ふくわらい

ふくわらい

小説・文芸
638円 (税込)

3pt

書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    ふくわらい
  • タイトルID
    :
    1055516
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年12月13日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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ふくわらい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんの小説は『通天閣』が最初で、初めて読んだ時、剥き出しの人間の感情とか、臭いとか、湿度とか、グイグイくるなあと感じて面白かった。今回読んだ「ふくわらい」もその時と同じくらいグイグイくるなあと感じられた。

    幼少の頃の体験から、人との距離を掴めない、自らの感情を表現できない主人公の定は会った人々の顔を、自分の頭の中で、ふくわらいのように顔のパーツを置き換えて感情を表現している。そんな定がさまざまな人との関係を通して、自らの感情を自身の表情や言葉で表現できるようになっていく。

    10代の頃、自分のアイデンティティを模索していた頃、そんなモヤモヤした状態ってこんな感じだった気がする。模索しながら時にぐちゃぐちゃにしながら、形を作っていく。

    西加奈子さんの作品は変な奴に対して優しい。見捨てないところがあって、そこが好きです。

    0
    2026年08月07日

    Posted by ブクログ

    主人公の女の子、天才だなー。いや、天使だね。言葉が全部真っ直ぐ、お腹から出てくる。そしめ、非二元。だから、この世に馴染むのに、時間がかかったんだね。
    河合隼雄物語賞、すごいな。バンザイだな。

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    力強い、生命力についての、話。
    優しさについての、明るさについての、孤独と孤独じゃないことについての、たったひとつの自分についての。

    最後、気づいたら涙が出ていた
    こういうのが感動というのだろうか
    琴線に触れるというのだろうか
    心が震えたというのだろうか

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    途中から一気に読んでしまった。
    グロいけどそのグロさ以上にひとがどう世界を捉えるのかひとの人類学というか人間学みたいな視界を広げてくれる作品だった。西加奈子さん恐ろしい!!どうしたらこんな作品が書けるのか。。。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    ヴォーグプレゼンツの西さんのラジオを聴き、こちらを読む流れに。
    するすると溶けていくように読みやすく、登場人物やストーリーの濃さ、人間模様、心の動きや傷、あらゆるものをすんなりまとめ上げている一冊に満足。
    何か自分は人と違う、とか生きづらさを感じている人は、この本を読み終わった後に少し気持ちが軽やかになるんじゃないだろうか。
    個人的にとても好きな主人公です。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんらしい生命力とエネルギーに溢れた作品。この方はきっと人間が好きなんだと思う。
    どんな人物を描いても必ずエネルギーを感じるから、社会的には成功していない人を描くときの方が何も持っていないからこその人間本来の生命力、エネルギーというものが伝わってきて、とても良い。プロレスラーの守口廃尊のキャラクター、よかった。
    本作はストーリー自体は淡々と静かに進んでいくけど、静けさの中に力強さを感じるからか、先を読みたくなってしまう。
    美人同僚の小暮が居酒屋でギャグみたいな「先っちょだけ」を哲学的に解釈してるところ、よかったな。
    あと定は世界に恋をしていた。のところ好き。世界に恋して世界を愛して生きていきたいね。
    「定は、世界に恋していた。…(中略)…それを恋というのなら、こんなにも美しい感情はない、と定は思った。」

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんの頭の中はほんとーにどうなっているのだろう?毎作品同じことを思う。命、身体が生々しく飛び出し引き込まれていく。西加奈子さんの紡ぎ出す言葉の世界は最高だ。

    0
    2024年07月31日

    Posted by ブクログ

    簡単に言うとクールな人が、いろんな人との関わりを通して心を豊かにしていく、というありふれた話、、、なのですがその設定や登場人物がとにかく特異で超現実的。そんな描写いるか!?と思うこともありましたが、この設定で、みんな個性的すぎる人ばかりだからこそ、他の物語にはない心がほっとする読後感がありました。定の成長?発達?がなんだかとてもうれしかったです。

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    西加奈子の剥き出しの人間を描き出す、生々しい描写が、あまりにも濃厚で気持ち悪さを感じる時もあった、そして内容が単純にグロテスクと感じることもあったが、読み進めるのをやめられず一気に読んでしまった。

    愛することを知った定とその定を取り巻く人との愛が、定を祝福するようなクライマックスに涙が出た。
    「愛する」ということ、自分以外の人をそして自分自身を。

    0
    2023年11月08日

    Posted by ブクログ

    妖気ただよう特異な体験をした人にまつわる物語として、感動しました。
    しかし、この本は、 第一回の物語賞としては、 選考ミス、選考委員の人選ミスだったのではなかったのではないでしょうか?
    わたしは河合さんの文章に数多く触れてきた河合隼雄ファンです。 そんな中で、 河合さんは読後感の悪い本は嫌う、と思うようになりました。

    物語性のある小説とは、一言で言うなら、意味のある偶然をどう脚色するかだと想います。
    そして、読者に宗教性を浸透させていくのが河合さんが目指した文学だとおもいます。

    この本、あまりに奇をてらうストーリーと表現が目立ちすぎませんか?僭越ですが、河合隼雄さんの奥様が読まれたら、これは違う?と感じるはずです。

    「河合隼雄が選考委員じゃないから良いのでは?」
    そうなんでしょうか?

    選考委員は、著名な人だとは思いますが、この賞がポスト河合になっているようで、河合隼雄ファンとしては残念です。それに、ポスト河合の先陣をきっているのが、息子さんのチームです。息子さんはもう父とは違う未来を描いているのです。息子さんが頭脳明晰なのは、いろいろな活躍でわかります。ただ私は、息子さんが西洋近代科学の権化に見えてなりません。NHKで見た息子さんの顔を思い出すと、「この河合隼雄が脚色した日本の心理学は私が終わらせてやる!」の形相に見えます、まさに守口廃尊。
    それに、息子さんは、河合さんが亡くなってから、急に河合隼雄を世間に語り始めたのも、妙に鼻につきます。

    わたしとしては、ひとつの時代が終わったと了解するべきなんでしょうか。

    仮にそうなら、私は2007年以前までは存在した河合隼雄の心理学をもう少し探求して、その真髄に近付きたいです。
    「やられたー」と歓心する河合隼雄物語賞が読みたかった。
    でも、2回目、3回目の物語賞も読んでみたいです。異次元を受け入れられないのは、私が歳をとりすぎているからかもしれないので・・。

    (この本があまりに過激で、こうゆう感動は欲しくなかった。なので、私の感想も辛辣に、日頃のうっぷんをはらすような表現になりました。申し訳ありません。
    でも、読み終わってすぐの魂が熱いうちの言語化なので、訂正はしません。)

    後付け
    河合隼雄さんは存命中に、この賞が設立されて、どんな本が選ばれるか、わかっていたはずです。
    息子さんの影響力が増し、自分を踏み台にして、あの子なりの、このような啓蒙活動をしていくだろうと、予見していました。
    そして、それはそれで、是非もなし、と思ったはずです。
    それなら、この賞は、河合隼雄が河合俊雄に委任した 物語賞と考えればよかったんです。
    わたしはそう考えて、自分のこころの腑に落としました。

    0
    2021年08月09日

ふくわらい の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    ふくわらい
  • タイトルID
    :
    1055516
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年12月13日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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