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  • ベルリン飛行指令
    小説・文芸
    3.9
    1巻957円 (税込)
    1940年、欧州戦線で英国スピットファイアに苦汁をなめていたドイツ空軍は極秘情報を入手した。日本で画期的な戦闘機が開発されたというのだ。驚異的な航続距離を誇る新戦闘機、その名は“タイプ・ゼロ”。三国同盟を楯に取り日本に機体移送を求めるドイツ。日本海軍の札付きのパイロット安藤、乾の二人に極秘指令が下った。張り巡らされた包囲網の下、零戦は遥かベルリンの灯を目指す!
  • べんけい飛脚(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.0
    1巻825円 (税込)
    前田家の参勤交代は四千人の大移動。五代藩主前田綱紀は禁を破る数の鉄砲隊の同道を突如命じた。関所通過には公儀の許可証が要る。隊列は既に藩邸を発った。迫る時間の中、漸く吉宗決済の許可証が下りた。予め先々の宿場で待ち受けていた浅田屋の飛脚たちは参勤隊列を目指して文書を繋いでいく。艱難辛苦を極める難事に命を懸ける飛脚たち。使命を遂行する男の意気地に心打たれる傑作時代長編。
  • ベージュ(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.9
    1巻506円 (税込)
    虚空に詩を捧げる/形ないものにひそむ/原初よりの力を信じて(「詩の捧げ物」)。弱冠18歳でのデビューから70余年。谷川俊太郎の詩は、私たちの傍らで歌い、囁き、描き、そしてただ在り続けた。第一詩集『二十億光年の孤独』以来、第一線で活躍する谷川がくりかえし言葉にしてきた、誕生と死。若さと老い。忘却の快感。そして、この世界の手触り。長い道のりを経て結実した、珠玉の31篇を収録。(解説・斉藤壮馬)
  • ペインレス(上下)合本版(新潮文庫)
    小説・文芸
    -
    1巻1,474円 (税込)
    野宮万浬、ペインクリニックで患者の痛みと日々向き合う優秀な医師。彼女には、秘密があった。心に一切痛みを感じないのだ。一方、数々の国際プロジェクトを手掛けてきた貴井森悟は、爆弾テロに遭って痛覚と情熱を失い、無為に生きていた。謎めいた老人、曾根雅雄の導きにより、ふたりは運命の邂逅を果たす──。人間の根源を抉るサスペンスにして、最もスリリングな医学エンターテインメント。 ※当電子版は新潮文庫版『ペインレス』上下巻をまとめた合本版です。
  • ペインレス(上)―私の痛みを抱いて―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.0
    1~2巻737円 (税込)
    野宮万浬、ペインクリニックで患者の痛みと日々向き合う優秀な医師。彼女には、秘密があった。心に一切痛みを感じないのだ。一方、数々の国際プロジェクトを手掛けてきた貴井森悟は、爆弾テロに遭って痛覚と情熱を失い、無為に生きていた。謎めいた老人、曾根雅雄の導きにより、ふたりは運命の邂逅を果たす──。人間の根源を抉るサスペンスにして、最もスリリングな医学エンターテインメント。
  • ペスト
    小説・文芸
    3.9
    1巻935円 (税込)
    アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
  • 法師蝉
    小説・文芸
    4.0
    1巻385円 (税込)
    少年時代に眼にした法師蝉の羽化の情景。僅か十日ばかりの残された時間を過ごすために幼虫の固い殻を脱ぐとき、蝉は体内のすべてが透けて見える儚げな姿をしていた。人もまた、逝く時が近づくと淡く透きとおった様子になってゆくものなのだろうか――。平穏な日々に忍び込む微かな死のイメージを捉えた表題作ほか、人生の秋を迎えた男たちの心象を静謐な筆致で描く短編「海猫」「チロリアンハット」「手鏡」「幻」「或る町の出来事」「秋の旅」「果実の女」「銀狐」全9編。

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  • 方丈の孤月―鴨長明伝―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.9
    1巻781円 (税込)
    齢五十余にして粗末な庵で想う。私の一生とは何だったのか。下鴨神社の神職の家に生まれながらも、不運と挫折の連続。孤独を抱え、災禍に遭った都を悶々と歩き回る。やがて歌の才が認められ「新古今和歌集」に入撰するのだが――。晩年、独り方丈に坐し、筆を執る。「ゆく河の流れは絶えずして…」。人はどこから来てどこへ行くのか。世の無常と、生きる意味を見つめ続けた長明の不器用で懸命な生涯。(解説・細谷正充)
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    20XX年平壌でクーデターが勃発、北朝鮮軍部はムスダンリからミサイル発射を企んでいた。米国は自国保護のためピンポイント爆撃へと動き出す。だがその標的近くで日本人拉致被害者6名が生存していることが発覚。日本政府は邦人奪還のため自衛隊特殊部隊の投入を決断するが……。海上自衛隊特別警備隊の創設者が、政府の動きや作戦行動を完全シミュレーション。驚愕のドキュメントノベル。(対談・かわぐちかいじ)
  • 放浪記
    小説・文芸
    3.6
    1巻869円 (税込)
    第一次大戦後の困難な時代を背景に、一人の若い女性が飢えと貧困にあえぎ、下女、女中、カフェーの女給と職を転々としながらも、向上心を失うことなく強く生きる姿を描く。大正11年から5年間、日記ふうに書きとめた雑記帳をもとにまとめた著者の若き日の自叙伝。本書には、昭和5年に刊行された『放浪記』『続放浪記』、敗戦後に発表された『放浪記第三部』を併せて収めた。

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  • 放浪大名 水野勝成―信長、秀吉、家康に仕えた男―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻737円 (税込)
    十六歳での初陣から七十五歳で参陣した島原の乱まで六十年、戦国の乱世を鑓一本で駆け抜けた水野勝成。刈谷城城主の父から勘当された勝成は、豊臣秀吉から知行を授かるが、諍いを起こし逃亡するはめに。西国を放浪する勝成は、佐々成政、黒田孝高、小西行長ら名だたる武将に仕えるが……。敵から「鬼日向」と恐れられた勝成が、福山藩十万石開祖の名君として称えられるまでを描く歴史小説。(解説・木村行伸)
  • ほおずき、きゅっ―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.3
    1巻880円 (税込)
    お瑛は真面目な夫、成次郎の変化に気づく。何か普段と違う。隠し事があるの? 不安な気持ちのまま、今日も店を開ける。いわくありげな品の謎を解き明かし、人と物、人と人を繋ぐのがみとやの商いだ。不思議な背負い籠、ほおずきの秘密、開けてはならない玉手箱。意外な展開で真相がわかった矢先、お瑛に異変が……。巧みな伏線を織り込みながら、家族の想いがしみじみとした涙を呼ぶ六篇。(解説・あわいゆき)
  • 欲しいのは、あなただけ
    小説・文芸
    3.8
    1巻407円 (税込)
    「お願いやからして下さいと、言うてみろ」――19のとき夢中になった人は男らしい人だった。囚われの身となり、こじ開けられ、これでもかこれでもかと辱めを受ける。男らしい人の言いなりになっている自分が好きだった――。「金曜の夜は絶対に抱きたい」――30を過ぎて優しい人に恋をした。優しい人は金曜の夜、わたしの部屋で過ごしたあと知らない場所に去っていく。彼にもらった期限切れの定期券がわたしのお守りだった――。責任とか、結婚とか、家庭とか。わたしが欲しいのはそんなものじゃない。わたしが欲しいのは……。一度でも恋に溺れたことのある人へ送る超ド級の恋愛小説。

