窓の魚(新潮文庫)

窓の魚(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される――恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。(解説・中村文則)

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窓の魚(新潮文庫) のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    初めて読んだのはまだ制服着てた記憶があるから、たぶん中学生か高校生のとき。
    やっと登場人物と同じくらいの年齢になって読んでみる20代後半になってみないとわからない価値観とか感受性とか羨望とか審美とかを携さえて読んだこの短編はもう溜息つきたくなるくらい綺麗だった。
    綺麗とか怖いとかって気持ちは便利な形

    0
    2023年02月26日

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    それぞれが秘密の感情を抱える4人の旅行記。同じ事柄が違う視点で語られ、不穏な事件が起こる。
    人が持つ感情や、些細な変化みたいなものの描き方がすごく巧みだと感じた。

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    全体の話の面白さというより、文章の美しさが魅力タイプの小説だと思う。事件があって推理小説っぽくなるのかなとも思ったが、あくまで恋愛?小説として書かれていた。内容を全て理解できているとは思わないが、読んだ後不思議な気分になる本。そしてそれは不快な気分ではない。

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    薄い本なので2日で読み終わりました。丸1日時間があれば1日で読み終わるかと思います。

    結末を丸投げされるタイプの本や映画やドラマは苦手なんですが、この本は考えながら読み進めるも新しい展開が起こったりで考えっぱなしで手が止まりませんでした。とてもワクワクしました。

    皆さん仰ってるように読み終わった

    0
    2024年07月09日

    Posted by ブクログ

    自分のことは自分しかしらないー

    あの時の表情、態度、言葉。
    相手からは自分の本性なんて見えないんだ。

    0
    2024年06月11日

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