無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
西さんの本、重く、するどく、刺さる
ずっと、わかりやすく救われた結末が見たいと思いながら読んでいた
適切な救いと、適切な絶望と、適切な希望
おかしい、と思うことを、放棄してしまってる部分がある自分や世界にふと、気づく
わたしの闘いは?
小泉今日子さんとの対談までも含めて素晴らしかった
わたし自身、自分が傷ついたり苦しむだけではなくて、人知れず傷つけたり追い込んでることもあるということに、自覚的にならねばと。
優しい人間に、大人になる、とか、そういうことではなく、自分がしてるであろうことが、自分が憎んでいる世界と瓜二つだったこと。
自分の息苦しさが、自分からきている部分もあることの、自覚
Posted by ブクログ
テレビ業界での激務で心身ともに擦り減っていく様子が、どうすることもでぎず、受け入れるしかない現実として淡々と描かれていて、助けてあげたいけれど手を差し伸べられない、そんなやり切れない気持ちで読み進めていました。でも最後の後輩ADが主人公にかけた嘘偽りない直球のメッセージで、現実を直視する姿勢と向き合う強さを与えてくれて、救われたような気持ちになった。そして私がこの物語から学んだことは、本当の強さとは弱みを見せられることなのかもしれないということ。世の中には自分と向き合い、解決法を見出し、恐怖を乗り越えられる人間もいるかもしれないけれど、恐怖を引き入れて、周囲との協調、協働を求めることも強さであり、正しい生き方のひとつであると感じた。
Posted by ブクログ
西加奈子の小説なのだから、痛いであろうことはわかっていた。
覚悟はしていた。
けれど、想像以上に痛かった。痛すぎた。
親に十分な愛情をかけてもらえなかったり、学校で悪目立ちして居場所がなかったり、働いても働いても生活が破綻していくばかりだったり、俺とアキ、どちらの人生も底なし沼のように静かに沈んでいく。
でも辛かったのは、俺が就職した先が、テレビの制作会社ということだった。
娘が最初に就職したのがテレビの制作会社で、高校生の時から放送局で取材したりビデオの編集をしたり、テレビ局でローカル情報番組の裏方のバイトをしたりして経験豊富だと思っていた娘が、たった半年で会社を辞めた。
そのことがどうしても思い出されて。
少しだけ話してくれた部分だけでも、確かに家に帰って寝る時間もお風呂に入る時間もなくて、会社の床で雑魚寝とかはしていたらしいので、俺の話は決して盛っているわけではないと思う。
俺が追いつめられれば追いつめられるほど、そうなる前に娘はやめてよかったな、とか、こんな大変な職場で働いていたのかと改めて怒りがこみ上げたりとか、どうも平常な気持ちで読めない。
結局最後も夜が明ける直前なわけで、明けてはいない。
俺がどんなに頑張ったところで、世の中は変わらない、どころか、より閉塞感が強くなっているような気がする。
それでも、高校時代と言う、人生のほんのひと時に、俺とアキの時間が交差してよかったと思った。
俺に会って救われたアキと、アキとの出会いに支えられていた俺。
自ら死を選ばないでくれて、本当によかった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。