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  • 星新一―一〇〇一話をつくった人―(上下)合本版(新潮文庫)
    「ボッコちゃん」「マイ国家」など数多のショートショートを生み出し、今なお愛される星新一。森鴎外の血縁にあたり、大企業の御曹司として生まれた少年はいかなる人生を歩んだのか。星製薬社長となった空白の六年間と封印された負の遺産、昭和の借金王と呼ばれた父との関係、作家の片鱗をみせた青年時代、後の盟友たちとの出会い――知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。 ※当電子版は新潮文庫版『星新一―一〇〇一話をつくった人―』上下巻をまとめた合本版です。
  • 星新一―一〇〇一話をつくった人―(上)(新潮文庫)
    完結
    「ボッコちゃん」「マイ国家」など数多のショートショートを生み出し、今なお愛される星新一。森鴎外の血縁にあたり、大企業の御曹司として生まれた少年はいかなる人生を歩んだのか。星製薬社長となった空白の六年間と封印された負の遺産、昭和の借金王と呼ばれた父との関係、作家の片鱗をみせた青年時代、後の盟友たちとの出会い――知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。
  • 星のかけら
    小説・文芸
    3.7
    1巻649円 (税込)
    それを持っていれば、どんなにキツいことがあっても耐えられるというお守り「星のかけら」。ウワサでは、誰かが亡くなった交通事故現場に落ちているらしい。いじめにあっている小学六年生のユウキは、星のかけらを探しにいった夜、不思議な女の子、フミちゃんに出会う──。生きるって、死ぬって、一体どういうこと? 命の意味に触れ、少しずつおとなに近づいていく少年たちの物語。
  • 星のない街路
    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    湿潤な冷気に覆われ灰色に閉ざされたベルリンを舞台に、東独から脱出したドイツ娘との交情を、詩情ゆたかに描く表題作。濃霧で立ち往生する船の中で主人公の現実と夢が交錯する『河口にて』。他にSF的設定の『人工の星』『不倫』など、全7編。人間とそれを包む世界とに共通する一種異様な不安定性を、さまざまな方法とみずみずしい完成で描出し、その多彩な才能を示す初期短編集。
  • 星祭りの町
    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    両親を亡くし、江戸時代から続く七夕の町に疎開した三姉妹。次女・育子はそこで敗戦を迎え、進駐軍による町の変貌を目の当たりにする。私利私欲に走る軍人たち、米兵にぶら下がる厚化粧の女。日本はこのまま滅亡してしまうのか。それでも復興した七夕祭りに商店街は活気づき、賑わいが蘇る。自立の道を探しつつ、淡い恋に心ときめかす育子の青春の日々。著者の自伝的小説。
  • 星よ またたけ―井上靖童話集―
    小説・文芸
    -
    1巻517円 (税込)
    亡くなったお姉さんが日記に書き残した「高い山、青い湖」という謎めいた文字。その言葉の秘密を解くために琵琶湖や芦ノ湖をたずね歩くゆかりちゃんの前に、思いがけない事実が……。表題作ほか、ひょんなことから地球にやってきた月のウサギのピロちゃんの冒険『銀のはしご』、ショート・ショート『猫がはこんできた手紙』『ほくろのある金魚』など4編を収めた著者唯一の童話集。※挿絵は当電子版では掲載しておりません。ご了承ください。
  • 帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.3
    1巻1,045円 (税込)
    「俺は日本の船すべてに俺の発明した帆を掛けさせたい」。江戸後期、播州高砂の漁師から廻船問屋を営む海商にまで上り詰めた松右衛門は、千石船の弱点である帆の改良に取り組む。船が速くなれば、流通が盛んになり民の生活が潤(うるお)う。仕事とは世のため人のためにするもの――。松右衛門は試行錯誤の末、板のように強く羽のように軽い「松右衛門帆」を発明する。日本海運業の革命児を描く歴史長編。(解説・高島礼子)
  • ほたる―慶次郎縁側日記―
    小説・文芸
    3.0
    1巻583円 (税込)
    川面に消えたほたるの光は、移ろう人の心の幻か。幼い異母妹と懸命に生きた貸本屋の男が、愛する妻の借金に戸惑う(「みんな偽物」)。悪い男に強請られる女が泣きついたのは、蝮の異名をもつ曰く付きの岡っ引き吉次だった(「ほたる」)。浮気、妻への暴力、ささやかな幸せにつけ込む債鬼の罠──江戸の市井で泣く人々を、心に鬼を飼う仏の隠居・慶次郎が情けで救う傑作シリーズ第十弾!
  • 穂足のチカラ
    三歳児が家族を、そして世界を変える! 父は安月給のダメ社員、母は深刻なパチンコ依存症。シングルマザーの娘に登校拒否の息子。そして痴呆気味の祖父。冴えない海野家の唯一の救いは、愛らしい三歳の孫、穂足だった。だがそんな穂足が事故に遭ったことをきっかけに、一家それぞれに不思議な力が芽生えて……。読めば希望が湧いてくる、小さな救世主とその家族をめぐる奇跡の物語。
  • 蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.2
    1巻605円 (税込)
    密命を帯び、お鳥見役の主が消息を絶って一年余り。留守を預かる女房珠世に心休まる日はない。身近かに暮らす子供らの人知れぬ悩みを知って心くだき、その成長を見守り、隠居となった父の寂寥を慰め、組屋敷に転がり込んだ男女と幼子らの行く末を案じる……。人生の哀歓を江戸郊外の四季の移ろいとともに描く連作短編。珠世の情愛と機転に、心がじんわり熱くなる――お鳥見一家の清爽人情話、シリーズ第二弾。
  • 北海タイムス物語(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.7
    1巻1,045円 (税込)
    全国紙記者の夢破れた野々村巡洋が入社した、北海タイムス。配属された整理部は、他紙の4倍の仕事量にして7分の1の年収だった。変人だらけの職場。連日の酒席。過酷な労働環境に厳しすぎる先輩。失望に加え、恋の終わりすら味わった野々村だが、あることを契機にプロフェッショナルとなる覚悟を決める――。著者が身を置いた北海道の名門新聞社を舞台に描かれた、熱血度120%の長篇小説。(解説・北上次郎)
  • 歩道橋シネマ(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.6
    1巻781円 (税込)
    それは他愛のない噂だった。その日、その時間にその場所に行けば、かつて大事にしていた記憶に出会えると――。郷愁と不思議に彩られた表題作。学園のおぞましい秘密「球根」。偶然出会った光景が物語を生成する「皇居前広場の回転」。ある青年の死をめぐる驚愕の真実が明かされる「降っても晴れても」。憧憬、恐怖、諧謔、戦慄、衝撃、恍惚……あらゆる感情が押し寄せる小説の奇跡、全18話。
  • 焔(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.5
    1巻693円 (税込)
    焔を囲んだ人達が、それぞれの身に起こったことを語り出す――。近隣諸国と武力衝突の危険性が高まるなか、人々が“あること”を始める「ピンク」。突然泣き出してしまう“謎の病”が大流行する「眼魚」。南米やアフリカなど各地から集まった力士が頂点をめざす「世界大角力共和国杯」。祈りや驚嘆、希望など様々な思いを込めて語られた九つの物語は、最後に大きく燃え上がる。谷崎潤一郎賞受賞作。
  • 炎のなかの休暇
    小説・文芸
    -
    1巻440円 (税込)
    空襲の華麗なまでの炎の乱舞、焼けこげた死体の間を抜けての父親捜索、終戦直前に焼跡で受けた徴兵検査、そして誰もが生きるのに精いっぱいだった敗戦直後。その間の結核発病と手術……。生れ育った東京下町の家並の記憶をたどるうちに甦ってきた作者の少年時代と、その眼に映った人びとの暮らしを、思い入れや誇張を排して描き、戦時下の生活の息吹きを伝える自伝的連作小説集。

