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Posted by ブクログ 2017年01月14日
天皇制とは合理主義に覆われたかに見える近代日本にあって、その中心に鎮座するある種の「不合理」である。本書はその「不合理」にあるいは吸い寄せられ、あるいは翻弄された人々の物語を鮮やかな筆致で描き出していく。
今上天皇が譲位(生前退位)の意向を示され、その具体的な日程なども報道されるなかで、本書は(初...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月18日
昭和天皇の崩御前後の、妙な空気は体験している。連日のご容態
報道、日に何度も行われるバイタル・データの発表。行き過ぎた
自粛ムードはCMの「お元気ですか?」の台詞までを消した。
そして、故小渕恵三が掲げた新しい元号「平成」の文字。
本書では大正天皇崩御の際に起こった東京日日新聞(現・毎日新聞)
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Posted by ブクログ 2013年02月10日
2013.1.4-2013.1.5
猪瀬直樹氏の本の面白さは、着眼点の良さだけではなく、関係者に対する広範な取材に基づく事実の積み重ねにある。
元号についての誤スクープ、八瀬童子、鷗外と吉田増蔵、終戦後の松江のクーデターなど、いづれも不勉強で知らなかつた事実で興味深く読んだ。
解説を網野善彦氏が書い...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月09日
テレビでいつだったか八瀬童子のことをやっていたことがあり、非常に興味が湧き、本書のことも知りました。
まるまる一冊八瀬童子のことと思いきや、八瀬童子エピソードの割合はそんなに多くありません。
メインはむしろ昭和になる際にあった元号誤報事件や、元号制定の裏側、終戦時に松江で起きた県庁焼き討ち事件です。...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月07日
天皇の崩御という国家にとっての一大事は、どんな影響をあたえるのか。天皇崩御と、その中で生き抜く人々を、”改元””大喪””恩赦”の3つの視点から、描いている作品。
その中でも「棺をかつぐー八瀬童子の六百年」が特に興味深かった。
現代は、過去の伝統の意識が希薄になってきていて、その反論として、伝統を守...続きを読む
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