ミカドの淑女

ミカドの淑女

594円 (税込)

2pt

その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇……。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。

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ミカドの淑女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    下田歌子さんという明治時代に生きた実在の人物が描かれた小説。
    伊藤博文、乃木希典、明治天皇など、数々の有力者との浮名を流し、挙げ句の果てに、新聞に連載記事が掲載されるという、本当にあったとは思えないような本当の話がベース。

    そのスキャンダルにも興味があるが、林真理子さんの小説での描き方、テクニック

    0
    2014年04月11日

    Posted by ブクログ

    以前読み終えた『山田風太郎明治小説全集6』の巻末対談で、森まゆみ氏が挙げていたのが目に留まり気になったので読んでみた。
    林真理子さんは同郷の方だが、作品に触れるのは恥ずかしながら、本作が初めてである。
    奥に戻って女官長になること、という歌子の究極なる望み。女たちの復讐心に気づいたからこそ訪れた、乃

    0
    2011年05月09日

    Posted by ブクログ

    明治時代に、末席の女官から正四位まで異例の出世をした下田歌子。
    皇后にかわいがられた歌の才の持ち主で、美人でもあったが…
    学習院女子部長として生徒にも人気があったが、辞めさせた人物らの反感を買い、明治40年、平民新聞のあくどいスキャンダル報道で追い込まれます。
    伊藤博文はじめ、男性との関係はある程度

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    下田歌子氏のことはこの本で初めて知りました。男の世の中でこんなに上昇志向な強い女性がいたなんて。周りの男性たちは有名人ばかり。歴史の記号のような存在だった彼らが、この物語を通して人間味を帯びて見えました。面白かった。

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    下田歌子の名前だけしか知らず、
    大した知識もなく読みましたが面白かったです。

    下級武士の家に生まれながら、
    「日本一えらい女」と言われるまで出世した歌子。
    それが「平民新聞」に妖婦と名指しで醜聞記事が載る。

    話はそれを元に関わりのあった者達の視点で描かれており、
    歌子は何も語りません。
    天皇を取

    0
    2017年07月23日

    Posted by ブクログ

    【明治時代版「悪女について」】
    下田歌子を取り巻く人物達の語りで構成されている様は、有吉佐和子の「悪女について」のよう。
    巻末にもあったけど、まさに平安の朝廷と江戸の大奥が混ざり会ったような明治の皇室。
    伊藤博文や乃木希典、幸徳秋水、捨松などの登場シーンが興味深い。
    ただ、歌子本人の内面が描かれてい

    0
    2014年05月22日

    Posted by ブクログ

    下田歌子と言う女性について、関わりを持った様々な人々が語る不思議な歴史小説でした。
    この女性について全くしらず、どんな展開になるのか先の読めなさは、一種のミステリーのよう。明治維新後の宮中当時の模様を様々な角度から知ることが出来たのは面白かった。ただ結局、下田歌子本人については噂話の中の人物像とでし

    0
    2013年06月15日

    Posted by ブクログ

    明治の才女・下田歌子を、平民新聞で実際に連載された「妖婦・下田歌子」を通じて様々な人物の下田歌子に対する思いをつづった1冊。
    明治時代の実在人物達が出てくるので、とても興味深く読みました。
    下田歌子という人物をまったく知らなかったので、また違う本で読んでみたいです。

    0
    2010年08月27日

    Posted by ブクログ

    失礼だけど、
    こんなマイナーな人物を取り上げていることに驚いて
    思わず買ってしまった本でした。
    動機がそれゆえに、感想は、ごめんなさい。
    物語として手にとっても、面白いと思います。

    0
    2010年04月07日

    Posted by ブクログ

    いつの時代にもこういう女性はいるものです…。現代のキャリアウーマンなんて大したことないじゃん!と思ってしまいます。

    0
    2009年10月04日

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