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  • ほのぼのお徒歩日記(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.5
    1巻693円 (税込)
    わたくし宮部みゆきの初めての小説以外の本であります――。著者初の散文集は、江戸を、日本を「歩く」ことから始まった。赤穂浪士討ち入り後の道のり。市中引廻しのルート。そして、島流しの行き着く先。担当編集とともに歩き、食べ、語り尽くした珍道中。ひとたび読み始めれば、あなたもきっと、ミヤベと「町」を歩いてみたくなる。『平成お徒歩日記』に書き下ろし一編を加えた新装完全版。
  • ほら男爵 現代の冒険
    小説・文芸
    3.4
    1巻572円 (税込)
    連作短編集。“ほら男爵”の異名をもつ男の直系、シュテルン・フォン・ミュンヒハウゼン男爵は育ちの良い32歳の独身男性。祖先の執念のせいか、旅に出かけると必ず奇妙な事件が待ちうけている。愛すべきわが男爵の前に出現するのは、人魚、宇宙人、ドラキュラ伯、ミイラ男、美女、魔女etc……。懐かしい童話の世界に現代人の夢と願望を託し、シニカルでユーモラスな新解釈で魅せる傑作冒険記。
  • ほろびぬ姫
    小説・文芸
    3.5
    1巻561円 (税込)
    両親を事故で失くしたみさきは19歳で美術教師の夫と結婚した。それから4年。あなたはあなたが連れてきた――嵐の晩、彼女の前にふたりの「あなた」があらわれる。夫が、長い間音信不通だった双子の弟を探してきたのだ。混乱するみさきに、僕はもうすぐ死ぬんだ、と告げる夫。衰弱していく兄になりかわるように、その存在感を徐々に増していく弟。眩惑的な文体で綴る愛のサスペンス。
  • 本格小説(上)(新潮文庫)
    完結
    小説・文芸
    4.4
    全2巻825~924円 (税込)
    ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。
  • 本格小説(上下)合本版(新潮文庫)
    小説・文芸
    -
    1巻1,749円 (税込)
    ニューヨークで、運転手から実力で大金持ちとなった伝説の男・東太郎の過去を、祐介は偶然知ることとなる。伯父の継子として大陸から引き上げてきた太郎の、隣家の恵まれた娘・よう子への思慕。その幼い恋が、その後何十年にもわたって、没落していくある一族を呪縛していくとは。まだ優雅な階級社会が残っていた昭和の軽井沢を舞台に、陰翳豊かに展開する、大ロマンの行方は。 ※当電子版は新潮文庫版『本格小説』上下巻をまとめた合本版です。
  • ホンダジェット―開発リーダーが語る30年の全軌跡―(新潮文庫)
    自動車メーカーが飛行機をつくる――。この無謀な試みに、航空機王国アメリカで果敢に挑み、遂にHONDAは小型ビジネスジェット機開発に成功した! 創業者・本田宗一郎の精神を受け継ぎ、双翼の上にエンジンを立てる画期的なデザインと、優れた燃費性能を武器に、その分野で販売トップに躍り出た新鋭機の飛翔までの道程を、経営者と技術者への聞き書きを軸に辿るモノづくりストーリー。(解説・清水政彦)
  • 本朝無双格闘家列伝
    小説・文芸
    3.0
    1巻660円 (税込)
    神代の昔より、日本には凄まじく強い格闘家たちがいた。建御雷神、当麻蹶速、海恒世、合沢弥五郎……。格闘技を熱烈に愛する著者が史書をひもとき、いにしえの激闘に思いを馳せる。時には壮絶な闘いに身震いし、時には試合を極めた必殺技を大胆推理する。現代の格闘家の話題をはじめとした愉快な脱線話も満載。ただひたすらパワーを追求した英雄たちの歴史絵巻、ここに開幕――。
  • 本当に生きた日
    小説・文芸
    3.4
    1巻880円 (税込)
    二児の母で、三十八歳になる素子は、平凡な専業主婦だった。だが、大学講師でメディアにも進出しているやり手の友人・ルミに強引に誘われ、彼女の事務所を手伝うことになった。様々な出来事に翻弄されながらも、次第に仕事への意欲を覚える素子。しかし、一方で平穏な家庭に影響が出始め……。本格化した女性の社会進出を背景に、女性にとって仕事とは何か、人生の充実とは何かを描く。

