ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18編の物語。※本書の解説は紙の本にのみ収録されています。電子書籍版には収録がございませんのでご注意ください。

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ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    なんか、全部よかった!!
    深緑色の缶に死体を集める話、駅弁をちょうど半分まで食べて交換する2人組の話、恋情とは別の愛の話、不思議な美術館の廊下、ふわふわとした雲みたいな掴みどころのない、だけど心にすっぽりはまる短編集だった。
    私も日曜のお昼は決まってそうめんを食べるようにしてみたい。

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    Posted by ブクログ 2023年05月04日

    日常と非日常のあわいの短編集。
    なんともない日常に心細くなったり、このままで良いのだと肯定されたり。
    しかし、この作者の登場人物は何故にこんなに魅力的なんだろう。
    どこにでもいるようで、どこにもいない人物たちに思いを馳せつつ過ごす休日の夕方にうってつけの短編集。

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    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    川上弘美の感性はとても好き。
    とはいえ作家を追いかけているわけではなく、ふと思いついたときに紙で文庫を買う。
    この本は、読んでいると、こころのざらざらが少し丸くなる。けれど少しそこにでこぼこは残って、すべすべにはならない。

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    Posted by ブクログ 2022年12月28日

    川上さん特有の味わいのする18の短編集。
    物語に身を置くのにちょうどいい感じで、この長さが私にはしっくりとくる。
    人との距離感とか、縁のようなものが、短い文章の中に存分に描かれている。

    出てくる人たちはみんな健気で、はかなげで、不器用そうな人たちばかりなのだけれど、自分がふだん思っているよりも、人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月26日

    なくしたものは が好きだった。
    他者性に意識的で読み手と世界を信頼した書きぶりと、一方通行な思いや勘違いの連鎖を描いた物語がマッチしていると思った。

    好きだったフレーズは↓

    たまに会うと、子供の進学の話や夫の悪口や介護の苦労話を、みんなはした。なんだかみんな、楽しそうじゃないなと思った。でも本当...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月01日

    18の短編、それぞれに不思議感満載で、読み耽りました。また再読したくなります。美村里恵さんの解説も読ませるなあ。

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    18の短編集から成る本作。

    どの物語もユニークで不思議で完璧。

    特に良かったのは、"いいラクダを得る"。
    アラビア語を履修している5人組が創設した、流行と逆のことをする逆行サークルを巡るお話。
    若いラクダという意味の名前のバクル先生。ラクダのこぶという意味のバクル先生の母親の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    不思議な読み心地の本でした
    後半につれて好きな話が多かったです
    『ルル秋桜』『土曜日には映画を見に』『無人島から』『廊下』が特に好きでした
    日常から少しずれた人たちがたくさん出てきて、熱烈な愛ではないけど、誰かを思う大切な気持ちがたくさん描かれている柔らかな短編集です

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    18篇から成る色々な「思慕」のお話。恋なのか愛なのか、そういうものとはまた違う相手への感情ってありますね。簡単に名前の付けられない思い。様々なシチュエーションで、何気ない生活の狭間からだったり、ちょっと不気味だったり、異次元に踏み込んでたりと、豊富な世界観で贅沢に楽しめる作品でした。

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    Posted by ブクログ 2023年10月07日

    穏やかに読んでいると、ん?とヘンテコさが顔をのぞかせますが、それも当たり前のように描かれてて穏やかなまま読めます。
    川上弘美さんの世界も好きです。面白かった。
    歳が離れてたり、親族でも友人みたいな関係なのが良いなと思います。死者と生者の間も近くてよい。
    「二人でお茶を」「儀式」「二百十日」「ルル秋桜...続きを読む

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