【感想・ネタバレ】ふくわらいのレビュー

あらすじ

書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。

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西加奈子さんの小説は『通天閣』が最初で、初めて読んだ時、剥き出しの人間の感情とか、臭いとか、湿度とか、グイグイくるなあと感じて面白かった。今回読んだ「ふくわらい」もその時と同じくらいグイグイくるなあと感じられた。

幼少の頃の体験から、人との距離を掴めない、自らの感情を表現できない主人公の定は会った人々の顔を、自分の頭の中で、ふくわらいのように顔のパーツを置き換えて感情を表現している。そんな定がさまざまな人との関係を通して、自らの感情を自身の表情や言葉で表現できるようになっていく。

10代の頃、自分のアイデンティティを模索していた頃、そんなモヤモヤした状態ってこんな感じだった気がする。模索しながら時にぐちゃぐちゃにしながら、形を作っていく。

西加奈子さんの作品は変な奴に対して優しい。見捨てないところがあって、そこが好きです。

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2026年08月07日

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主人公の女の子、天才だなー。いや、天使だね。言葉が全部真っ直ぐ、お腹から出てくる。そしめ、非二元。だから、この世に馴染むのに、時間がかかったんだね。
河合隼雄物語賞、すごいな。バンザイだな。

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2026年06月17日

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力強い、生命力についての、話。
優しさについての、明るさについての、孤独と孤独じゃないことについての、たったひとつの自分についての。

最後、気づいたら涙が出ていた
こういうのが感動というのだろうか
琴線に触れるというのだろうか
心が震えたというのだろうか

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2026年05月31日

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ネタバレ

憧れている人になれなくとも、傷付きながらも自分の道で精一杯生きているバイソンにめちゃくちゃ惹かれてしまった。今憧れの仕事に就いたものの、ハードワーク故に体調を崩して休職しているからかもしれない。共感できるだけでとっても救われる。
西さんはこういう作品が多くて大好きだ!

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

途中から一気に読んでしまった。
グロいけどそのグロさ以上にひとがどう世界を捉えるのかひとの人類学というか人間学みたいな視界を広げてくれる作品だった。西加奈子さん恐ろしい!!どうしたらこんな作品が書けるのか。。。

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2025年11月07日

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ヴォーグプレゼンツの西さんのラジオを聴き、こちらを読む流れに。
するすると溶けていくように読みやすく、登場人物やストーリーの濃さ、人間模様、心の動きや傷、あらゆるものをすんなりまとめ上げている一冊に満足。
何か自分は人と違う、とか生きづらさを感じている人は、この本を読み終わった後に少し気持ちが軽やかになるんじゃないだろうか。
個人的にとても好きな主人公です。

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2025年09月02日

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西加奈子さんらしい生命力とエネルギーに溢れた作品。この方はきっと人間が好きなんだと思う。
どんな人物を描いても必ずエネルギーを感じるから、社会的には成功していない人を描くときの方が何も持っていないからこその人間本来の生命力、エネルギーというものが伝わってきて、とても良い。プロレスラーの守口廃尊のキャラクター、よかった。
本作はストーリー自体は淡々と静かに進んでいくけど、静けさの中に力強さを感じるからか、先を読みたくなってしまう。
美人同僚の小暮が居酒屋でギャグみたいな「先っちょだけ」を哲学的に解釈してるところ、よかったな。
あと定は世界に恋をしていた。のところ好き。世界に恋して世界を愛して生きていきたいね。
「定は、世界に恋していた。…(中略)…それを恋というのなら、こんなにも美しい感情はない、と定は思った。」

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2025年08月21日

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ネタバレ

登場人物が変人だらけ。話の展開もこれまで見たこともないような内容で先が全く読めなかった。
グロい内容や下ネタもバンバン出てくるし爽やかな一冊とはとても言えないけど、だからこそキャラクター達が終盤に見せる表情に純粋さを感じた。

定は無感情で淡々としているキャラクターなんだろうと思っていた。
でも本当は父親が死んだ時の心の揺らぎを抑え込んでおり蓋を開ける場所を探していたのかなと感じた。読者視点で一定の距離感で眺めていた主人公だが嘔吐したあたりから一気に人間味が増してぐっと感情移入できた。

