作品一覧

  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―
    3.7
    1巻693円 (税込)
    早稲田大学を出てアニメーション制作会社へ入ったごく普通の青年がいた。駆け出しながら人気アニメ作品の演出にも携わるようになったが、24歳のある日を境に、仕事場では突飛な大言壮語をし、新聞記事を勝手に自分宛のメッセージと感じ、また盗聴されている、毒を盛られるといった妄想を抱き始め……。四半世紀に亘る病の経過を患者本人が綴る稀有な闘病記にして、一つの青春記。

ユーザーレビュー

  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―

    Posted by ブクログ

    【読んだきっかけ】
    著名ブロガーこと、『ちきりん』の日記から派生。
    本書を読む前に『統合失調症 愛と憎しみの向こう側』という著書(これまたちきりんの日記から派生)を読んだ。統合失調症を患った妻を支える家族の苦悩な日々を綴った体験談である。
    これをきっかけに、統合失調症疾患者側からみた心情に興味を持ち本書を読むに至った。
    つまり、疾患者を支える側の感情と疾患者本人の感情を知りたくなり、購入しました。

    【感想】
    精神疾患を発症した者のイメージは、『怖い』『関わりたくない』『なにをされるかわからない』が強くあったが、これらが偏見だったんだなと実感できる本。
    本書を読むきっかけとなった『統合失調症 

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    2014年04月09日
  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―

    Posted by ブクログ

     何をもってして異常と正常を分けることができるのか、それが世の中の常識をもってだとするとあまりにも不明確すぎるし、正しいか間違いを瞬時に判断できるのならば道徳など必要ない。

     作られた精神障碍者にならないためにはどうすればよいのだろうか。ここから始まると精神異常者判断されやすくなりそうで怖い。

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    2013年05月09日
  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―

    Posted by ブクログ

    ここ一年で一番心揺さぶられた一作。私は、自分もいつか狂ってしまうかもしれないという恐怖におびえ、人はいつでも狂えるのだと確信していて、同時に、おびえている限り来るってしまえないと諦観しているこの愚かさ!を抱えており、そして今関わらせてもらっている生徒に、同じ症を抱えながら”それを表現・説明することのかなわない”お子がおりまして、思いは重く手にとり、読み進めました。

    当事者が語る、ということが、いかに重要でありがたいことか。語れないお子の思いなど勝手に当てはめているだけですが、それでも本当にありがたい。

    発狂の記録は綿密で、読みながら貰い発狂連鎖したらどうしようなんて馬鹿なことも考えていたの

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    2013年02月17日
  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―

    Posted by ブクログ

    統合失調症患者自身が、自身の症状、思考、生活を振り返った。
    妄想知覚、妄想着想、連合弛緩、被害妄想、誇大妄想、といった統合失調症の症状、さらに観念奔逸などの躁鬱病の症状が当事者自身の目線でありありと描かれている。
    こういった症状は本人からすれば、さも当たり前に起こることであり、防ぎようがないことがよくわかる。
    「裁判時の心神喪失者の行為は罰しない」という刑法39条に対する、統合失調症患者自身の拒否が見られた。精神障害者は法律に基づいた社会生活を営む権利はないという差別に他ならない。

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    2022年08月25日
  • ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記―

    Posted by ブクログ

    思ったより読み応えがあった。もっとあっさりしたものだと思っていた。酷くなっている時の思考はおかしいには違いないのだがそれほどでもなく、普通に読み込んでしまう部分もある。年齢が私と近く読んだ本やアニメの話などが身近で、さらに私も躁鬱を患っているので近況が気になってしまった。令和に入った今、お元気で過ごされているだろうか。また近況を発信していただけないだろうか……

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    2019年07月07日

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