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  • 本当はエロかった昔の日本(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.7
    1巻605円 (税込)
    兄と妹の近親姦から国作りが始まる『古事記』、義母を犯して子を産ませた光源氏が、結局、妻を寝取られるという「不倫の恋」満載の『源氏物語』、セックス相手によって人生が変わる「あげまん・さげまん」神話、男色カップル弥次喜多の駆け落ち旅『東海道中膝栗毛』など、古典文学の主要テーマ「下半身」に着目し、性愛あふれ情欲に満ちた日本人の本当の姿を明らかにする、目から鱗の一冊!(特別対談・まんしゅうきつこ×大塚ひかり)
  • 本音で語る沖縄史(新潮文庫)
    ビジネス・実用
    -
    1巻649円 (税込)
    なにかと喧しい話題が多い沖縄。だが、日本と中国に挟まれたこれらの島々を「悲劇の島」や「栄光の琉球王国」という紋切型のイメージで見ると、その本当の姿を見誤る。国王即位を巡る後宮の陰謀、琉球史上最大の海戦の結末、離島を治めた女傑、最後の琉球王の淡い追憶など「アジアの交差点」といえる琉球諸島に生きた人々の足跡を、沖縄人二世の視点で辿る。「沖縄の戦後史」を新たに収録!
  • ほんもの―白洲次郎のことなど―
    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    無秩序、無鉄砲、無制限。疾風のごとく駆け回り「韋駄天夫人」の名をほしいままにした白洲正子が、時に激しく、時に気さくに綴った26編。お能、骨董、名優への思い、自死した女友だちのこと、そして、白洲次郎、小林秀雄、吉田健一ら猛者たちと過ごした日々――。美しく儚い〈ほんもの〉に満ちた、白洲正子史上もっとも危険な随筆集! 没年に行なわれた阿川佐和子との対談も収録。
  • 望郷
    小説・文芸
    -
    1巻770円 (税込)
    昭和20年11月、沢田冬明は北朝鮮の丘の上から家族たちと引きはなされ、ソ連軍の捕虜となる。2カ月後、中共軍の技術者として職を得る。中共と国府が争う極限状況下、遠く妻子を思い、心の荒廃した人たちの間で、ひとり誠実に生き抜く……。表題長編および、その連作『豆満江』『夕日』の自伝的作品3編をはじめ、戦争の深い傷跡を小説化した著者の戦争文学全6編を収録する。

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  • 暴雪圏
    小説・文芸
    3.8
    1巻825円 (税込)
    三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。

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  • 亡命者の古書店―続・私のイギリス物語―(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    大学在学中、チェコの神学者・フロマートカの人生に惹かれた著者は、神学研究の志を秘め外務省に入省、ロンドン郊外でロシア語研修に入る。そして任官2年目、同じく亡命チェコ人で、社会主義国の禁書を扱う古書店主マストニークと出会い、彼を師として、宗教や民族、国家を巡る対話を重ねながら、世界の読み解き方を知る。自身の知的原点を明かす自伝エッセイ。『プラハの憂鬱』改題。
  • ボクたちはみんな大人になれなかった(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.6
    1巻572円 (税込)
    それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。気が付けば親指は友達リクエストを送信していて、90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。彼女だけがボクのことを認めてくれた。本当に大好きだった。過去と現在をSNSがつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。あいみょん、相澤いくえによるエッセイ&漫画を収録。
  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―
    ビジネス・実用
    3.7
    1巻693円 (税込)
    早稲田大学を出てアニメーション制作会社へ入ったごく普通の青年がいた。駆け出しながら人気アニメ作品の演出にも携わるようになったが、24歳のある日を境に、仕事場では突飛な大言壮語をし、新聞記事を勝手に自分宛のメッセージと感じ、また盗聴されている、毒を盛られるといった妄想を抱き始め……。四半世紀に亘る病の経過を患者本人が綴る稀有な闘病記にして、一つの青春記。
  • 僕の女を探しているんだ(新潮文庫)
    小説・文芸
    5.0
    1巻737円 (税込)
    大丈夫、会いたいと願えば、きっと会える――。背の高い黒いコート姿の彼は、愛する人を探しにここへ来た。海辺で、ピアノのそばで、病院で、列車の中で、そっと見守り、救ってくれた。彼と出会うことで人生を掴み直すことになる人々の、かけがえのない九つのストーリー。大ヒットドラマ「愛の不時着」に心奪われた著者が、その本質をとらえながら新たな世界を描きあげた熱きオマージュ。(解説・俵万智)
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.1
    1巻737円 (税込)
    うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18編の物語。※本書の解説は紙の本にのみ収録されています。電子書籍版には収録がございませんのでご注意ください。
  • ぼくの住まい論
    ビジネス・実用
    4.0
    1巻814円 (税込)
    南から吹くやわらかい風、“凱風”。神戸の一隅にその名を冠した著者の自宅兼道場「凱風館」が竣工した。この手で道場をつくりたいと願い、「宴会のできる武家屋敷」を目指した思想家・武道家の家づくりの哲学とは――書斎、合気道稽古、能舞台、寺子屋学塾、安眠……住まうことは生きること、教育の奇跡を信じ、次世代への贈り物としてウチダタツルが考え抜いた「住まいの思想」。
  • ぼくの哲学(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.5
    1巻935円 (税込)
    その男、偶像か、トリックスターか。NYを舞台に世界を熱狂させ続けたアーティストの稀有なる証言。シャイで神経質だった幼少期から、孤独を受け入れた途端に取り巻きができ、夜な夜なパーティに繰り出した狂騒の時代まで。「芸術家は英雄(HERO)ではなく無(ZERO)」「芸術なんて作ればもう新しくない」と豪語し、ひとところに留まらなかった時代の寵児は何を見、何を語ったか。唯一無二の決定的自伝。
  • ボクは好奇心のかたまり
    小説・文芸
    -
    1巻638円 (税込)
    いかにもの好きと言われようと、いかに冷や水とけなされようと、生れつきの好奇心のムシはおさまらない――美人女優に面談を強要する、幽霊屋敷を探険に行く、上野の乞食氏と対談する、催眠術の道場を見物に行く、舞台熱が昂じて素人劇団を結成する、無謀にも運転免許に挑戦する、etc、etc。呆れるばかりのもの好き精神を発揮して狐狸庵先生東奔西走。珍妙無類のエッセー集。

