夜が明ける(新潮文庫)

夜が明ける(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

15歳のとき、俺はアキに出会った。191センチの巨体で、フィンランドの異形の俳優にそっくりなアキと俺は、急速に親しくなった。やがてアキは演劇を志し、大学を卒業した俺はテレビ業界に就職。親を亡くしても、仕事は過酷でも、若い俺たちは希望に満ち溢れていた。それなのに――。この夜は、本当に明けるのだろうか。苛烈すぎる時代に放り出された傷だらけの男二人、その友情と救済の物語。(対談・小泉今日子)

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夜が明ける(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ネグレクト、貧困、ブラック企業などといった、現代の社会問題の渦中でもがく2人の男性の、それぞれの人生が描かれた作品。
    一度入った環境から抜け出すことの厳しさや、そんな環境下で心が破壊されていく様子がありありと描かれており、こんな苦しみを受けている人がこの世に存在するのかとショックを受けてしまった。

    0
    2025年07月28日

    Posted by ブクログ

    テーマがテーマなだけに重く考えさせられる作品だった。
    人との関わりで人生が大きく変わることがあるということ、そして1人で抱え込むのではなく素直に周りに助けを求めることで困難を乗り越えていくことができるというのはなんだか美しいなと思った。
    一方で、勇気を振り絞って助けを求めた時に、それがうまく伝わらず

    0
    2025年05月24日

    Posted by ブクログ

    自分の考えの中に沈んで抜け出せなくなった時、周りの人に助けを求めて視野を広げれる柔軟さを持ちたいと思えた。
    今の苦しさを救ってくれそう。

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ


    "リアル"という言葉では足りない、
    圧倒的な生々しさ。

    もしかしたら貴方のアパートの隣の部屋で起こっていてもおかしくない現実よと、西加奈子に突きつけられているような。

    助けを求めることは恥ずかしいことなんかじゃない。

    みんながもっと早く、気がつけたならば。
    教えてくれる誰

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    こういう小説だと思わず手に取ったのですが、まるで今のTV業界を予言していたかのような内容でした。
    ネット社会になる前の、誰も声を上げられなかったTV業界の闇が、ここまで生々しく描かれているとは。

    ページをめくりながら、ふと昔の知り合いを思い出しました。前職は芸能人のマネージャーをしていた男。彼が語

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    日本という国の、薄汚れた社会の限界で生きている二人の人生をこの本では描いている。ただひたすらに間違っている道を、誰にも救いを求めず一人で愚直に歩いてきた主人公。彼からしたら、森みたいな自分の強い信念を持ち、間違ったことには抗い戦う 正しい 人間は疎ましいに違いない。正しい人間が言う正しい事、例えそれ

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    誰かに助けを求めることについての本

    主人公とアキの後編からの生活全体のズタボロな様子を読んでいて苦しかった。

    主人公を苦しめる結果となったタレントもまた誰かに虐げられていた時間の中で生き抜いてきたことを触れられていてやるせなかった。

    貧困について
    ・ネグレクト母(アキ)
    ・有利子奨学金(主人公

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    この本を読んでいる間、自分の周りの世界が色をなくしてしまったように感じた。
    私はこの本の登場人物のように苦しんだことがない。それなのに、いつの間にかいろいろなことを当たり前と思い、苦しんでいる人のことを努力が足りないのではないか、と考えてしまっていた。
    偶然恵まれていただけだったのに、傲慢になってい

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    みんな、パラダイムに縛られている。
    そこから抜け出すことが、どれほど困難で、どれほど盲目的であるか。
    この作品も、作者自身も、ひいては私自身も例外ではない。

    パラダイムとは、言い換えれば「思い込み」だと言える。
    人は常に、枠の中で物事を考えてしまう。
    そうしなければ、何一つ判断できなくなってしまう

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    僕はよく謙遜する。自分を否定したりする。
    「自分は何も出来ない」とか、「自分なんて」とか。それは自傷に似ている。
    なぜ自傷に至るのか、マイナスの自分にさらにマイナスが掛け合わさることで安心するからだ。世間や人と比べた時の自分は本当に大したものではない、だからそれに対する罰を課す。そうすると安心できる

    0
    2025年07月20日

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