天皇の影法師

天皇の影法師

733円 (税込)

3pt

3.6

大正十五年十二月十五日未明、天皇崩御。その朝、東京日日新聞は新元号は「光文」と報じた……。世紀の誤報事件の顛末。歴代天皇の柩を担いできた八瀬童子とは? 最晩年の森鴎外はなぜ「元号考」に執念を燃やしたのか? 天皇というシステムに独自の切り口と徹底取材で迫る。

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天皇の影法師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年01月14日

    天皇制とは合理主義に覆われたかに見える近代日本にあって、その中心に鎮座するある種の「不合理」である。本書はその「不合理」にあるいは吸い寄せられ、あるいは翻弄された人々の物語を鮮やかな筆致で描き出していく。

    今上天皇が譲位(生前退位)の意向を示され、その具体的な日程なども報道されるなかで、本書は(初...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月18日

    昭和天皇の崩御前後の、妙な空気は体験している。連日のご容態
    報道、日に何度も行われるバイタル・データの発表。行き過ぎた
    自粛ムードはCMの「お元気ですか?」の台詞までを消した。

    そして、故小渕恵三が掲げた新しい元号「平成」の文字。

    本書では大正天皇崩御の際に起こった東京日日新聞(現・毎日新聞)
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    Posted by ブクログ 2013年02月10日

    2013.1.4-2013.1.5
    猪瀬直樹氏の本の面白さは、着眼点の良さだけではなく、関係者に対する広範な取材に基づく事実の積み重ねにある。
    元号についての誤スクープ、八瀬童子、鷗外と吉田増蔵、終戦後の松江のクーデターなど、いづれも不勉強で知らなかつた事実で興味深く読んだ。
    解説を網野善彦氏が書い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月22日

    天皇の葬礼になると八瀬の山から現れる「八瀬童子」にまつわる壮大な歴史ミステリーを期待していたが、本編では明治後の記録に残る事実を淡々と述べるに止まり、作者はせっかくいい題材を見つけたのに、結果は大いに期待外れだった。

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    Posted by ブクログ 2021年06月06日

    数冊も読んではいないのですが、どうも説明が下手なのではないか?同じレベルの人には出来てもすべての人にはどうなのか?マスターベーションと指摘されそうな。だから都知事も途中で……。

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    Posted by ブクログ 2019年03月09日

    テレビでいつだったか八瀬童子のことをやっていたことがあり、非常に興味が湧き、本書のことも知りました。
    まるまる一冊八瀬童子のことと思いきや、八瀬童子エピソードの割合はそんなに多くありません。
    メインはむしろ昭和になる際にあった元号誤報事件や、元号制定の裏側、終戦時に松江で起きた県庁焼き討ち事件です。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月11日

    元号制定の経緯、八瀬童子の役割、最後のクーデター。うーん、知らなかったことばかり。こんな文章書く人だっだんだ。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年06月07日

    天皇の崩御という国家にとっての一大事は、どんな影響をあたえるのか。天皇崩御と、その中で生き抜く人々を、”改元””大喪””恩赦”の3つの視点から、描いている作品。

    その中でも「棺をかつぐー八瀬童子の六百年」が特に興味深かった。
    現代は、過去の伝統の意識が希薄になってきていて、その反論として、伝統を守...続きを読む

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