福笑いで使う顔のパーツについてもここに結びついていたのかと驚いた。

個人的な話になるが、私は今好きな事を背負って新たなスタートをしているところでプロレスの試合後の守口の言葉がとても良く勇気づけられた。

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2024年11月22日

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西加奈子さんの頭の中はほんとーにどうなっているのだろう?毎作品同じことを思う。命、身体が生々しく飛び出し引き込まれていく。西加奈子さんの紡ぎ出す言葉の世界は最高だ。

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2024年07月31日

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簡単に言うとクールな人が、いろんな人との関わりを通して心を豊かにしていく、というありふれた話、、、なのですがその設定や登場人物がとにかく特異で超現実的。そんな描写いるか!?と思うこともありましたが、この設定で、みんな個性的すぎる人ばかりだからこそ、他の物語にはない心がほっとする読後感がありました。定の成長?発達?がなんだかとてもうれしかったです。

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2024年07月02日

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西加奈子の剥き出しの人間を描き出す、生々しい描写が、あまりにも濃厚で気持ち悪さを感じる時もあった、そして内容が単純にグロテスクと感じることもあったが、読み進めるのをやめられず一気に読んでしまった。

愛することを知った定とその定を取り巻く人との愛が、定を祝福するようなクライマックスに涙が出た。
「愛する」ということ、自分以外の人をそして自分自身を。

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2023年11月08日

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妖気ただよう特異な体験をした人にまつわる物語として、感動しました。
しかし、この本は、 第一回の物語賞としては、 選考ミス、選考委員の人選ミスだったのではなかったのではないでしょうか?
わたしは河合さんの文章に数多く触れてきた河合隼雄ファンです。 そんな中で、 河合さんは読後感の悪い本は嫌う、と思うようになりました。

物語性のある小説とは、一言で言うなら、意味のある偶然をどう脚色するかだと想います。
そして、読者に宗教性を浸透させていくのが河合さんが目指した文学だとおもいます。

この本、あまりに奇をてらうストーリーと表現が目立ちすぎませんか?僭越ですが、河合隼雄さんの奥様が読まれたら、これは違う?と感じるはずです。

「河合隼雄が選考委員じゃないから良いのでは?」
そうなんでしょうか?

選考委員は、著名な人だとは思いますが、この賞がポスト河合になっているようで、河合隼雄ファンとしては残念です。それに、ポスト河合の先陣をきっているのが、息子さんのチームです。息子さんはもう父とは違う未来を描いているのです。息子さんが頭脳明晰なのは、いろいろな活躍でわかります。ただ私は、息子さんが西洋近代科学の権化に見えてなりません。NHKで見た息子さんの顔を思い出すと、「この河合隼雄が脚色した日本の心理学は私が終わらせてやる!」の形相に見えます、まさに守口廃尊。
それに、息子さんは、河合さんが亡くなってから、急に河合隼雄を世間に語り始めたのも、妙に鼻につきます。

わたしとしては、ひとつの時代が終わったと了解するべきなんでしょうか。

仮にそうなら、私は2007年以前までは存在した河合隼雄の心理学をもう少し探求して、その真髄に近付きたいです。
「やられたー」と歓心する河合隼雄物語賞が読みたかった。
でも、2回目、3回目の物語賞も読んでみたいです。異次元を受け入れられないのは、私が歳をとりすぎているからかもしれないので・・。

(この本があまりに過激で、こうゆう感動は欲しくなかった。なので、私の感想も辛辣に、日頃のうっぷんをはらすような表現になりました。申し訳ありません。
でも、読み終わってすぐの魂が熱いうちの言語化なので、訂正はしません。)

後付け
河合隼雄さんは存命中に、この賞が設立されて、どんな本が選ばれるか、わかっていたはずです。
息子さんの影響力が増し、自分を踏み台にして、あの子なりの、このような啓蒙活動をしていくだろうと、予見していました。
そして、それはそれで、是非もなし、と思ったはずです。
それなら、この賞は、河合隼雄が河合俊雄に委任した 物語賞と考えればよかったんです。
わたしはそう考えて、自分のこころの腑に落としました。

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2021年08月09日

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サラバ!と同じ種類の面白さ!
定をはじめ登場人物がみんな魅力的☺️
外道のところとバイソンがカルピス出してくれるところと、定と小暮さんが友だちになるところと、他にも好きなところがたくさんー!

