Posted by ブクログ
2013年04月01日
昨年末に東京都知事に就任された、猪瀬直樹さんの寄稿集となります。
石原さんの下での副都知事時代のエピソードが主体で、読み応えありました。
中でも、3.11の際の Twitter から始まった救出劇は圧巻でした。
詳細は『決断する力』でもとのことですので、是非そちらも読んでみたいところ。
「気仙...続きを読む沼→ロンドン→東京→都庁→消防と奇跡のリレーの絆でつながった」
そして個人的には、東京メトロと都営地下鉄の一元化は、是非お願いしたい。
道路行政を何とかしてしまった猪瀬さんなら、できてしまう気もしています。
政策の系譜で見れば、間違いなく石原さんを踏襲されているかと、、
政治の連続性との面から見ても、都知事としての信頼性は間違いなく。
「日本文学は、日本という国がこの世界でどんな苦労をし、
どう生き延びていくべきなのかを提示するという「家長」の役割を放棄したまま」
既存メディアからはあまり伝わってきませんが、
ご本人が作家であるのは頼もしい、わかりやすく発信してくれそうです。
そういえば、ビブリオバトルの紹介もされていて、
「本はタイムマシンだ」とは、さすがの表現だなぁ、、と。
今年はオリンピック招致がメインになると思いますが、
前回とはちょっと違った雰囲気で推移していると思います。
「これからの世の中を強く生きるには、
自国の歴史を知り、己のよりどころをすることも必要」
歴史教育でマッカーサーの副読本を使い始めたことがその端緒ともなればいいのですが、
ん、この方向性が根付いていけば、東京都の公教育は安心かな、、現場での運用は心配ですが。