海外ミステリー - 切ないの検索結果

  • 声

    3.7
    クリスマスシーズンで賑わうレイキャヴィクのホテルの地下室で、一人の男が殺された。ホテルの元ドアマンだったという地味で孤独な男は、サンタクロースの扮装でめった刺しにされていた。捜査官エーレンデュルは捜査を進めるうちに、被害者の驚愕の過去を知る。一人の男の栄光、悲劇、転落……そして死。自らも癒やすことのできない傷をかかえたエーレンデュルが到達した悲しい真実。全世界でシリーズ累計1000万部突破。翻訳ミステリー大賞・読者賞をダブル受賞。家族の在り方を描き続ける著者の、『湿地』『緑衣の女』に続くシリーズ第3弾。
  • 凍った夏
    3.5
    12月、イーリーの公営アパートで、デクランという男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。閉所恐怖症の彼は扉を外し、窓を開け放したまま寝たために凍死したらしい。自殺の可能性が高いとされたが、取材に訪れた新聞記者のドライデンは疑問をおぼえる。デクランは金に困っていたが、部屋のコイン式電気メーターには硬貨がたっぷり補充されていた。自殺する人間がそんな行動をとるだろうか? 小さな謎は思いもかけない真相の手がかりだった。ドライデンの丹念な調査と明晰な推理によって少しずつ解かれていく人々の秘密。端正な英国本格ミステリ。/解説=若林踏
  • 氷の家
    3.7
    フレッド・フィリプスが走っている……その言葉は八月の静かな午後、さながら牧師のお茶会で誰かが発したおならのように鳴りひびいた。庭師を周章狼狽させたのは、邸の氷室に鎮座していた無惨な死骸――性別は男。だが、胴体を何ものかに食い荒らされたその死骸は、人々の嘔吐を誘うばかりで、いっこうに素姓を明示しようとしない。はたして彼は何者なのか? 迷走する推理と精妙な人物造形が読む者を八幡の藪知らずに彷徨わせ、伝統的な探偵小説に織りこまれた洞察の数々が清冽な感動を呼ぶ。新しい古典と言うにふさわしい、まさに斬新な物語。英国推理作家協会最優秀新人賞受賞作!/解説=巽昌章
  • 黒衣の花嫁
    3.9
    ジュリーと呼ばれた女は、見送りの友人にシカゴへ行くと言いながら、途中で列車をおりてニューヨークへ舞い戻った。そして、ホテルに着くと自分の持ち物からイニシャルをすべて消していった。ジュリーはこの世から姿を消し、新しい女が生まれたのだ……やがて、彼女はつぎつぎと五人の男の花嫁となった――結婚式も挙げぬうちに喪服に身を包む冷酷な殺人鬼、黒衣の花嫁に。巨匠ウールリッチの黒のシリーズ劈頭を飾る名作。
  • 古書贋作師
    3.0
    ニューヨーク州東端の町で、アダムという男が後頭部を殴打され、両手首を切断された状態で発見される。周囲には稀覯本や貴重な原稿が散乱していた。彼は、コナン・ドイルなど著名作家の直筆を偽造する贋作師だった。アダムの妹ミーガンと交際しているわたしも、かつて名を馳せた贋作師。だが逮捕されたことを契機に足を洗い、今は古書オークションハウスで働いている。ディケンズやドイルなどの文豪の筆跡で書かれた、正体を暴いてやるとの脅迫状に怯えながら。稀覯本の世界へ読者を誘う、異色のミステリ。/解説=三橋曉
  • 湖畔荘 上
    4.1
    ロンドン警視庁の女性刑事セイディは、女児を置き去りにして母親が失踪したネグレクト事件について本部と意見が対立、問題を起こし、謹慎処分となった。ロンドンを離れ、コーンウォールの祖父の家で日々を過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷を偶然発見、そして70年前にそこで赤ん坊が消える事件があり、その生死も不明のまま迷宮入りになっていることを知る。彼女は謎に満ちたこの赤ん坊消失事件を調べ始めた。ミッドサマー・パーティの夜、そこで何があったのか? 仕事上の失敗と自分自身の抱える問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!
