木村敏の作品一覧

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作品一覧

2022/08/10更新

ユーザーレビュー

  • 時間と自己
    使われている精神医学の用語や内容は、本書が書かれた1982年当時のものであることを前提として読む必要がある。それでもなお、思弁的のみならず、臨床的にも示唆に富む本だと感じた。臨床場面で患者さんと接しているときに、自分自身の時間感覚も同調しているように感じることは多く、一日の臨床のなかで、時間の流れは...続きを読む
  • 異常の構造
    素晴らしいの一言。
    遅読気味な自分が一気に読み終わってしまった。
    古い印象を受ける部分が少なからずあるが、それを補って余りある内容でした。

    常識とは何なのか。
    異常か正常かは何で決まるのか。
    正常者の思う世界だけが本当の世界であるとは限らない。

    著者があとがきに書いている内容は精神科のお医者さん...続きを読む
  • 時間と自己
    分裂症やうつ病などの症状を、時間と自身の在り方から捉えてみることができるという考え方をこの本で初めて知った。

    本書の中で、"もの"と"こと"は区別され、本質的な"こと"について考えようと思うことで、"もの"となってしまうため、健常な状態では"もの"と"こと"を区別することはできない。ということと、...続きを読む
  • 時間と自己
    非常に面白かったし、こんなに豊かなものを人は書けるのだなということに感動して、充実した読書時間になった。
    ペンを持っていることは、ペンなしでそのことを感じることができないというように、「もの」なしで「こと」は成立し得ないということを前提として、精神病者の時間がどのように成り立っているのかを論じている...続きを読む
  • 時間と自己
    時間を見るときは、時間そのものではなく、いつまでに何分たったまでの、時間のあり方を見ている。
    すべてのものは何らかのこと的なあり方をしている。
    存在者の存在と、あるということそれ自体には根本的な違いがある。
    自己の自己性とは、自己自身による自己認知なのである。
    主語的自己と、述語的な私。

    鬱→メラ...続きを読む

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