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書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。
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Posted by ブクログ
途中から一気に読んでしまった。 グロいけどそのグロさ以上にひとがどう世界を捉えるのかひとの人類学というか人間学みたいな視界を広げてくれる作品だった。西加奈子さん恐ろしい!!どうしたらこんな作品が書けるのか。。。
ヴォーグプレゼンツの西さんのラジオを聴き、こちらを読む流れに。 するすると溶けていくように読みやすく、登場人物やストーリーの濃さ、人間模様、心の動きや傷、あらゆるものをすんなりまとめ上げている一冊に満足。 何か自分は人と違う、とか生きづらさを感じている人は、この本を読み終わった後に少し気持ちが軽やか...続きを読むになるんじゃないだろうか。 個人的にとても好きな主人公です。
西加奈子さんらしい生命力とエネルギーに溢れた作品。この方はきっと人間が好きなんだと思う。 どんな人物を描いても必ずエネルギーを感じるから、社会的には成功していない人を描くときの方が何も持っていないからこその人間本来の生命力、エネルギーというものが伝わってきて、とても良い。プロレスラーの守口廃尊のキャ...続きを読むラクター、よかった。 本作はストーリー自体は淡々と静かに進んでいくけど、静けさの中に力強さを感じるからか、先を読みたくなってしまう。 美人同僚の小暮が居酒屋でギャグみたいな「先っちょだけ」を哲学的に解釈してるところ、よかったな。 あと定は世界に恋をしていた。のところ好き。世界に恋して世界を愛して生きていきたいね。 「定は、世界に恋していた。…(中略)…それを恋というのなら、こんなにも美しい感情はない、と定は思った。」
西加奈子さんの頭の中はほんとーにどうなっているのだろう?毎作品同じことを思う。命、身体が生々しく飛び出し引き込まれていく。西加奈子さんの紡ぎ出す言葉の世界は最高だ。
簡単に言うとクールな人が、いろんな人との関わりを通して心を豊かにしていく、というありふれた話、、、なのですがその設定や登場人物がとにかく特異で超現実的。そんな描写いるか!?と思うこともありましたが、この設定で、みんな個性的すぎる人ばかりだからこそ、他の物語にはない心がほっとする読後感がありました。定...続きを読むの成長?発達?がなんだかとてもうれしかったです。
西加奈子の剥き出しの人間を描き出す、生々しい描写が、あまりにも濃厚で気持ち悪さを感じる時もあった、そして内容が単純にグロテスクと感じることもあったが、読み進めるのをやめられず一気に読んでしまった。 愛することを知った定とその定を取り巻く人との愛が、定を祝福するようなクライマックスに涙が出た。 「愛...続きを読むする」ということ、自分以外の人をそして自分自身を。
自分の語彙力がないあまり言葉に表す事を拒んでしまうほど圧倒的で熱い力を持った文章でした。 西加奈子さんの「白いしるし」を読んだ時、20歳にして人生で1番の本に出会ってしまったと思いましたが、また違う1番に出会ってしまったと感じました。 間違いなく、読み進めずにはおれない強さが、ありました。
西加奈子ワールド全開の作品だと思います。西さんが描かれる女性は個性的という形容詞に治まりきれないところに魅了される。クラスにいればからかわれたりいじめをうけたりするかもしれないが、それを凌駕する個性で近寄りがたい雰囲気を醸し出しているのではないだろうか。プロレスラーとの言葉のキャッチボールは読み手を...続きを読む引き込みます。当分西加奈子さんの作品から抜け出せない気がします。
妖気ただよう特異な体験をした人にまつわる物語として、感動しました。 しかし、この本は、 第一回の物語賞としては、 選考ミス、選考委員の人選ミスだったのではなかったのではないでしょうか? わたしは河合さんの文章に数多く触れてきた河合隼雄ファンです。 そんな中で、 河合さんは読後感の悪い本は嫌う、と思う...続きを読むようになりました。 物語性のある小説とは、一言で言うなら、意味のある偶然をどう脚色するかだと想います。 そして、読者に宗教性を浸透させていくのが河合さんが目指した文学だとおもいます。 この本、あまりに奇をてらうストーリーと表現が目立ちすぎませんか?僭越ですが、河合隼雄さんの奥様が読まれたら、これは違う?と感じるはずです。 「河合隼雄が選考委員じゃないから良いのでは?」 そうなんでしょうか? 選考委員は、著名な人だとは思いますが、この賞がポスト河合になっているようで、河合隼雄ファンとしては残念です。それに、ポスト河合の先陣をきっているのが、息子さんのチームです。息子さんはもう父とは違う未来を描いているのです。息子さんが頭脳明晰なのは、いろいろな活躍でわかります。ただ私は、息子さんが西洋近代科学の権化に見えてなりません。NHKで見た息子さんの顔を思い出すと、「この河合隼雄が脚色した日本の心理学は私が終わらせてやる!」の形相に見えます、まさに守口廃尊。 それに、息子さんは、河合さんが亡くなってから、急に河合隼雄を世間に語り始めたのも、妙に鼻につきます。 わたしとしては、ひとつの時代が終わったと了解するべきなんでしょうか。 仮にそうなら、私は2007年以前までは存在した河合隼雄の心理学をもう少し探求して、その真髄に近付きたいです。 「やられたー」と歓心する河合隼雄物語賞が読みたかった。 でも、2回目、3回目の物語賞も読んでみたいです。異次元を受け入れられないのは、私が歳をとりすぎているからかもしれないので・・。 (この本があまりに過激で、こうゆう感動は欲しくなかった。なので、私の感想も辛辣に、日頃のうっぷんをはらすような表現になりました。申し訳ありません。 でも、読み終わってすぐの魂が熱いうちの言語化なので、訂正はしません。) 後付け 河合隼雄さんは存命中に、この賞が設立されて、どんな本が選ばれるか、わかっていたはずです。 息子さんの影響力が増し、自分を踏み台にして、あの子なりの、このような啓蒙活動をしていくだろうと、予見していました。 そして、それはそれで、是非もなし、と思ったはずです。 それなら、この賞は、河合隼雄が河合俊雄に委任した 物語賞と考えればよかったんです。 わたしはそう考えて、自分のこころの腑に落としました。
特殊な経験をして浮世離れした定が、これまたちょっと変わった人(著者たち)と心を通わせるうちに、色々な感情を一気に得て人間らしく変容する話。 共感できる部分は少なかったけど、文章が読みやすいし定の視点も面白くて、この一風変わった世界に没入できた。
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