  • コリーニ事件
    4.3
    67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、事務所を開いたばかりの新米弁護士ライネンは国選弁護人を買ってでる。だが、殺されたのはライネンの亡くなった親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、少年時代に世話になった恩人を殺した男を弁護しなければならない――。苦悩するライネンと、被害者遺族側の辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そして裁判で明かされた、事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が研ぎ澄まされた筆致で描く、圧巻の法廷劇!/解説=瀧井朝世
  • ネヴァー・ゲーム 上
    3.7
    米CBSでTVドラマ化! シリコンヴァレーで連続誘拐事件が発生。死のゲームを操るのは!? ドンデン返しの魔術師、新シリーズが待望の文庫化 シリコンヴァレーで19歳の女子大生が失踪した。警察は事件性はなさそうだと判断するが、単なる家出ではないと考えた父親が1万ドルの懸賞金を設ける。人捜しの懸賞金ハンターであるコルター・ショウは彼女の行方を追うが、事態はやがて連続誘拐事件に発展し、死者が出るに至り……。ディーヴァーの新たなヒーロー誕生。新シリーズが開幕! ※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 殺し屋を殺せ
    3.3
    【アンソニー賞最優秀長篇賞受賞作】元特殊部隊員のヘンドリクスは自らの過去を消し、殺し屋となった。殺しの技を自在に操り、射撃能力は超人的。報酬も高額だ。しかもある理由から、彼は標的を同業者、つまり殺し屋に限るのだった。ヘンドリクスは次々と殺し(ヒット)を成功させていくが、全米の犯罪組織を束ねる〈評議会〉の配下を始末したせいで逆に命を狙われることに。放たれたのはこれもまた最強の殺し屋。究極の対決が始まる――。
  • 殺す手紙
    3.6
    空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。そして何が起こっても、決して逆らってはいけない……親友からラルフに届いた奇妙な手紙。友の正気を疑いつつも、事情があるものと察したラルフは指示通り夜の町へ出た。だが問題の空き家に警官が踏み込んで来たのを皮切りに、あっという間に事件の連続に巻き込まれてしまう。奇妙なパーティーに紛れ込み、空襲で死んだ自分の妻を見かけ、ついには殺人事件が! 不可能犯罪ものの名手がストーリーテリングの才を発揮するサスペンス
  • コンピューター404の殺人
    3.0
    大統領選に備え、選挙専用コンピューターを点検していたジャジーンと技師はわが目を疑った。選挙はまだ先だというのに、インプットした覚えの全くない選挙結果がマシンから出てきたのだ。ただちに調査を始めた二人を何者かの凶弾が襲い、技師が命を落した。沈黙を守っていた過激派グループ〈HAND〉が、また活動を開始したのか? 大統領候補でもないのに突然名前が現われた二人の男は何者なのか? 何一つ明らかにならぬまま第二の殺人が……コンピューター検察局シリーズ第二弾!
  • コードネーム・ヴェリティ
    3.7
    第二次世界大戦中、ナチ占領下のフランスでイギリス特殊作戦執行部員の若い女性がスパイとして捕虜になった。彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制され、インクと紙、そして二週間を与えられる。その手記には、親友である補助航空部隊の女性飛行士マディの戦場の日々が、まるで小説のように綴られていた。彼女はなぜ物語風の手記を書いたのか? さまざまな謎がちりばめられた第一部の手記。驚愕の真実が判明する第二部の手記。そして慟哭の結末。最後の最後まで読者を翻弄する圧倒的な物語!
  • コールド・コールド・グラウンド
    3.6
    武装勢力が入り乱れ、混迷を極める80年代の北アイルランド。殺人現場に遺されたオペラの楽譜は犯人から警察への挑戦状なのか?
