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Posted by ブクログ
すごい
この作家の小説を読むたびこのひと言が出てくる
語り手一人の一人称小説に最近感動したばかりだったので、三人語り手がいることにネガティブな感覚を持って読み始めた
そしてこれだけの物語を語ろうとしたらとても一人ではできないと妙な納得の仕方をした
読み終わったあと、妙にわかったような解説をされてもと、解説を読みたくないと思った
解説を書くのにも勇気が必要だったろうなと思いながら、まあ読んだけど
一つだけ、何故殺してしまったのだろうとの気持ちが残る
次の章で死んでしまったことが書かれていて、それが小説の多重構造的な書かれ方で面白かったが、殺さない物語もあったのではないかと今も思う
読みながら「君は赤ちゃん」ってどんな内容だったか気になり始めた
あとで読もう
Posted by ブクログ
『マザーズ』
ドゥマゴ文学賞 受賞
今作の 金原ひとみさん ♡
余韻がすごいです
今作は考えさせられたなぁ
不思議なの
共感はまったくしてなかったの
……でもね
この作品 好きだなぁ って思う
同じ保育園に 子どもを預けている
三人の母親の物語
作家のユカ、モデルの五月
専業主婦の涼子
それぞれ三人の視点で 物語はすすみます
ドラッグ、不倫、虐待、流産…って、
読んでいて どれも共感しがたいのに
本当に不思議
共感してないんだけど…受け入れちゃってる
あるかもなぁ……って想像しているの
赤ちゃんが産まれて育つということは、
「母性」だけじゃないよなぁ…って
環境だってあるんだよなぁ…って
いい環境なら幸せだけど
自分の思う環境と違ったら
泣きたくなっちゃうでしょう?
だからって、ドラッグも不倫も虐待も
ダメなのはわかっているの
そう ダメなの
でもね、ちょっとだけ
「あぁ…辛かったんだなぁ」ってね
思っちゃう
だって 子育てって 大変だもん
もちろん、自分の子は無条件で可愛い
そんなこと わかってるんだけど
イライラしてるとき 子供にあたったり
そういうこと あるでしょう?
殴ったりだけじゃなくてね
冷たい言い方しちゃった とか
そのレベルでもね
だから……なんか考えちゃった。
元気に育ってくれてるってだけで…
奇跡に近いことなんだよなぁ……ってね
ちょっと 深く
しんみりと 考えさせられる
そんなお話でした
Posted by ブクログ
子どもを産んでみて、そのかわいさ、愛しさに胸が潰れそうになり、もしこの子を失ったらもう生きていけないと思わされ、
その一方で、自分の時間のなさ、思い通りにスケジュールを組めないことにもどかしさを感じていた。
そんなときに手に取り、3人の主人公の境遇とわたしの境遇は一致しないけれど、それでも、よくぞこの気持ちを言語化してくれた!と思う描写の連続だった。
特にこの三つ。
・戦士はローションプレイをしない。
・とにかく密室育児をやってみて思うのは、育児には必ず誰かの助けが必要だという事だ。
・私は半ば、自分を諦めるように祈った。何でも差し出すだろう。私は何でも差し出すだろう。愛しい物ものに、全てを捧げるだろう。
子供を産んで、無垢という言葉の意味を、実感を伴って理解したし、
自分よりも何よりも大切な存在で、もしいなくなったら生きていけないだろうと思わされる存在を知ったし、
笑ってくれるだけで、見つめてくれるだけで溶けてしまいそうになるほどうれしくて、私の生活をガラッと変えてしまう存在を知った。
その一変ぶりは凄まじくて、正直暴力的に変えられた、という表現がしっくり来る。
夫婦の関係だって、生まれる寸前まではお互いが一番大切だったけれど、夫婦2人よりも重んじられるべき存在が登場してしまった、と産んでから気がついた。
お互いが一番大切だったのに、もう当然ながら自分は相手の一番ではない(同率一位ではあるかもしれない)と相手が思っているであろうこと、自分もそう思っていることに気がついた。
そして夫のことが好きだから子どもを作ろうとし、実際に妊娠して出産したのに、その子どもの存在によってお互いの価値観の違いを見つけたり、相手を許せないと思うような出来事が起きるようになってしまった。
(たとえば育児において、何をよしとするか、どのくらいの危険性であればよしとするか。わたしは0.01%でも危ないことが起きる可能性があるなら排除したいと思うけど、夫はそんなこと言い出したらキリがないと思っていて、わたしは夫のその開き直りが許せなかった。)
それでもこの子に会えて本当によかったと感じる。どんな疲れやイライラも、この子の笑顔だけで癒されてしまう。
夫婦2人でこの子の成長を見守ることで、2人の関係がたしかに深まっていくのを感じる。
陳腐な表現だし、いままでは「まあ子どもがいる人はみんなそう言うよね」と思っていたけど、いざ子どもが産まれたらもうそうとしか表現できない。
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小説・文芸
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