ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される――恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。(解説・中村文則)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
初めて読んだのはまだ制服着てた記憶があるから、たぶん中学生か高校生のとき。 やっと登場人物と同じくらいの年齢になって読んでみる20代後半になってみないとわからない価値観とか感受性とか羨望とか審美とかを携さえて読んだこの短編はもう溜息つきたくなるくらい綺麗だった。 綺麗とか怖いとかって気持ちは便利な形...続きを読む容詞って機能で表現してしまえるからこそぼやけてしまうこともあるけど、表情・空気・景色・温度・記憶・五感にまつわるありったけの表現を動員して非現実的な雰囲気を生々しく描ける西加奈子さんの表現力はもう読み切ったら頭の中全部持っていかれるくらい世界に没頭させてくれる興奮剤でもあるし鎮静剤みたいな力を持ってる。 「窓の魚」で描かれる生と死、美と醜、高慢と偏見、静と動、性と愛と憎悪すべてが、ガラスケースにしまって照明当てて少し離れて座って何時間でも眺めてたくなるくらい繊細で綺麗なものに見える。
薄い本なので2日で読み終わりました。丸1日時間があれば1日で読み終わるかと思います。 結末を丸投げされるタイプの本や映画やドラマは苦手なんですが、この本は考えながら読み進めるも新しい展開が起こったりで考えっぱなしで手が止まりませんでした。とてもワクワクしました。 皆さん仰ってるように読み終わった...続きを読む方の色んな考察を聞きたい!!!私的にはトウヤマはクズ男なキャラクターですが、でもある意味1番人間味が強いというか1番人間らしい普通の人な気がします。
自分のことは自分しかしらないー あの時の表情、態度、言葉。 相手からは自分の本性なんて見えないんだ。
4人それぞれのコンプレックスや特異性が、多様な視点から描かれており、もう一度すぐ読み返すとより深く理解できる作品でした。みんなの不思議な言動も、当事者の章を読むと腑に落ち、少し同情の気持ちも湧いてきます。自分だけでなくみんな何かしら抱えて生きているものだから、一生懸命生きようと思います。
西加奈子には珍しいようなミステリー的要素もある一冊。しかし全体的に抽象的、比喩的な表現が多く、ミステリーとして読むと、謎が明らかにならない消化不良感がもやもやするかもしれません。 自分にないものを持っている他者への嫉妬や、自分よりも弱く醜い存在への歪んだ愛情など、登場人物全員がそれぞれに脆弱性が秘め...続きを読むていて、不安定な危うさが美しい作品でした。
気がつくと、ひんやりと冷たくておどろおどろしい 世界観にどっぷり浸り、一気に読み終えました。 西加奈子さんの本は何冊か読みましたが、今までの読んだエネルギッシュな世界観とは全然違う。こういう静かに真綿で締め付けられるような怖さの内容も書かれるのか!と少し驚きました。 もう一度読み返して、丁寧に紐解...続きを読むいて、それぞれのキャラクターの感情を味わいたいです。 好きです。
初の西加奈子、とても好みだった 旅先の描写はもちろん人に対して不安定に抱く暴力的な衝動の捉え方がうますぎる
妖艶で幻想的でいて、静かに黒い不気味さも含む。 彼らの欠陥とズレが、各々の視点を追うごとに明確になっていき、ゾクゾクする。 いくつかの謎に思い巡らせ、雰囲気も相まって余韻がずっと続いています。
窓の魚 サラバ!が面白かったのでまた西加奈子を手に取ってみる。今回はサラバ!と比べるとだいぶ難解というか、あまり説明的でないタイプの小説であった。しかしながら、人にはそれぞれ暗部があり、それらを丁寧すぎるくらい、いやグロテスクに描いている。そして、温泉旅館にきた4名の主観と、女性の水死体が出た旅館...続きを読むに居合わせた老夫婦や、女将等の1人称で描かれているため、事実はわからない。一般的な三人称の小説とは異なり、それぞれの欠落感や蟠り、内面が表出しているのか否かは、最後まで描かれないのである。そう言う意味で、人々を解釈を寄せ合うには面白い小説なのかもしれないが、私が現在解釈と言えるものを持ち合わせていないのが正直なところである。
装丁からキラキラ、ほっこりな物語を予想してたのでいい意味で裏切られた。 西加奈子さんの作品はいつも救われるラストが待っているはずなのだけど... 今回はすごく暗い作品だった。 ずっと死の匂いが漂ってるというか。 4人とも異常すぎて、でもすごく惹かれた。 猫の声は何を象徴してたのか? いろいろと気にな...続きを読むる作品でした。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
窓の魚(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
西加奈子
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
夜が明ける(新潮文庫)
i
西加奈子最新短編小説集『わたしに会いたい』無料試し読み
試し読み
あおい
うつくしい人
円卓
おまじない
きいろいゾウ
「西加奈子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲窓の魚(新潮文庫) ページトップヘ