舞台
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660円 (税込)
462円 (税込) 12月25日まで

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29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――。


太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまでも平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活に--。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    妙に刺さって一気読みしてしまった。
    読み始めて共感性羞恥の一種なのか、ヴーーーと唸り声をあげそうになった。若い頃ならそのまま本を閉じていたかもしれない…
    でも歳をとると言うのは悪いことではないようで、自分は今はもうその痛さの先に居て昔より格段に生きやすくなったな、なんて素直に喜びながら読んだりして

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    西加奈子版の人間失格なのかなと。作中にも太宰の人間失格が登場し、主人公の名前も太宰の人間失格が葉蔵、舞台が葉太。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    虚栄心と自意識にがんじがらめになった主人公、読んだ途端に、わ、私だーーーーーーーー!と思った。
    あまりにも自分の思考と主人公の考えが似ていて、するすると文章が入ってきた。(もちろん私の思考は小説のように鮮明では無い。)

    誰からどう見られているか、を常に気にして取り繕って演じて、苦しいけどそういう生

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    4.5/5.0

    葉太、「人間失格」を愛する29歳男のニューヨーク一人旅。
    強烈に周りの目を気にし、自分自身の目を気にし、「はしゃぐ」ことを心から軽蔑する葉太の痛切な苦悩が葉太自身の過去も交えながら語られる。
    自分を客観視出来るからこそ、そういった冷静な分析が出来てしまうからこそ感じる自意識に凄く共

    0
    2025年04月24日

    Posted by ブクログ

    強烈な自意識と恥を内側から描いた作品。
    相手の感情や期待をオートマティックに感じ取り、多かれ少なかれ応えて(演じて)生きている。
    私たちは外側から見る目を磨かざるを得ない。演じる力は生存戦略。
    その高すぎるアンテナは亡霊をみせる。
    心の襞は豊かさであり、生きづらさそのもの。
    狂気のふちで、父に対する

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    最近考えていることとドンピシャだったので、ドキドキしながら読んだ。自分を「演じる」こと、悟られないようにすること、それを指摘された時の恥ずかしさ。共感できる部分がたくさんあって、小さい頃から今まで、いろんな場面で演じてきた自分を思い出した。「演じる」ことは自分が生きやすくするためでもあるけど、優しさ

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    舞台
    著:西 加奈子

    初めての海外に選んだのは、亡くなった職業作家の父の思いがこびりついているNY。主人公である29歳の葉太は忌み嫌う亡き父との何かを探し、惹かれるようにその地へ降り立った。

    初日からトラブルに巻き込まれる葉太。それどころではないトラブルに巻き込まれ、窮地に追い込まれる中でこそ辿

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ小説の主人公で一番イライラするかもしれない。人目を気にして、いつも言い訳して、そして痛々しいほどの見栄っ張り。もう腹が立ってしょうがない。でも途中でなんとなく気付く、あれ?これは自分自身じゃないかと。

    全て本音を言ってる人間なんていない。全て自然体で生きてる人間なんているわけがない。

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    葉太、すごい。
    そこまで「いかにも」みたいなこと嫌わなくて良いじゃん!
    私はいかにもってことをしたがるタイプだから、そこは葉太とは違うなーと思った。けど、なんの恥ずかしげもなくやってるわけでもなく、俯瞰で見た時に「うわっ恥ずっ!」てなることはめちゃ嫌い。笑
    そういう気持ちは誰しも持ってるのかもなぁ

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    10年ぶりの再読です。
    今作は『自意識』がテーマとなっていて、主人公の葉太がニューヨークでバッグを盗まれることで極限状態に追い込まれ、自身と向き合うというストーリーです。葉太の歪んだ自意識は過剰に膨らみ、それゆえに生きづらさを感じるようになりますが、この苦しみはなかなか他人からは見えるものでなく、理

    0
    2025年05月11日

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