スミヤキストQの冒険

スミヤキストQの冒険

1,562円 (税込)

7pt

そこは悪夢の島か、はたまたユートピアか。スミヤキ党員Qが工作のために潜り込んだ孤島の感化院の実態は、じつに常軌を逸したものだった。グロテスクな院長やドクトルに抗して、Qのドン・キホーテ的奮闘が始まる。乾いた風刺と奔放な比喩を駆使して、非日常の世界から日常の非条理を照射する。怖ろしくも愉しい長編小説。

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スミヤキストQの冒険 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    スミヤキ党員Qが遭遇する冒険がグロテスクに描かれています。諧謔・風刺がいっぱいの物語でした。konnokのお気に入りの1冊です。

    0
    2011年07月28日

    Posted by ブクログ

    革命をめざす前衛党に所属するQは、H感化院の練士に就職し、そこで「スミヤキ党」の教義にもとづく活動をおこなうことをもくろみます。ところが、彼には仕事らしい仕事はあたえられず、ほかの練士にならって院児たちの「巡回」をおこなうものの、その方法も目的もまったくあいまいでした。Qは、彼の奉じる唯物論の立場に

    0
    2025年01月01日

    Posted by ブクログ

    本来なら35年くらい前に読んでても不思議ではない本。
    (読んだ気もしたけど読んでなかった(^^;))

    もっとも、当時読んでも猟奇系サイドカルチャー小説くらいにしか思わなかったかも知れないので、結局本というのは「読んだ時が旬」でいいんじゃろうね。

    1970年の安保闘争の前年、國民(年若い学生が主だ

    0
    2019年06月13日

    Posted by ブクログ

    なんなのだろう・・・・、途中のカタカナ文のところで頭おかしくなるーーー!!
    ぎゃー!!ってなりました。
    ほんとに。

    ヘンテコな話です。

    食人文化の話が怖かった。

    0
    2011年12月26日

    Posted by ブクログ

    スミヤキ党員Qが、階級打倒のための革命を起こすという密命を帯びて孤島の感化院に赴く。その地での冒険譚(?)。

    本書が学生運動に着想を得ているのは明らかである(著者はあとがきで否定してるが)。
    特に本書の重要なモチーフとして出てくる「食人」を軸に読み解けば、それが共産主義革命への当てこすりであること

    0
    2010年11月12日

    Posted by ブクログ

    「全知の悪の肉化」という院長のキャラが秀逸。学生運動に対する諷刺・揶揄的な側面は感じざるを得ないが、それ以上にグロテスクな物語設定が面白い。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    スミヤキストとは「炭焼き党」から連想される革命を起こすのが目的のある団体から、ある他の団体にスパイ&工作のため派遣された「Q」さんの物語。「Q」とはクエスチョンからきています。

    書かれたのが昭和44年(1969年)ですからなにがなし全共闘が暴れた時代を彷彿させますが、そんなことは今となっては懐か

    0
    2020年02月12日

    Posted by ブクログ

    ある意味ダークホラー、暗黒小説。グロテスクな世界観が圧倒的な筆力で描かれていて、読み切るまで陰鬱な気持ちになりました。ドグラマグラより精神蝕まれる作品じゃないかと思いました。設定されている世界観や話の構成がパーフェクトなので、なんとか最後まで読みましたが、かなりキツかったです。好きな人にはハマる小説

    0
    2014年05月27日

    Posted by ブクログ

    主人公が超のつくポジティブ至高。
    それか単にマゾヒストなのか。
    結構グロいけどどことなく笑えて楽しかった。

    0
    2012年06月15日

    Posted by ブクログ

    『聖少女』、『暗い旅』と来て、『人間のない神』の次にこの一冊。あんまり難しいことを考えずに読みたいが…。この後は『夢の浮橋』、『アマノン国往還記』の予定。今年はしばらく倉橋由美子祭りでいきます。

    0
    2012年02月19日

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