海と山のピアノ(新潮文庫)

海と山のピアノ(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

3.6

「四国って土地だから行政からほっといてもらえるのかもしれない」二年に一度、村の全員で住む場所を移す「村うつり」。私は“足”を澄ませ、移った故郷を探す(「ふるさと」)。三崎の若い漁師達は遭難し、マグロになった。海に飛び込もうとする彼らを叱咤したのは船頭の大マグロ。励まされ、必死に漁を続けると――(「野島沖」)。生も死もほんとうも嘘も。物語の海が思考を飲みこむ、至高の九篇。(解説・彩瀬まる)

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海と山のピアノ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年08月11日

    自分と他、あるいは人と人以外のもの、現実と幻想、生と死、さまざまな境がしゅるんと溶けて、それがどうしたの?という顔で成り立つ世界。
    解説が彩瀬まるということにも納得。

    一読しただけではよくわからず、各篇を2度読みした。(短編集で助かった…。)
    『四とそれ以上の国』より、はるかに受け入れやすい。

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    0

    Posted by ブクログ 2019年01月21日

    隅から隅までいしいしんじで満たされている。そんな短篇集です。
    生と死、光と影、静と動、清と濁、それらが対を為すのではなく混じり合い、しかしひとつにはならないような。そんな混濁とした感じなのに清らかに透き通っている。それがいしいしんじの作品に接した時に感じるものなのです。

    二年に一度行なわれる「村う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月13日

    ルルや船長、オヤジさんやちなさ。そして、キキさんやアヤメさんは、きっとこの星の、このくにのどこかにいるのです。そして、わたしのこころの中にも。

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月08日

    不思議な短編集。
    生と死、善意と悪意、色んなものが同居する世界が
    とても独特な雰囲気を醸し出しています。
    暖かいのだけれど怖い、そんな世界観が大好きです。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年12月11日

    水といのちのお話。陸は海、海は陸、生も死も一続きになって「うた」にのせてぐるぐる回る、そういう強いテーマが短編たちの間に貫かれていてとても統一感ある短編集だった。
    「ルル」はちょっと反則だろう、と思いながらボロボロ泣いたけど、一番好きなのは「野島岬」だ。
    「わかんねえからってびびっちまって、ちっちゃ...続きを読む

    0

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