ポーの話(新潮文庫)

ポーの話(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い、敵意に荒んだ遠い下流へとポーを押し流す……。いしいしんじが到達した深く遥かな物語世界。驚愕と感動に胸をゆすぶられる最高傑作。(解説・堀江敏幸)

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ポーの話(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりのいしいしんじ。
    「うなぎ女」という泥の川でウナギをを採る人間もどきの女性の集団の息子に生まれ、真黒な皮膚を持ち、指の間に水かきをもつ少年・ポーが主人公。その他の登場人物たちもどこか異形です。
    何処とも判らない不思議な世界で繰り広げられる物語は、自然破壊や人と人との関わり方など、色んな教訓が

    0
    2016年06月19日

    Posted by ブクログ

    盗人のメリーゴーランド。
    物知りなひまし油。
    天気を売る天気売り。
    犬じじ。
    うみうし娘。

    そして、うなぎ女の息子・ポー。

    暖かく混沌とした泥の川から海へと続く旅は、ぐるっと巡ってまた生まれた川に戻る。

    川と空。うなぎと鳩。ひっくり返る黒と白。生と死をつなぐ橋。良い事と悪い事。

    幾つものイメ

    0
    2012年12月25日

    Posted by ブクログ

    いしいしんじの真骨頂だと思っております。
    素晴らしいよ。気持ち悪い表現とかが大好きなんです。大好きですな。
    うなぎ女の息子ポーが川に沿って歩いていく物語。

    0
    2012年03月04日

    Posted by ブクログ

    物語作家いしいしんじの面目躍如、次から次へと物語が紡がれ広がっていく。善も悪も綺麗なものも汚いものも、何もかも飲み込んで物語は流れていく。
    今まで読んだいしい作品の中で最もアクが強く毒も強い作品かも。しかしアクや毒が強いほどに純粋なるものも光り輝くんですね。ポーという少年がその象徴的存在として、寓話

    0
    2010年09月16日

    Posted by ブクログ

    うなぎ女から生まれた人間でも魚でもないポー。
    真っ黒い体と裏腹に真っ白い無垢な心を持っている。

    やがてポーはうなぎ女のもとを離れて、
    悪も善も感情もたくさん吸収して、たいせつなものを知る。

    メリーゴーランド、ひまし油。
    天気売り。
    犬じじいと少年、子供。
    埋め屋の旦那と鳩レースの女房。
    海岸の老

    0
    2010年05月21日

    Posted by ブクログ

    初めていしいしんじさんの作品を読みましたが、よかったです。
    じわじわと世界観に引き込まれました。
    出てくるキャラクターもみんな魅力的で、彼らの身に起こる出来事をポーと一緒に見ている気分です。ポーの目になって。
    また読みたいです。

    0
    2009年12月09日

    Posted by ブクログ

    良いことも悪いことも全部、この世は美しい。
    独特の文章と世界観、少しクセがありますが、深い愛に感動します。

    0
    2009年11月06日

    Posted by ブクログ

    ポーが出会った色々な人達が個性的で面白い。
    長い話に少し疲れも感じたが、後半になると情景がリアルに想像できるようになった。
    童話っぽさがまたいい味を出していると思う。

    0
    2014年02月12日

    Posted by ブクログ

    ゴミや生き物の死骸も流れるようなそんな泥川。
    そこでうなぎ女たちの息子として生まれてきたポーが主人公。
    出会う清も濁も、生も死も、無垢な彼の目はそのままストレートに見つめる。

    残酷だったり厭わしかったりするものものも登場するし、物語全体から受ける印象は、陰であり夜のイメージ。
    それでも読み終わった

    0
    2012年11月08日

    Posted by ブクログ

    幻想的な描写で、
    つながる命やさまざまな感情を丁寧に綴った作品。
    やや冗長。

    ウミウシ嬢たちがすてきでした。

    0
    2012年11月06日

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