ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人

814円 (税込)

4pt

田舎医者ボヴァリーの美しい妻エマが、凡庸な夫との単調な生活に死ぬほど退屈し、生れつきの恋を恋する空想癖から、情熱にかられて虚栄と不倫を重ね、ついに身を滅ぼすにいたる悲劇。厳正な客観描写をもって分析表現し、リアリズム文学の旗印となった名作である。本書が風俗壊乱のかどで起訴され、法廷に立った作者が「ボヴァリー夫人は私だ」と言ったのは、あまりにも有名である。

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ボヴァリー夫人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年11月16日

    古典なので当然ですが、話の筋は実に古典的な不倫モノです。しかし精緻で目の前に情景を広げさせ、人物を浮かび上がらせる描写が光ります。恋する乙女のまま妻となり、結婚の理想と現実の落差と凡庸な夫に苛立ちを覚え、背徳に身を崩す作中のエマが実に人として最低で、実体のある生々しい存在感を放ちます。今では凡庸とい...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2012年01月14日

    よく思うのですが、女性が妻となり、家庭を守るという行為は、外に出て荒波にもまれながら、家庭を同じく守る夫とは対照的な苦痛があると思うのです。
    さまざまな変化を社会という人ごみの中で体験する変化への苦痛と戦う夫と。
    何も変化が無く、単調な家事を繰り返し、黙殺されそうになっている妻。
    対極に居るから「だ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    私ってなんであんな駄目な男と付き合ってしまったのかしら…
    そんな事を考えているそこの奥様!これを読めばエマを共感出来るはず!
    夢見がちなエマが一つの結婚の間違いから転落人生を追ってゆく
    妄想はいいけれどホドホドに。
    素敵なラブロマンスなんてないのさと乙女の夢をぶち壊す作品です
    原語は文章が綺麗で女の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    フロベールの他の本読まないといけないですよね。これしか読んだことないから…。感情教育とか、紋切型辞典とか…。

    0

    Posted by ブクログ 2014年09月02日

    想像したよりもずっと楽しんで読めた。
    エマはゾラのナナのような根っからの奔放な女性では無かったように思う。では誰が犯人か?夫であるボヴァリー医師その人だろう。社会的に高い立場にいながら(この職を得ることが出来たのも母のお陰なのだが)、誰からも尊敬をえられず、その自らの立場にも気づかず、何とか起死回生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年07月28日

    面白かったー!

    話の内容としては美人な妻が夫とのありきたりな生活に飽きてしまい、不倫を繰り返すと言う
    単純なお話なのですが、もう描写が凄い!

    細かくて丁寧で、それでいて飽きない。
    長く読まれている理由がわかります。

    ボヴァリー氏、滑稽ではあるけど、愛すべき人だと私は思うけどなぁー。

    0

    Posted by ブクログ 2010年12月16日

    いいひとなんだけどすごくつまらない人っている。
    善良すぎて毒気がないというか。
    そういうひとと結婚したら退屈だろう。
    エマのように、刺激が欲しくなって、
    異常な量の贅沢な買い物に走ったり、
    舞踏会に繰り出したり、不倫愛に狂ったり。
    そういう気持ちもわからないではない。

    けれど人生のほ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月03日

    エマの人生を一言で表すとすれば、現代の昼メロドラマ。出版当時は風紀上の問題を引き起こしたようだが、不倫も浮気も珍しくない今となっては、内容はそんなにすごいというわけではない。でも、全体的に綺麗なのと、本能の赴くままに突き進むのは少しばかりうらやましい。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    昼ドラ好きにオススメ。学校の講義で読まされた本ですが、当時流行ってた『真珠夫人』思い出しました。

    結局、一番おいしいのは薬剤師。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月28日

    フローベールは前から読みたかった作家の1人だ。

    リアリズム文学と言われるこの作品は悲劇のような気もするが退屈な感じもした。
    人生というものは退屈だ。
    退屈に甘んじることができない人生もまた退屈で平凡なのかもしれない。
    そこにリアルがある。
    それこそが人生の味わいだと思う。
    そこを書いているこの作品...続きを読む

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