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Posted by ブクログ
エッセイ。なんていうか、独特な人。っていうか、病んでる。文豪斎藤茂吉の息子にして医者であり、躁鬱病を抱える患者でもある。躁鬱病に振り回される日常が中心にあって大抵の題の内容が「早く死にたい」「僕はヘンテコなのだ」「早く死にたい」という奇人ぷり。こんなに死にたい死にたい連発してるのに中身は馬鹿げたことばっかり。奥さんの気持ちがよく分かる。儲けたお金を全部つぎ込んで株で大損して家で腰痛と歯痛に痛い痛いと喚き、かと思ったら躁状態でお前なんか家に帰れと罵られたり。「人は痛みで死にません」とか言いたくもなる。娘さんも素敵。「パパは駄馬だから安楽死もさせてもらえない」と言ったり。うお。それでも、躁鬱を繰り返してこんなエッセイ書くようなしょうもない人は長生きするな、と思った。変な人。
Posted by ブクログ
「どくとるマンボウ」こと、北杜夫のエッセイ。
北杜夫が躁鬱病であることは有名な事實である。
どうやら1990年代はかなりの鬱状態にあつたやうだ。
しかし、突然1999年〜2000年にかけて、躁状態がやつて來たらしい。
この作品は2001年3月に刊行されてゐるが、どうやら躁状態から鬱に戻るあたりで出來上がつたやうだ。
さて、疑問がある。
それは、文體である。
北杜夫の文體ではないやうに、私には思へるのだ。
もしかすると、口述筆記したものに北が手を加へたのかもしれない。
「(略)といふわけで、僕の遺言として、思ひ出話やら、ヘンテコな話やら、あれこれ、お話ししやうと思ひます。」
と序文には書かれてゐる。
まさに、「お話しし」たのではないか。
内容は、北の友人たちに關する話が面白かつた。
遠藤周作、阿川弘之、三浦朱門、曾野綾子、宮脇俊三などなど。
特に遠藤周作の思ひ出話は、讀んでゐて、生前の樣子がなつかしく思ひだされた。
願はくは、北さんに、抒情的な小説を書いていただきたい。
老いてこそ書ける物語があるだらうと思ふのだ。
2004年4月7日讀了
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