戦 新版」「猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
信州大学人文学部卒。1987年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で1996年度文藝春秋読者賞受賞。『ペルソナ 三島由紀夫伝』、『ピカレスク 太宰治伝』、『こころの王国 菊池寛と文芸春秋の誕生』など数多くの作品を手がける。
Posted by ブクログ
1983年初刊のノンフィクション。
昭和16年、軍を含む官庁や民間から選りすぐりの若手人材が「総力戦研究所」に集められた。
彼らは、各方面から持ち寄ったデータをもとに、模擬内閣を組織して開戦後の経過をシミュレーション。
その結果は「日本必敗」というもの。
しかしながら、敗戦に至るまでの過程を、原爆投下以外ほぼ正確に予測したこのシミュレーションは、結局採り入れられることなく日米戦へ突入。
優れた分析がありながらも、開戦に至ってしまったプロセスは必読です。
データよりも結論ありきの空気が優先されてしまうのは、現代でも変わらぬとても重い教訓だと思います。
Posted by ブクログ
立場が人を作ると言うが、その立場は現実をみる眼を曇らせるというのもまた正しいと思う。先に描きたい絵があると、どうしてもその絵を飾るような事実を集めたくなってくるものだ。
本書で取り扱われている総力戦研究所では、各方面のエリートが集められ模擬内閣でそれぞれの「立場」を与えられる。しかしその「立場」は期限が定められており、かつゲームの役職といった雰囲気の自由さがあったように推察される。立場ゆえのしがらみがなければ、事実に執着して結論を出せる。日米戦争に対して「必敗」という正しい結論を下せたのもその自由さゆえであろう。
総力戦研究所のことは本書を読むまで、その存在さえ知らなかった。日米戦争は軍部
Posted by ブクログ
ボリュームがあって後半は特に読むのが大変だったけど、面白かったです。前半だけでも読んでみて。
日本国の天皇(ミカド・プリンス)とは何か?を日本はもちろん海外からの視点でも少しづつ丁寧に、しつこくしつこく謎を解きほぐしていきます。世界一周して取材、スゴイ。
西武グループが皇族の土地を買い上げて建てた『プリンスホテル』の謎から堤康次郎の執念が明かされ、『ミカド』というゲームの謎はアメリカの「ミカド」という町からオペラ「ミカド」につながっていく。めちゃくちゃ面白い。
猪瀬氏は天皇を『空虚な中心』と表現しています。天皇を神聖化するための数々のタブーや暗黙の了解により、国民は天皇の実態をよく知らない