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  • ボケずに元気に80歳!―名医が明かすその秘訣―(新潮文庫)
    ビジネス・実用
    3.5
    1巻539円 (税込)
    「本好きはボケに注意」「ボケないためには筋肉量が大事」の理由とは。「枯れるように逝きたいなら点滴するな」という根拠とは。認知症の母を介護した経験をもつ著者が、驚きの重要知識を明かします。手術後にボケるという危険、少々ボケてもできる趣味や習慣が大切、元気な80代の実例から学べること……。50代以上必読、健康に老いるための新常識。『死ぬならボケずにガンがいい』改題。
  • 木瓜の花
    小説・文芸
    -
    1巻957円 (税込)
    花柳界から足を洗い、老いを意識しながらも壮年の学者に少女のような憧れを抱く正子。豪華なバーや料亭を一人できりもりし、男なしではいられないという蔦代。幾度か衝突し、行き来のとだえていた二人だが、恍惚の人と化した蔦代の母が正子の許に飛び込んできたことから、再び愛憎の葛藤が始まる。――戦後を生きる『芝桜』の主人公たちの対照的な老境を本瓜の花の色どりの中に描く。
  • ぼけますから、よろしくお願いします。(新潮文庫)
    完結
    「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とりゃあ、おかしゅうなるわいのう」と励まし支えたのは96歳の父だった――。老老介護の現実と互いを思いやる家族の愛情、深く優しい夫婦の絆を綴る感動の記録。
  • 戊辰繚乱
    小説・文芸
    4.1
    1巻913円 (税込)
    激動の幕末。江戸で暮らす会津藩士の山浦鉄四郎は、質実剛健な会津士魂に馴染めず、天下国家を論じることもなく、ただ平穏な人生を望んでいた。そんなある日、家中の美しき薙刀の達人・中野竹子と出会う。互いを思いながらも、新撰組隊士となった鉄四郎は内乱の渦に呑まれていく。友が死に、自身が傷を負っても刀を振るうのは、竹子の元に生きて帰るため――。魂を震わす歴史長編。
  • ボダ子(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.4
    1巻781円 (税込)
    35歳で起業し、年商十億円を超える会社の社長となった大西浩平。だが、事業の成功の裏にあった家族を顧みない生活は、娘の境界性人格障害(ボーダー)の発症へとつながる。自傷行為を繰り返す娘につきっきりの生活により、事業は破綻。そして浩平は、東日本大震災の復興事業に起死回生をかけて、娘と元妻とともに被災地へと向かうが――。山本周五郎賞候補となった、実体験に基づく衝撃作。
  • 牧歌
    小説・文芸
    -
    1巻539円 (税込)
    1950年、27歳の著者は戦後初の留学生として、フランスに旅立った。街角にも人々の心にも戦争の暗い翳を残すヨーロッパで、信仰を、愛を、そして自らの生き方を真摯に模索する。この間に書かれた青春の苦渋と若さの香気溢れるエッセイを中心に、以後最近に至るまでの海外紀行エッセイを集める。〈日本と西洋〉というテーマを一貫して追求してきた著者の創作と表裏一体をなすエッセイ群。

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  • 坊っちゃん
    小説・文芸
    3.9
    1巻473円 (税込)
    さあ、きょうからおれも一人前の先生。張り切って着任した中学校だがまわりの教師が何だか変だ。臆病だったり、嘘つきだったり、小うるさかったり、いったい誰がまともなんだい――? 正義感あふれる主人公が、同僚の婚約者を汚い手を使って奪い取ろうとする教頭を徹底的に懲らしめるまでの顛末を痛快に描く。漱石の作品中、もっとも愛読されている一冊。

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  • ぼんち
    小説・文芸
    4.1
    1巻1,155円 (税込)
    放蕩を重ねても、帳尻の合った遊び方をするのが大阪の“ぼんち”。古い暖簾を誇る足袋問屋の一人息子喜久治は「ぼんぼんになったらあかん、ぼんちになりや。男に騙されても女に騙されてはあかん」という死際の父の言葉を金科玉条として生きようと決意する。喜久治の人生修業を中心に、彼を巡る五人の女達、船場商家の厳しい家族制度、特殊な風習を執拗なまでの情熱をこめて描く長編。
  • ボヴァリー夫人
    小説・文芸
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔を、徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに日本語に再現した決定版新訳。
  • ボヴァリー夫人
    小説・文芸
    3.6
    1巻814円 (税込)
    田舎医者ボヴァリーの美しい妻エマが、凡庸な夫との単調な生活に死ぬほど退屈し、生れつきの恋を恋する空想癖から、情熱にかられて虚栄と不倫を重ね、ついに身を滅ぼすにいたる悲劇。厳正な客観描写をもって分析表現し、リアリズム文学の旗印となった名作である。本書が風俗壊乱のかどで起訴され、法廷に立った作者が「ボヴァリー夫人は私だ」と言ったのは、あまりにも有名である。