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2026年05月31日

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ネタバレ

すごく面白かったし、何かしら自分とは全く違う考え方をする人間の思考に触れることができたのを覚えている。けれど深い内容までは覚えていない。当時に感想を書いておけばよかった

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2026年02月27日

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特殊な経験をして浮世離れした定が、これまたちょっと変わった人(著者たち)と心を通わせるうちに、色々な感情を一気に得て人間らしく変容する話。
共感できる部分は少なかったけど、文章が読みやすいし定の視点も面白くて、この一風変わった世界に没入できた。

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2025年05月31日

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説明されてるわけじゃないのに
淡々と読み進めていくと最後らへんに、
色んな事が感覚で分かって泣けてくるっていうのが毎回すごいって思う。

あー。へんな説明。
本読んでたら作文能力上がるかと思ってたけどそうでもない事実。

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2024年07月16日

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ネタバレ

最初の方はあんまりハマらないかもな〜と思ってましたが、乳母が体調悪くなったところくらいから、面白くなってきてどんどん読み進めていきました。
定が生い立ちからなのか、あっさりとした人だったのが守口との会話で感情が芽生えてくるところ(?)は一緒に熱くなりました。

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2024年05月05日

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西加奈子さんの力強くて激情的な文章が好きだ。
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常に他人の顔で福笑いをする癖を持つ、鳴木戸定。
幼い頃から冒険家の父に連れられ様々な国を放浪し多くの特異体験を経て、エキセントリックに育つ。
編集者になった定は機械的に送る日常の中で、
奇人変人、個性的な人達との出会いによって、
自分への意識を、世界への見方を変化させてゆく。
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偏屈な作家、奇天烈なプロレスラー兼作家、
美人な同僚、定に猛アタックする盲目の男。
特にレスラーの守口廃尊と定のやりとりは、
豪快で痛快なのにどことなく繊細で胸を打つ。

日本生まれ日本育ちの我々の物差しでは計れない、
幼少期の定の体験は驚かされるしとても興味深い。
大人になっても行われる他人の顔での福笑い癖は、
自分と他人、世間とのズレや不明確、不安定さを
表しているし、そんな不器用で純粋な定は可愛い。

人との関わりの中で、少しずつ心が動いてゆく定。
常に自問自答し続ける廃尊や、
見えないからこそ見えてくるもの、信じるものを
素直な視点で語る武智、初めての友達の小暮さん、
母によって父によって乳母によって与えられた愛、
少しずつ噛み砕いて受け入れてゆく定の愛らしさ。
そんな定を受け入れ、肯定する世界の眩しさよ。

武智次郎の真意と、武智に向き合った定の心境は
今の私には全部はまだ捉えきれないが、
今後読み返す中で少しずつ反芻出来ればなと思う。

センシティブでグロテスクでかなり過激な描写や
下品な表現も多いので万人受けはしないだろうが、
読んでいて力が漲るような、毛穴が開くような、
体内の血の巡りが良くなり飛び回りたいような、
そんな力強さを感じられるこの作品が好きだ。
何度も読み返したくなる不思議な魅力がある。
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定は中学高校の思春期には、
価値観が変わるような経験はなかったのかな。
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2024年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

守口廃尊がいい
定とのやりとりがいい

定の海外での経験や父母悦子との話、もっと聞きたくなった
定のエッセイが読みたいと思った

最後のシーンは笑顔のまま涙がじんわり

雨をやませてほしいという担当作家の要望に対して、まっすぐに儀式という選択をした定がこころに残った
定の選択は定にとって今自分にできるいちばんの方法を選んだだけ、それが大変とかそんなことは置いといて
当たり前とか普通とか常識ってなんだろう、周りからどう映ろうと、きっとすべての言動にはその人が選択した事情や理由があって、それは他人がどうこういうことじゃないよなって、そんなこんなを考えてしまいました

