自分ということ

自分ということ

990円 (税込)

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「自己」とか「自分」とは、私たち個人の内部的ななにものかだろうか。自分の「自」は「おのずから」の「自然」となり、また「みずから」の「自分」となり、両者の間で根源的な生命は躍動する。自己あるいは自分とは、私の内部にあるものではなくて、私と世界との、総じて人と人との「あいだ」にあるのだ。自己の自己性にかかわる危機として分裂病(統合失調症)や離人症を取り上げ、「あいだ」の時間性や、自己の「もの」的ありよう・「こと」的ありように光を当てる。著者の内面の歴史を背景に語られる木村哲学への最初の一歩。

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自分ということ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何度も何度も読んでみて、いつも新しい発見がある。読み直す中で新しく語彙を体感して、実際の自分の実感をつかみ取れる。やはり木村敏はすごいなと思う。

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    以下の文章が印象に残った。
    フロイトの精神分析が神経症理論から出発したものであることについては、いまさら書くまでもないことだろう。神経症と精神病、特に精神分裂病との違いは、世間一般では軽症と重症の違いとして理解されることが多いようだが、精神医学の専門的な立場からいうとそれほど単純なものではない。むし

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

     いわゆる統合失調症、離人症などの精神疾患について人文科学的アプローチをしている著作。近年の脳科学の発達による自然科学的側面とは違い、いかに他者と接していくか「間」とは何かを探っていく。
     前半が一般向けの内容となっており理解しやすい。患者に限らず、われわれの毎日の生活に避けては通れぬ他者との接触。

    0
    2010年08月04日

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