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  • ポエムに万歳!
    小説・文芸
    3.8
    1巻638円 (税込)
    書き手の「何か」が過剰に溢れた言葉。意図的に「何か」を隠すため、論理を捨てて抒情に流れた文章。そこに「ポエム」は現われる。感情過多で演出過剰な、鳥肌モノの自分語りは、もはや私生活ストリップだ。Jポップの歌詞や広告のコピーならまだ許せる。だが、いまやこの国では、ニュースや政治の言葉までもが「ポエム化」している! 名物コラムニストが不透明な時代を考察する。
  • ポスドク!(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.4
    1巻737円 (税込)
    瓶子貴宣(へいしたかのぶ)は、月収10万円の私大非常勤講師。博士号を持ち実力も抜群なのに、指導教官の不祥事で出世の道を閉ざされた。しかも姉が育児放棄した甥、誉(ほまれ)を養ってもいる。貧乏でも正規雇用を諦めない貴宣の前に、千載一遇のチャンスが。だが誉を引き取りに姉が現れ、家庭問題まで勃発――。奮闘するポスドクの未来はどうなる!? 痛快かつ心温まる、極上のエンタテインメント。『マル合の下僕』改題。
  • ポニーテール
    小説・文芸
    4.3
    1巻693円 (税込)
    小学四年生のフミと、六年生のマキ。ふたりは、お互いの父と母の再婚できょうだいになったばかり。おねえちゃんと仲良くなりたいフミだったが、無愛想なマキの心がわからずに泣いてしまうことも。マキはマキで、新しくできた妹に戸惑っていた。そして、姉妹を見守る父と母も、「家族」の難しさに、迷ったり、悩んだり……。四人家族ひとりひとりの歩みを見つめた、優しさあふれる物語。
  • ポロック生命体(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.5
    1巻649円 (税込)
    画家の作品をそっくり再現するAIが現れた。科学倫理の研究者である水戸絵里は「盗作」ではないかと開発者に迫るが、晩年の画家の作品はAIが描いたものだったという衝撃の事実が明かされる――。再現なく創造し続けるAIこそ真の芸術家であり、無為な日々を過ごすことを選ぶ人間の方こそロボット的ではないか……。絵画や小説、将棋を通じて知性と生命の本質を問い、近未来を幻視する短編集。(解説・ドミニク・チェン)
  • ポーカー・フェース(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.7
    1巻649円 (税込)
    「初体験」から書き起こし、靴磨きの老人と鮨屋の主人の手がもたらす感懐へと導かれる「男派と女派」、銀座の酒場のエピソードがやがてカクテルの逸話へと姿を変える「マリーとメアリー」……波から波へと移るように、小路をふっと曲がるように、意外な場所へと運ばれるめくるめく語りの芳醇に酔う13篇。『バーボン・ストリート』『チェーン・スモーキング』に続く傑作エッセイ集。
  • ポー詩集
    小説・文芸
    3.8
    1巻473円 (税込)
    詩人として、小説家として、19世紀アメリカ文学の中で特異な光を放つエドガー・アラン・ポー。彼の詩は悲哀と憂愁と幻想に彩られ、ボードレールのフランス語訳によってフランス象徴主義の詩人たちに深い影響を与えたことはよく知られている。本書には、ポー自身が『詩の原理』の中で創作過程を明かしたことで著名な「大鴉」のほか「ヘレンに」「アナベル・リイ」などの代表作を収める。
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    小説・文芸
    3.6
    1~3巻572~605円 (税込)
    詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた――。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。生誕200年記念。
  • ポー短編集(Ⅰ~Ⅲ)合本版(新潮文庫)
    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた――。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。生誕200年記念。(『黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―』の内容紹介文より) ※当電子版は新潮文庫版『ポー短編集』シリーズⅠ~Ⅲをまとめた合本版です。
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    和田誠が描くミュージシャンの肖像に、村上春樹がエッセイを添えたジャズ名鑑。ともに十代でジャズに出会い、数多くの名演奏を聴きこんできた二人が選びに選んだのは、マニアを唸らせ、入門者を暖かく迎えるよりすぐりのラインアップ。著者(村上)が所蔵するLPジャケットの貴重な写真も満載! 単行本二冊を収録し、あらたにボーナス・トラック三篇を加えた増補決定版。
  • ポーの話(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.8
    1巻825円 (税込)
    あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い、敵意に荒んだ遠い下流へとポーを押し流す……。いしいしんじが到達した深く遥かな物語世界。驚愕と感動に胸をゆすぶられる最高傑作。(解説・堀江敏幸)
  • マイ国家
    小説・文芸
    4.0
    1巻781円 (税込)
    マイホームを“マイ国家”として独立宣言した男がいた。訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。犯罪か? 狂気か?――世間の常識や通念を、新鮮奇抜な発想でくつがえし、一見平和な文明社会にひそむ恐怖と幻想を、冴えた皮肉とユーモアでとらえたショートショート31編。卓抜なアイディアとプロットを縦横に織りなして、夢の飛翔へと誘う魔法のカーペット。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
  • 毎日が日曜日
    小説・文芸
    4.1
    1巻1,155円 (税込)
    日本経済の牽引車か、“諸悪の根源”か。毀誉褒貶の著しい日本の総合商社の巨大な組織とダイナミックな機能、日本的体質と活動のすべてを商社マンとその家族の日常生活とともに圧倒的な現実感で描く。世界に類のない機動力を持った日本の総合商社の企業活動の裏側で展開されるなまなましい人間ドラマを通して、ビジネスマンにとっての“幸福な人生”とは何かを興味深く追求した話題作。

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  • 舞姫(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.5
    1巻737円 (税込)
    空前のバレエブームに沸く戦後。バレエ教室を主宰する波子の夢は、娘の品子をプリマドンナにすることだった。だが、夫は家に生活費を入れてくれず、暮らしは苦しくなっていく。追い詰められる波子の心の支えは、かつて彼女に思いを寄せた男、竹原だった――。終戦後の急速な体制の変化で社会や価値観が激変する時代に、寄る辺ない日本人の精神の揺らぎを、ある家族に仮託して凝縮させた傑作。(解説・池澤夏樹)※三島由紀夫による解説は収録しておりません。
  • 舞姫通信
    小説・文芸
    3.5
    1巻649円 (税込)
    ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ〈自殺 志願〉のタレント城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教えてくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも――。でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、ずっとずっと、遠い日でありますように。教師と、生徒と、生と死の物語。
  • 前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録―
    大震災の夜、漆黒の闇を走り回り、救命部隊のルートを切り啓(ひら)いた国交省チームと民間建設業者たち。曇ったマスクを投げ捨て、原発への放水に挑んだ自衛隊員。爆発した原発の傍らで住民の避難誘導を続けた警察官。医療器具を抱えて自主的に被災地へ飛び込んだDMAT(災害派遣医療チーム)……地震発生直後から「前へ!」と突き進んだ、名もなき人々の壮絶にして感動溢れるドラマ。
  • マクベス
    かねてから、心の底では王位を望んでいたスコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と激しく意志的な夫人の教唆により野心を実行に移していく。王ダンカンを自分の城で暗殺し王位を奪ったマクベスは、その王位を失うことへの不安から次々と血に染まった手で罪を重ねていく……。シェイクスピア四大悲劇中でも最も密度の高い凝集力をもつ作品である。
  • 枕詞はサッちゃん―照れやな詩人、父・阪田寛夫の人生―(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.0
    1巻649円 (税込)
    ♪サッちゃんはね サチコって いうんだ ほんとはね――父が作詞した歌がテレビで流れると「今日はお肉が食べられる」と喜び合 った。庄野潤三、三浦朱門らと親交を深め、やがて小説家の道を歩むが、膨大な資料集めと取材で印税は泡と消えた。子煩悩とは程遠い人、けれど残した詩はユーモアと哀切に満ちていて……。娘が語る「サッちゃん」作詞家の生涯。日本エッセイスト・クラブ賞受賞。(対談・阿川佐和子)
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    小説・文芸
    3.6
    1巻693円 (税込)
    国道沿いのラブホテルのネオンだけが夜を照らす村を、自転車で爆走する高校生の田上。ある晩ラブホ帰りの同級生、野口と遭遇した。足が不自由な彼女は“復讐”のため、村中の男と寝るという。田上は協力を申し出るが……。出会い系、不倫、家庭崩壊、諦めながら見る将来の夢。地方に生まれた全ての人が、そこを出る理由も、出ない理由も持っている。光を探して必死にもがく、青春疾走群像劇。(解説・重松清)
  • 負けんとき(上)―ヴォーリズ満喜子の種まく日々―
    小説・文芸
    4.5
    1~2巻781~825円 (税込)
    明治半ば、播州(兵庫県南部)小野藩最後の藩主の娘として生まれた一柳(ひとつやなぎ)満喜子。封建的な家で育った満喜子だが、平民の通う女学校に進んで、アメリカ人教師から英語やキリスト教の精神を教えられ、神戸女学院では音楽を学ぶ。乳兄弟の佑之進との恋は実らず、傷心の彼女はアメリカに留学することに……。運命に翻弄されながらも、自らの人生を切り開いていった女の姿を描く感動の大作。※新潮文庫に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。
  • 正岡子規(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.0
    1巻781円 (税込)
    西洋文明との出会いという衝撃により伝統文化が危機に瀕した明治日本。そんななか雑誌ホトトギスを舞台に、「写生」という新たな手法を創出、俳句と短歌に革命をもたらした子規。国民的文芸の域にまで高らしめ、俳句は今や世界的存在となった。幼時の火事体験からベースボールへの熱狂、漱石との交友、蕪村の再発見、そして晩年の過酷な闘病生活までを綿密に追った日本人必読の決定的評伝。
  • マザーズ(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.1
    1巻1,045円 (税込)
    同じ保育園に子どもを預ける作家のユカ、モデルの五月、専業主婦の涼子。先の見えない育児に疲れ切り、冷めてゆく一方の夫との関係に焦燥感を抱いた母親たちは、それぞれに追い詰められてゆくが……。子どもへの愛情と憎しみに引き裂かれる自我。身も心も蝕む疲労、そして将来への深い不安――。不倫、虐待、流産などのタブーにあえて切り込み、女性性の混沌を鮮烈に描く話題作。
  • 真知子
    小説・文芸
    -
    1巻605円 (税込)
    日本の社会と知識人の心を激しくゆさぶらずにはおかなかった、昭和初期のマルキシズム。その嵐の中を手さぐりでさまよう若い魂の群れ。美しい近代女性・曽根真知子は、退屈で滑稽な自分の親類仲間の俗物性を批判し、現実社会を動かしている力に虚偽を感じて、社会の救済を思念する。甘美なヒューマニズムを脱却して真摯な生き方をもとめる真知子の愛と思想を描く、記念碑的小説。
  • 街のアラベスク
    小説・文芸
    -
    1巻715円 (税込)
    なぜだろう、この街を歩いていると、僕を通り過ぎていった愛しい人たちへの想いが甦る。まるで、街角の風景が、あの恋の記憶を永久保存していたかのように。井の頭公園、麻布十番、銀座、五反田、神楽坂、浅草、蒲田、新宿・十二社、善福寺──ふとした瞬間浮かび上がる、嘘のなかった誓いの台詞、息も詰まるような別れの言葉。東京という街のアルバムに綴じられた、切ない恋の物語。
  • 町奉行日記
    小説・文芸
    4.5
    1巻880円 (税込)
    着任から解任まで一度も奉行所に出仕せずに、奇抜な方法で藩の汚職政治を摘発してゆく町奉行の活躍ぶりを描いた痛快作『町奉行日記』。藩中での失敗事をなんでも〈わたくし〉のせいにして、自己の人間的成長をはかる『わたくしです物語』。娘婿の過誤をわが身に負ってあの世に逝く父親の愛情を捉えた短篇小説の絶品『寒橋』。ほかに『金五十両』『落ち梅記』『法師川八景』など全10篇を収録。

