作品一覧

  • 人生相談 谷川俊太郎対談集
    3.7
    自我について、性について、家庭について、老年について、偽善について。詩人が壮年期に哲学者の父・谷川徹三をはじめ、外山滋比古、鮎川信夫、鶴見俊輔、野上弥生子、そして息子・谷川賢作と胸の内を明かし合った比類なき対話。解説・内田也哉子。
  • ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話
    3.7
    1巻1,276円 (税込)
    西欧の文化芸術に親しもうとする人にとってギリシア・ローマ神話の知識は不可欠である。この分野の学問的研究は長足の進歩をとげたが、しかし神々と人間の豊かで興味つきぬ世界を描いたブルフィンチ(一七九六―一八六七)のこの書物はすこしも価値を減じていない。『伝説の時代』の中から神話篇の全部を収めた。

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  • 真知子
    -
    1巻605円 (税込)
    日本の社会と知識人の心を激しくゆさぶらずにはおかなかった、昭和初期のマルキシズム。その嵐の中を手さぐりでさまよう若い魂の群れ。美しい近代女性・曽根真知子は、退屈で滑稽な自分の親類仲間の俗物性を批判し、現実社会を動かしている力に虚偽を感じて、社会の救済を思念する。甘美なヒューマニズムを脱却して真摯な生き方をもとめる真知子の愛と思想を描く、記念碑的小説。
  • 森

    4.0
    1巻990円 (税込)
    明治33年、15歳の菊地加根は九州から東京の森の学園・日本女学院に入学した。恋愛、友情、嫉妬……、「新しい女性」の理想を掲げた自由な校風の下、加根を取りまく女学生たちの青春の姿が細やかに描かれ、明治の群像が瑞々しく蘇る。女性たちの自立への物語であると同時に、幕末から明治30年代に至る文化史でもある豊潤なロマネスク小説。近代日本の百年を生きた著者の最後の大作。

ユーザーレビュー

  • ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話

    Posted by ブクログ

    19世紀の米作家トマス・ブルフィンチによる神話入門書。1913年の翻訳時には、夏目漱石が序文を寄せている。

    Wikipediaによると、翻訳者の野上弥生子は夏目漱石の門下生と結婚した縁から作家デビューし、1985年に99歳で亡くなるまで文壇で長く活躍したとのこと。っ全然存じませんでしたスミマセン。原書が1855年、その翻訳が1913年で、その後改訳で手を入れられているとはいえ、さすがに古めかしい雰囲気の漂う本書。しかし手にとってみると、文章自体は読みにくくはない。ただ翻訳はいいとして、やはりギリシャ神話は人物名が多すぎて、ある程度知っていないと読む進むのはなかなか大変。とはいえ、結局読まない

    0
    2023年04月10日
  • ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話

    Posted by ブクログ

    ギリシア神話・ローマ神話は西洋文学の至るところに出てくるので,その知識が必要になる。本書ではギリシア神話・ローマ神話の概要が一通り書かれており,知識とする分には良い辞書になると思う。

    0
    2021年02月14日
  • ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話

    Posted by ブクログ

    教養として手元に置いておいて損はない1冊。読んでみると神々のえげつなさが目立って、読み物として普通に面白い笑 『イリアス』『オデュッセイア』の復習にもいい。

    0
    2016年09月01日
  • 森

    匿名

    購入済み

    未完だけど、読み応えあります

    森の中の女学校を舞台にしたお話。
    森は、作者の分身である少女が出会う人々の作る重層的な世界の暗喩でもあるのだと思う。
    内村鑑三や勝海舟のように実名で登場する人もいれば、さすがにそうはできない人もいて、明治時代に興味がある人だったら、モデル探しだけでも十分楽しめると思う。
    そこに興味が無くても、少女たちの心の機微を辿るのは愉しい。

    残念ながら物語は未完で、様々な人物を丁寧に掘り下げている分、まだまだ主人公の影は薄い。
    主人公がどうやって森を進んでいくのか、もっと見守りたかった。

    #エモい #共感する

    0
    2025年01月24日
  • 人生相談 谷川俊太郎対談集

    Posted by ブクログ

    著者には何となく縁があるのか、複数回、空港や駅で遭遇したことがある。素朴な偉ぶらない方で、本対談でも、その味がいかんなく発揮されている。しかも対談は3,40年前にしたものをまとめたものであるが、古さを感じない。冒頭からの親子の対談は読みごたえがあるが、鶴見俊介との対談も丁々発止で面白い。90歳を超えた野上弥栄子との対談も味がある。解説が文筆家内田也哉子というのもよい。

    0
    2024年01月20日

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