【感想・ネタバレ】森のレビュー

あらすじ

明治33年、15歳の菊地加根は九州から東京の森の学園・日本女学院に入学した。恋愛、友情、嫉妬……、「新しい女性」の理想を掲げた自由な校風の下、加根を取りまく女学生たちの青春の姿が細やかに描かれ、明治の群像が瑞々しく蘇る。女性たちの自立への物語であると同時に、幕末から明治30年代に至る文化史でもある豊潤なロマネスク小説。近代日本の百年を生きた著者の最後の大作。

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匿名

購入済み

未完だけど、読み応えあります

森の中の女学校を舞台にしたお話。
森は、作者の分身である少女が出会う人々の作る重層的な世界の暗喩でもあるのだと思う。
内村鑑三や勝海舟のように実名で登場する人もいれば、さすがにそうはできない人もいて、明治時代に興味がある人だったら、モデル探しだけでも十分楽しめると思う。
そこに興味が無くても、少女たちの心の機微を辿るのは愉しい。

残念ながら物語は未完で、様々な人物を丁寧に掘り下げている分、まだまだ主人公の影は薄い。
主人公がどうやって森を進んでいくのか、もっと見守りたかった。

#エモい #共感する

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2025年01月24日

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