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歯が痛い。腰も痛い。年をとるのがこんなにつらいとは思いもしなかった。親しい人も亡くなって、残されたたった一つの望みは、安楽に、早く死ぬことだ――。ハチャメチャ大王・マンボウ氏もいよいよ気弱な年頃に……なるわけがありません! たとえ老体となっても、心は少年。常識にとらわれぬぶん、年甲斐もないマンボウ流の雄叫びは、老いてますます絶好調。抱腹絶倒エッセイ。※新潮文庫版に掲載の挿絵は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
うーん、正直な所、読んでいて寂しくなってくる1冊。 ご本人はユーモアを交えて書いておられるつもりなのでしょうが、こうも死にたい死にたいと書かれますと、ねえ…お気持ちは分からないでもありませんが。 「みんな長生きしそうだから今のうちに」と事前追悼文を綴った宮脇俊三氏も亡くなられてしまいました。時の流...続きを読むれは本当に残酷です。 「遺言をするようなヤツに限って、なかなか死なない」と言い放つ解説に救われた気になりました。先日ちらっとNHKで見かけたときは車椅子でしたが、どうぞ長生きして頂きたいものです。
死ぬまでに書いておきたいことって結構あるけれど、北先生は一体どういうつもりでこの本をかいたのか。ユーモアがありすぎて面白いのですが、最後まで読むと何とも言えぬ郷愁感で満たされます。先生は最後に伝えたいことを、どう表現するかちゃんと分かってらっしゃいますね。
エッセイ。なんていうか、独特な人。っていうか、病んでる。文豪斎藤茂吉の息子にして医者であり、躁鬱病を抱える患者でもある。躁鬱病に振り回される日常が中心にあって大抵の題の内容が「早く死にたい」「僕はヘンテコなのだ」「早く死にたい」という奇人ぷり。こんなに死にたい死にたい連発してるのに中身は馬鹿げたこと...続きを読むばっかり。奥さんの気持ちがよく分かる。儲けたお金を全部つぎ込んで株で大損して家で腰痛と歯痛に痛い痛いと喚き、かと思ったら躁状態でお前なんか家に帰れと罵られたり。「人は痛みで死にません」とか言いたくもなる。娘さんも素敵。「パパは駄馬だから安楽死もさせてもらえない」と言ったり。うお。それでも、躁鬱を繰り返してこんなエッセイ書くようなしょうもない人は長生きするな、と思った。変な人。
「どくとるマンボウ」こと、北杜夫のエッセイ。 北杜夫が躁鬱病であることは有名な事實である。 どうやら1990年代はかなりの鬱状態にあつたやうだ。 しかし、突然1999年〜2000年にかけて、躁状態がやつて來たらしい。 この作品は2001年3月に刊行されてゐるが、どうやら躁状態から鬱に戻るあたりで...続きを読む出來上がつたやうだ。 さて、疑問がある。 それは、文體である。 北杜夫の文體ではないやうに、私には思へるのだ。 もしかすると、口述筆記したものに北が手を加へたのかもしれない。 「(略)といふわけで、僕の遺言として、思ひ出話やら、ヘンテコな話やら、あれこれ、お話ししやうと思ひます。」 と序文には書かれてゐる。 まさに、「お話しし」たのではないか。 内容は、北の友人たちに關する話が面白かつた。 遠藤周作、阿川弘之、三浦朱門、曾野綾子、宮脇俊三などなど。 特に遠藤周作の思ひ出話は、讀んでゐて、生前の樣子がなつかしく思ひだされた。 願はくは、北さんに、抒情的な小説を書いていただきたい。 老いてこそ書ける物語があるだらうと思ふのだ。 2004年4月7日讀了
北杜夫さんのエッセイはいつも面白い。生前に一度読んでいたが、 亡くなった後に読み返したら胸に迫るものがありました。
ふ~~んっ てな感じで面白い。何もすることが無く、毎日ぼーっとしてるときに読むのにふさわしい。還暦退職で毎日が「日曜日」の人にふさわしい本だ。若い人には読むに値しない。北杜夫さん長生きしてください。 私は150歳までは生きる予定です。天国で会えることを切に願います。
遺言状とは名ばかりで、言いたいことをマンボウ節で言いたい放題。早く死にたいという話から、精神病の話まで、あっちこっちに飛び回る。それでも文壇仲間の話を読んでいると、次ちょっと読んでみよっかなぁ、って思う。たとえば、埴谷雄高の「死霊」とか。
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