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  • 待ち伏せ街道―蓬莱屋帳外控―
    小説・文芸
    -
    1巻869円 (税込)
    器量ひとつで道を拓くが定め、通し飛脚。なまくら者を従え善光寺まで秘仏を届ける羽目になった、鶴吉。播磨より逐電した男女を追跡する、剣術遣いの吟二郎。そして、江戸留守居役の奥方を西国へ逃がすという禁制御法度、出女を請け負ったのは蓬莱屋の切り札、仙造だ。三人のゆくてに苦難が待つ。目を血走らせた敵が待つ。予想しえない結末が待つ。活劇、人情、志水辰夫に酔う三篇。
  • 松岡洋右 悲劇の外交官(上)
    小説・文芸
    -
    1~2巻990円 (税込)
    昭和8年、国際聯盟脱退。昭和15年、日独伊三国同盟。昭和16年、日ソ中立条約。――昭和史の重大な転回点の立役者として外交手腕を発揮した異色の政治家・松岡洋右。軍部にも政党にも組せず、独自の理想実現のために行動した彼の生涯と思想を追いながら、太平洋戦争に至る日本の軌跡を新たな視点で見つめる。本書には、松岡の出生から国際聯盟全権に任ぜられるまでの前半生を収める。
  • 松風の門
    小説・文芸
    4.0
    1巻737円 (税込)
    幼い頃、剣術の仕合で誤って幼君の右眼を失明させてしまった俊英な家臣がたどる、峻烈な生き様を見事に描いた“武道もの”の典型「松風の門」、しがない行商暮しではあるけれども、心底から愛する女房のために、富裕な実家への帰参を拒絶する男の心意気をしみじみと描く“下町もの”の傑作「釣忍」、ほかに「鼓くらべ」「ぼろと釵」「砦山の十七日」「醜聞」など全13編を収録する。
  • 松山・道後十七文字の殺人
    小説・文芸
    5.0
    1巻814円 (税込)
    松山市の俳句祭りで、「血の匂い・怨念・死ぬ」といった言葉が詠み込まれた俳句が見つかった。殺意を秘めた不吉な響きに、十津川警部は警戒を強め、過去の事件を洗い直した……。やがて事故死とされた二つの事件が結びついた。被害者は大学教授とOL。何ら接点が見えない二人だが、実は俳句の同人誌仲間だった――。復讐を仄めかす俳句が詠まれ、未曾有の殺人劇が開幕する長篇ミステリー。
  • 祭りの日―慶次郎縁側日記―
    小説・文芸
    -
    1巻693円 (税込)
    江戸の華やぎは悪への入り口か。表具師の親方に付いて仕事を学び、孤児の身の上から腕を磨いて、ついに憧れの江戸で働く機会を手にした亮太。目も眩むばかりの町の賑わいに心踊ったのもつかの間、大切な紹介状と財布のあり金が亮太から消えた。夢を食い物にする奴らから若者を守るため、僅かな手がかりを追って元同心・慶次郎は起つ。江戸の哀歓を今に伝える珠玉のシリーズ!
  • 魔都シカモア(新潮文庫)
    小説・文芸
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    魔都シカモア。吸血鬼や人狼が跋扈する魔界〈ブラックランド〉への出入り口(ポータル)が出現する町。巷では連続惨殺事件が発生し、血塗れの現場から遺体が消えた。「夫の遺体を探してほしい」依頼を受けた探偵フィリックスは、勝気な女性司書を相棒に、まさかのブラックランドへ足を踏み入れる羽目に……。様々な要素を丸呑みにし、フーダニットとしても完成された最先端特殊設定ミステリーの誕生!(解説・阿津川辰海)
  • 窓際OL トホホな朝ウフフの夜
    小説・文芸
    3.5
    1巻528円 (税込)
    入社以来十何年。初めての異動で向かった部署。そこで出会った仕事は、何と「精力剤」のPR!? かくて始まったトホホの毎日。けれどOLパワーはへこたれない! 悩める男性に「精力剤」を売りまくり、上司をおちょくり、カイシャの裏話を大暴露。気持ひとつでOLライフはこんなにオモシロイ。実は有名作家のお嬢様による、凹んだOL・疲れたオジサン全員必読のスーパー爆笑エッセイ。