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2024年01月28日

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変わり者の多い物語ですが
その人たちとの関わりによって定の世界がだんだんと広がっていくのが素敵でした。

水森康人が定の心の中の「純粋」を見たいと言っていましたが
何も知らない少女が、どんどん知識や刺激を吸収して1人の人間になっていくような感覚です。

なにより、定が「自分」を楽しむようになってよかったです。

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2023年12月23日

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特殊な環境で生きてきた主人公の定はとても変わっているが、私の周りにいないキャラクターで目が離せなくなってしまった。
言葉に対してとても誠実に生きているが、物語の初期は自分の感情にも周りの感情にも疎いことから少し冷淡に感じる。
それが、顔のパーツがありえない配置のプロレスラー守口廃尊や、見た目の良い編集の後輩 小暮しずく、イタリア人と日本人のハーフで目が見えない武智次郎と交わることで、胸が温かくなったり、吐き気がしたり笑顔を浮かべるようになったり世界への扉が開いて行くと、定の魅力もどんどん増して行った。
守口廃尊のキャラクターも良かったし、小暮しずくと仲良くなれたことも読んでいて嬉しかった。
ただ、武智次郎はちょっと気持ちが悪くて受け入れられなかった。
父との回想も圧倒されたが雨乞いのシーンも面白かった。
守口さんが言う様に定は「天才側」だなと私も思いながら読んだ。
この世界に引き込むのがうまい作家さんだなと思った。

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2023年10月16日

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鳴木戸定は「他人の気持ちが理解できない」と自分で語っていた。多少ならそのような方は社会にいると思われるが、定はその分量が大きいらしい。秀逸なのはこの小説の終わり方、西加奈子は天才じゃないかと感心した。とにかく凄い作家さんである。常識の範ちゅうを軽く飛び越えるという意味では村上春樹に勝っているかもしれない。

『昭和歌謡大全集』村上龍著に左右非対称の顔を持つ娘が登場する。こちらは恐怖を覚えたがレスラー守口は哀愁を感じさせた。それと、武智の宣う「先っぽだけ」っていうの凄いよねーよくも文字にしてくれたと思う(感無量)

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

けったいな話だなと思いながら読み進めてた。続きが物凄く気になるとかではなったから、通勤専用の読書としてぴったりだった。笑
定の成長過程がぎゅっと詰まった一冊。
途中武智が小暮ちゃんの名字を間違えるとことか電車の中で笑いそうになったw 所々くすりと笑えるとこあり。
定は誰からも好かれる性格だと思う。可笑しい所は多々あれど、人の言ったこと必ずオウム返しするし、絶対に否定しないし、この人になら何でも話せちゃうって思える安心感がある。
そして定が幼い頃の海外での経験はかけがえの無いものなんだろうなぁ。定自身は感情というものがよく分からないと言ってたけどそんなことないと思うし、終盤はより人間らしくなれていてなんか安心した笑

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2025年12月22日

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Xで、『ASDの女性が人との関わりを通して、日常に当たり前にあるものに対して、新鮮に気づきを得たり、感情を得ていく話』といったようなポストを見て、「私はASD傾向があるかもしれない...」とちょうど気に病んでいた私の興味をひき、読んでみた。


ASDのために、人に対しての見方が平面的だったというより、この主人公の育った環境が、人への共感力を育むことに関して異常に欠落していたが為にこうなっただけだよなあ、と感じた。そしてそれは私の心の救いにもなった。

昔から、自分が経験していないことで悩んでいる人の気持ちが分からず、無神経なアドバイスをしてしまったり、共感できないけど表面上共感しているフリをすることに息苦しさを感じていたけど、それも、自分が形成される中で感じていないものは理解できないよなあ、当たり前だよなあ、と思わせてくれた。

守口廃尊がとても魅力的な登場人物で、彼が出てくる場面はつい息を飲んで物語の中にのめり込んでしまった。人間味に溢れてて可愛い人です(  › ·̮ ‹  )

