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時は21世紀、なお権勢を誇る元首相の邸宅に、一人の青年が三十過ぎの男と共に乱入、声明文を読み上げると切腹した。事件の真相は謎に包まれたが、介錯され、胴体から切り離された青年テロリストの首は、最新の医療技術によって保存され、意識を取り戻す。首の世話を任された元首相の孫娘・舞と、首との奇妙な交流が始まった……。流麗な筆で描き出す、優雅で不気味な倉橋ワールド。
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Posted by ブクログ
「数日前、雨が降った。茸を取りに山に行かなければならない。でも行かれない。首が来るので家で待たなければならない」 生首を預かる舞と、生首の日々。 なんとも言えない生首との生活と、様々な感情 倉橋さんらしいと思われる艶めかしさもある ただ、肝心の事件の解決をも求めてしまう自分がいますが‥ 倉橋さんの...続きを読む小説ははじめて読みましたが、季節や、風景の表現がなんだか素敵すぎて何度も読んでしまいました。
母から薦められて読む。 おもしろかったです。美少年の首を飼うなんて幻想の極み。SFのにおいもさせつつあまりある幻想感が好きです。 ちょっと前に読んだんですがいいなぁ、またもう一度読み直したい。
裏庭に頭が落ちてました…ではじまる不思議譚。 倉橋さんのお話はなんだかふわふわとしていて 読んでいて気持ちいいので好きです。 ポポイは短くてあっという間に読み終わるので 興味ある方は試しにどうぞ。 桂子さんシリーズです。
【あらすじ】時は21世紀、なお権勢を誇る元元首の邸宅に、一人の青年が三十過ぎの男と共に乱入、声明文を読み上げると切腹した。事件の真相は謎に包まれたが、介錯され、胴体から切り離された青年テロリストの首は、最新の医療技術によって保存され、意識を取り戻す。首の世話を任された元首相の孫娘・舞と、首との奇妙な...続きを読む交流が始まった……。 首だけで生きているテロリストの青年の首を預けられた舞が、生まれた時からハイソな暮らししかしてこなかった女子の自分の世界目線で周囲を見る、と言うのが裕福が故の大らかさで逆に偏見がある様でない、と言う、あくまでも自分の興味中心なとことか。高い教養とか当たり前に自分にあるモノで、それを鼻にかけてもいないが隠してもいないとこがいい。でもまあ、個人的には舞が男子であった方がもっと面白かったろうな、とは思う(笑)。ポポイの切腹を介錯してから自害した青年との関係がホモセクシャル的と噂されてる真相が出ると、実は…な気がしていたが、結局何故青年がテロ行為を行ったのかは明かされずに終わってしまったが、とても不思議な感触で読み終えた。 ポポイが何故元首相宅へ乗り込み、声明を述べてから切腹・介錯されたのか…美形なのに印象の残らない大人しい少年時代を送った裕福じゃない家で育った少年が、何故テロリストまがいの行動を起こしたのか、全く謎は解明されないんだけど、解明されない、と言う下りも文中にあるが、関連作はないのか…昨日、色々ぐぐってて首だけの犬を…と言う実験映像(真相はやぶの中だが)見ただけに、テロ行為をして自害して、切って落ちた首に装置を繋いだら頭だけで生きてたからやってみた、ではやっぱやるせない。舞の下した判断は慈悲や人間の非道な行いに対する憤怒などではなく、ポポイが老化し始め美しくなくなっていくからだろうしなぁ。
倉橋由美子の「桂子さん」シリーズもの。三島由紀夫の自決を思わせる、非常に知的かつ幻想的な倉橋ワールドを堪能できる一冊です。生命体や思考といった複雑なテーマを扱いつつ、ラジオドラマとして書かれたということもあってか読みやすくお勧め。
雑誌の紹介で読んだのですが読後怒涛のように倉橋さんのを読み漁った思い出が。ハードは旧仮名遣いで雰囲気が良かったのに文庫だと現代仮名遣いになってしまっているのが残念。
「桂子さん」シリーズの一冊で、時系列上の第五弾にあたる作品です。 テロリストの少年が元総理の入江のもとに現われ、彼の前で自殺を遂げます。少年は医師の佐伯によって首だけのすがたで命をつなげられ、入江の孫の舞のもとに預けられます。彼女は少年の首に「ポポイ」という名前をあたえ、やがて舌を用いて文章を打つ...続きを読むことのできるワープロを利用して、彼と会話することに成功します。 他方、襲撃を受けたあと脳の機能に損傷を受けた入江は、やはり佐伯たちの協力を得て、ワープロによる意思疎通が可能になります。こうした状態になってもなお、彼は隠然と勢力をもちつづけるだろうという新聞記者たちの予想に反して、入江は鋭い人間観察を語るものの、生臭い政局についての記憶は薄れていき、首だけとなったポポイも当初は深い思索を示していたものの、しだいに形骸化したことばのみを語るようになります。やがて舞は、急速に老化が進むポポイとの生活に終止符を打つことを決意します。 首だけのすがたになった美少年を飼う少女という、エグさをたっぷりふくんだ幻想的な着想をかたちにした作品で、著者ならではの世界観に身をひたすことができる内容です。
読んだあと不思議な感覚。美しい文章と、リアルに想像するととても残酷なのにどこか惹かれるお話が好きです。
頭部だけの青年(?)と少女(大学生?)のお話。 不思議とエロティックである。 倉橋さんの作品にしては、短く読みやすい部類だと思う。
世界観が独特すぎてついていけなかった。 話自体はテロリストの首だけで生きている美少年とそれを淡々と観察する主人公で進んでいくが、あまりにも淡々とし過ぎていて少し怖かった。 首だけの美少年がありのままの事実を受け入れているのも怖かったし、観察している主人公もまるで猫や犬を見てるのと同じ目で首を見てるの...続きを読むも違和感だらけだった。 そしてそこに微妙な感じの恋愛話も加わり短い物語ながら色々と詰め込み過ぎて大筋が全く見えなかった。 何を書きたかったのかそれがわからなかったため時間をおいてもう一度チャレンジしたい。
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