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  • 窓を開けますか?
    小説・文芸
    3.5
    1巻770円 (税込)
    私、岸森亜希子、三十二歳のOL。“極楽とんぼ”と言われながらも、自分のタイムテーブルに従って楽しく生きているうちに、自然にハイ・ミスとなってしまった。恋人はもちろんいるけれど、オトナの女ともなれば、すんなりゴールインとはいかぬ事情があるのだ……。結婚へのあこがれと不安が交錯する、さまざまな独身女性の心の窓の風景を、ペーソスとユーモアで描く長編小説。
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】
    小説・文芸
    3.6
    1巻1,100円 (税込)
    美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。彼女は母に問う。ママ、私の子どもを産んでくれない――? 日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係を変化させ……。『ジーン・ワルツ』で語られなかった、もう一つの物語。新世紀のメディカル・エンターテインメント第2弾。※【電子版あとがき】をはじめ、ストーリー上の出来事が一目でわかる【桜宮年表】や【作品相関図】、小説・ノンフィクション作品の【海堂尊・全著作リスト】、小説作品の【「桜宮サーガ」年代順リスト】など数々の電子版特典を巻末に収録!
  • 魔の山(上下)合本版(新潮文庫)
    小説・文芸
    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    第一次大戦前、ハンブルク生れの青年ハンス・カストルプはスイス高原ダヴォスのサナトリウムで療養生活を送る。無垢な青年が、ロシア婦人ショーシャを愛し、理性と道徳に絶対の信頼を置く民主主義者セテムブリーニ、独裁によって神の国をうち樹てようとする虚無主義者ナフタ等と知り合い自己を形成してゆく過程を描き、“人間”と“人生”の真相を追究したドイツ教養小説の大作。 ※当電子版は新潮文庫版『魔の山』上下巻をまとめた合本版です。
  • マノン・レスコー
    小説・文芸
    3.9
    1巻572円 (税込)
    自分を死ぬほど愛している純情な貴公子デ・グリュウに、賭博、詐欺などの破廉恥な罪を重ねさせながら、自らは不貞と浪費のかぎりを尽し、しかもなお、汚れを知らぬ少女のように可憐な娼婦マノン。プレヴォーはその美しく多情な姿を創造して、永遠の女性像に新しいタイプを加えた。今日においてもなおみずみずしさを失わない18世紀フランスロマン主義文学の不朽の名作である。
  • 真昼の悪魔
    小説・文芸
    3.3
    1巻583円 (税込)
    患者の謎の失踪、寝たきり老人への劇薬入り点滴……大学生・難波が入院した関東女子医大付属病院では、奇怪な事件が続発した。その背後には、無邪気な微笑の裏で陰湿な悪を執拗に求める女医の黒い影があった。めだたぬ埃のようにそっと忍びこんだ〈悪魔〉に憑かれ、どんな悪を犯しても痛みを覚えぬ白けた虚ろな心を持つ美貌の女――その内面の神秘を探る推理長編小説。

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  • 真昼の花
    小説・文芸
    3.3
    1巻484円 (税込)
    行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを……。帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない――。若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く表題作他一篇を収録。『地上八階の海』改題。

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  • 真昼のワンマン・オフィス
    小説・文芸
    -
    1巻693円 (税込)
    強大な経済力、広大な自然、人種のるつぼ――空前の繁栄を謳歌するアメリカ社会の中で、エコノミック・アニマルの尖兵といわれながら孤独な商戦を展開する商社海外駐在員。巨大組織の末端機構の一員として、ユダヤ商人や他の日本商社員との競争、本社との軋轢に苦しみつつ、インディアン保護区にまでわけ入り、南部の黒人たちに小間物を売り歩く彼らの苛烈な日々を描く連作小説集。

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  • まぶた
    小説・文芸
    4.0
    1巻572円 (税込)
    15歳のわたしは、高級レストランの裏手で出会った中年男と、不釣合いな逢瀬を重ねている。男の部屋でいつも感じる奇妙な視線の持ち主は?──「まぶた」。母のお気に入りの弟は背泳ぎの強化選手だったが、ある日突然左腕が耳に沿って伸ばした格好で固まってしまった──「バックストローク」など、現実と悪夢の間を揺れ動く不思議なリアリティで、読者の心をつかんで離さない8編を収録。
  • 幻の料亭「百川」ものがたり―絢爛の江戸料理―(新潮文庫)
    ビジネス・実用
    3.7
    1巻605円 (税込)
    旬の鱸(すずき)や真鯛は煎酒で食すのが粋。夏は砕いた氷を入れた霰酒(あられざけ)を嗜む。採れたての松茸は丸ごと焼いて、昆布の味噌漬けを土産に。化政文化が花開いた頃、贅を尽くした料理と風流なもてなしで頭角を現し、文人墨客にも愛された日本橋の料亭「百川」。幕末には黒船一行を迎える饗宴を任された名店の運命とは。古今東西の食に通じた著者が解き明かす、江戸料理の真髄! 『幻の料亭・日本橋「百川」』改題。(解説・檀ふみ)
  • 魔物を抱く女―生活安全課刑事・法然隆三―(新潮文庫)
    小説・文芸
    5.0
    1巻781円 (税込)
    都内大手企業の女性課長が金沢で絞殺された。所持品は泉鏡花記念館のパンフレットだった。東京の高級デリヘル嬢連続殺害事件の被害者も、有名企業のOLたち。犯人には、殺害現場に居座るという特徴があった。捜査本部は女性警官をデリヘル嬢に扮装させ、囮捜査を決行する。吉原で交錯する点と線。ベテラン刑事の執念の捜査が突き止めた底なしの闇。傑作警察小説。『イン・ザ・ダーク』改題。(解説・細谷正充)
  • 繭子ひとり(上)
    小説・文芸
    -
    1~2巻440~550円 (税込)
    幼い繭子を残して去っていった母親と弟――過酷な境遇にじっと耐えながら、幸せを求めて強く生きる、純朴で多感な乙女繭子の遭遇する友情と愛を抒情ゆたかに描く青春のドラマ。

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