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Posted by ブクログ
うなぎ女から生まれた人間でも魚でもないポー。
真っ黒い体と裏腹に真っ白い無垢な心を持っている。
やがてポーはうなぎ女のもとを離れて、
悪も善も感情もたくさん吸収して、たいせつなものを知る。
メリーゴーランド、ひまし油。
天気売り。
犬じじいと少年、子供。
埋め屋の旦那と鳩レースの女房。
海岸の老人たち。
うみうし女。
ポーが出会うすべての人がいかにも人間らしくて、いとおしくて、頭から離れない。
寂しい気持ちにもなったし笑ったし悲しくもなったしうれしい気持ちにもなった。
少し長いけど、読んでみて欲しい作品。
なんというかうまい言葉がわたしには見つからないので、それを読んだ人それぞれで感じ取ってもらいたいです。
いしいしんじさんを読むのは初めて。
もとはプラネタリウムのふたごをよみたかったけど、本屋になかったので買ったのがポー。
とにかく情景の描き方が誰よりもドラマチック。
好奇心の昼間と、悪事を隠してくれる夜。
きらきらした昼間と、考え事をする夜。
泥臭い昼間と、空の深い静かな夜。
色えんぴつで描いたような、すべてがこの世界だからこそあるものだなと思った。
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