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

魅力的な登場人物が多いのですが、私的には、武智次郎さんはちょっと、わからない…
あと、最後も警察が出動するような設定にしなくても…とは思いましたが…
定としずくが悦子のうちに行ったシーンは感動的でした。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

色々な価値観があるなというのが第一印象でした。

主人公、定は変わった環境で育ったこともあり、いわゆる変な人という女性だけど、まわりからの奇異な目を素直に受け止め、投げかけられる質問に誠実に答える真っ直ぐな人でした。あんなに素直に、誠実に人と接することは難しいことだと思います。私は話ながら、これを言ったら相手にどう思われるかと考えながら言うこと言わないことを自然に分けて話してる気がします。それがないから、定はすごい^_^

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

変わった編集者の話
作家に雨を降らせろと言われて雨乞いしたりとか
顔を入れ替えるの癖
最後変な人と裸で付き合ってる 
いつも通りめちゃくちゃな感じ

2025/8/4 再読
私の体は私だけのもの。顔も。もう入れ替えない。
おいらだけの人生。だから好きなことをしてください。
人間の先っちょしか知らない。でもそれが私の知っているすべて。
世界と透明のガラスを隔てた主人公がそれを破れる話。

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2024年10月10日

Posted by ブクログ

特異な幼少期を過ごした女性の物語

以下、公式のあらすじ
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マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、
書籍編集者の鳴木戸定。
彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、
誰もが目を覆うような特異な体験をした。
その時から彼女は、
世間と自分を隔てる壁を強く意識するようになる。
愛情も友情も知らず不器用に生きる彼女は、
愛を語ってくる盲目の男性や、
必死に自分を表現するロートル・レスラーとの触れ合いの中で、
自分を包み込む愛すべき世界に気づいていく。
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私の区分ではこれは純文学なのではなかろうかと思う

読み手によって深くぶっ刺さる系の作品
そう、例えば村田沙耶香さんの作品群のような感じ
ただ、残念ながら私は傍観者的視点でしか読めなかった


世間の常識と自身の認識のズレ
多分、世の中にはそれを感じている人は程度の差こそあれ感じている人は多いと思う
でも、それを何とかして生きていくのが人生だと思うんですよね

まぁ、確かに定の境遇はかなりぶっ飛んでいるけれども


一番のツッコミどころは雨乞いのところかな
「俺の雨乞いは絶対に降る
何故なら、降るまで辞めねぇからだ」
を地で行く方法だからなぁ

あと、西加奈子さんがプロレス好きな面がかなり出ている
プロレスは、若い頃に見ている事を前提にしたノスタルジーという意見もまぁわからないでもないけど
大人になってからの劇的な洗礼パターンもあると思う

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

西加奈子氏はいつも1人の人間を追求していくストーリーな気がする
と、言葉にすると簡単になってしまうが、紆余曲折を経て
この方は人肉を食べたことがあるのか…?
と思わせるくらいの生々しいストーリー
宗教とかとはまた別の次元の西加奈子氏の信念を感じる。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鳴木戸定
1月1日生まれ。マルキ・ド・サドから名付けられた。編集者になる。

多恵
定の母親。腎炎が悪化し、定が5歳のときに命を落とした。

栄蔵
定の父親。紀行作家だほとんど家にいない。定が12歳のときに死んだ。

岸田悦子
多恵が嫁いだ時にいたお手伝いの婆や。

之賀さいこ
作家。定が担当編集者。

あにた博
作家。定が担当編集者。

六本木大
作家。定が担当編集者。

小暮しずく
定より1年後に入ってきた編集部員。

篝
男性社員。

米永
40代の男性社員。急に仕事を無断で休み、そのまま会社に来なくなった

守口廃尊
守口譲。プロレスラー。1965年生まれ。米永が書籍の担当していた。

若鍋
『週刊事実』の守口担当。20代後半の男性。

水森康人
定の担当作家。

吉永亜紀
編集部員。バツ3。

武智次郎
新宿で迷子になっているところ、定に助けられる。

真紀
悦子の娘。

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2023年11月08日

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