息のかたち

息のかたち

1,672円 (税込)

8pt

ひょんなことからひとの「息」が見えるようになった京都の高校生・夏実の物語。

どんな世界になっても息づくいのちの躍動を描いた青春小説。

コロナウイルスという「目にめーへんややこしいもん」にも変えられないもの。
突然の休校や陸上大会の延期、急なモテへの戸惑い、そして受験と進路……
コロナ禍の「青春のかたち」を切り取った、待望の作品集。

息は、光は、そこにある。気に留めるか、留めないか、そのちがいがあるだけ。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    240ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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息のかたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    慌ただしい暮らしの中でまとった固い表皮を、ペリペリとはがして、ティーンの頃のようなヒリヒリする肌と心の感覚を思い出させてくれる本だった。
    穏やかで、何となく懐かしい物語。
    子守唄を歌ってくれた母の、ささやく歌の間に絡まる吐息を思い出した。

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ


    ⭐️息のかたち
     息が見え、操ることができる家系の夏実。コロナ禍の状況を背景に、インターハイは中止だが、オリンピックは開催、進学問題、母への想いなどが描かれる。ファンタジー要素があるが、なかなかいい感じ。おばあちゃんの「無事、いうのんは、危険がないとか、大事のうて平穏やとか、そんな意味やあらへんね

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    なんだか不思議な話です。
    コロナ禍を背景に、ある出来事から他の人の息の形が見えるようになった女子高校生が主人公。もっともこの変わった能力は血筋らしく、祖母も父親も息の形が見えるらしい。そんなちょっと変わった能力を持った家族の普通の物語。
    祖母は茶人、父は宮大工。主人公の女子高生は初めは陸上選手だが、

    0
    2025年05月23日

    Posted by ブクログ

    京都の町が迫ってきた。(おばあちゃんの京都弁がいいなぁ。)
    コロナを描いた本はたくさんあるが、こんな淡々として、しかも肯定してるのがなんかよかった。息でコロナを描くのがさすがって感じ。
    読み始めは現実的で、アニメの話や高校生の青春の話からどんどん幻想的になっていって、
    最終章、お母さん、結局なんやっ

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    息や声、いしいしんじは見えないものを描こうとしている、と思った。
    私たちは冬の寒空の下でしか、白く染まった息を見ることができない。その息が見えて、操って物理的な力を行使したり、人の心に作用するのは面白い。
    息繋がりで、鬼滅の刃の話題が出たが、そこから着想を得たのだろうかと思ってしまった。

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    高2の夏実はひょんな事から他人の息が見える様になる。どうも遺伝らしい。読んでいると透明感溢れるパステルカラーを想像する、が、これは20年から24年までのコロナ禍の時代が舞台だと思うと切なくなる。あの頃の狂気溢れる自粛警察を思い出すからだ。不思議な世界なのに絵空事に感じなかった。

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    なんとも言えない。
    文体が好きだから読めたけど、内容はうーん。
    とはいえ、コロナがあったからこそ生まれた文学。どんな状況も文化を生み出す。
    コロナを知らない世代が読んだら意味わからんのやろうなあ…。

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    あることがきっかけで人の息のかたちが見えてしまう夏美の不思議小説。コロナが世間を席巻したあの時の設定。確か咳をした時にどんなふうに咳が広がっていくのか盛んに画面で説明していたっけ。それと同じように主人公には人それぞれの息のかたちが色付きで見えてしまいます。なんだが不思議でフワフワした小説。また、主人

    0
    2024年12月25日

    Posted by ブクログ

    高校生の夏実は、ジョギング中に金属バットが頭にあたった日から、人の息が見えるようになった。そして、どうやらそれは父親も祖母も同じだということも知った。そんな夏実のコロナ禍での高校生活を描く3連作。
    不思議な設定なのに、不思議さを感じさせないところが面白かった。
    3番目の「息してますえ」が、一番好きだ

    0
    2024年08月28日

    Posted by ブクログ

    新型コロナが蔓延した2020年~2023年にかけて、人は人の吐く息というものに対して異様なまでの嫌悪感を抱いていたように思う。
    「飛沫」や「エアロゾル」という言葉自体にも強烈な忌避感があったのではないだろうか。

    著者は、コロナ禍の人々の息遣いを、それとは真逆の色とりどりで生き生きとしたものとして描

    0
    2024年08月23日

息のかたち の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    240ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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