  • 業火の市
    4.3
    かけがえのないものを奪われたとき、 男たちは血で染まる道を歩み始める―― 鬼才ウィンズロウが放つ 新3部作の幕開け! 「『ゴッドファーザー』以来、最強のギャング小説」 ――CWA受賞作家スティーヴ・キャヴァナー ギャング小説の新たな金字塔。 絶賛の声、続々! 「“新米マフィアのドン”。ダニー・ライアンを待ちうけるのは光か闇か? ベテラン作家のドン・ウィンズロウを待ち受けるのは、称賛と喝采だ!! 傑作だ!!」 井上 順(俳優) 「巨匠の新作の誕生に立ち会えるだけでも、この不安と混迷の時代を生き延びる価値はある」小島秀夫(ゲームクリエイター) 「過熱する抗争劇と肉厚の人間ドラマに終始圧倒」宇田川拓也(書店員) 1986年アメリカ東海岸。 ダニーは通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィア・ファミリーの片隅に身を置いているが、昔からの仲間と平穏に暮らしている。 ところがある日、長らく共存共栄してきたイタリア系マフィア・ファミリーとの間に小さな諍いが起き、歯車が狂い始める。 やがて報復は一線を越え、ダニーは否応なく復讐と裏切りに血塗れた抗争に引きずり込まれていき――。 壮大な叙事詩の幕開け!
  • 獄門橋
    4.0
    終戦間近のアメリカで起こる大統領候補暗殺事件を追う骨太の警察小説 1944年、カリフォルニア。刑事サリバンは、大統領候補ウォルターが暗殺された事件を追いかけていた。やがて、同じホテルで10年前に少女が不審な死を遂げていたと知る。サリバンは、政治的圧力を受けながらも名家の影に隠された衝撃の真相を突き止めるが……。
  • 55
    3.2
    田舎の警察署に連続殺人鬼から逃げだしたという血まみれの男が駆け込んできた。55番目の犠牲者になるところだったというが、先の男が犯人として描写した通りの男があらわれる。そして犯人と被害者をそっくり入れ替えた主張をしはじめた……! どちらが54人も殺した連続殺人鬼なのか? 探り合いと騙し合いの果て、チャンドラーが掴んだ真実とは?
  • ゴッサムの神々 上
    4.7
    新たなる名探偵、登場!1845年、ニューヨーク。バーテンダーのティムは街を襲った大火によって顔にやけどを負い、仕事と全財産を失ってしまう。新たに得た職は、創設まもないニューヨーク市警察の警官だった。慣れない仕事をこなしていたある夜、彼は血まみれの少女とぶつかる。「彼、切り刻まれちゃう」と口走って気絶した彼女の言葉どおり、翌日胴体を十字に切り裂かれた少年の死体が発見される。だがそれは、ニューヨークを震撼させた大事件の始まりにすぎなかった……。不可解な謎がちりばめられた激動の時代を生き抜く人々を鮮烈に活写した、圧巻の傑作ミステリ。MWA最優秀長篇賞最終候補作。
  • 五番目の女 上
    4.1
    父親と二人のローマ旅行は、予想外に楽しいものになった。その素晴らしい一週間が終わり、イースタ警察署に戻ったヴァランダーを待ち受けていたのは、花屋の家宅侵入の通報だった。店主は旅行中で盗まれたものはない。その次には一人暮らしの老人が失踪した疑いがあるとの訴え。一見事件性のなさそうな二件のできごと。だが、老人が濠の中で串刺しの死体となって発見されるに至り、事態は恐るべき様相を見せはじめる……。ヴァランダーを、そしてイースタ署の面々の心胆を寒からしめた奇怪な事件。CWAゴールドダガー受賞作シリーズ。
  • ゴースト・スナイパー 上
    4.0
    バハマで反米活動家の男が殺害された。神業と言うべき超長距離狙撃による暗殺だった。直後、リンカーン・ライムのもとを地方検事補ローレルが訪ねてきた。その暗殺は米国政府諜報機関の仕業で、テロリストとして射殺された男は無実だったという─。非合法の暗殺事件を訴追すべく、ライムとサックスたちは捜査を開始する! 大人気シリーズ第10作。
  • サイコセラピスト
    4.0
    抑圧的な父親のもとで育ち、苦しんだセオ。自分と似た境遇の人々を救いたいと願う彼は、心理療法士になった。順調にキャリアを重ねるうち、彼はずっと気になっていた六年前の殺人事件の犯人――夫を射殺した画家――を収容する施設の求人広告を目にする。事件以降ずっと沈黙している彼女の口を開かせることができるのは、僕しかいない。そう思ったセオは彼女の担当に志願するが……。《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラー・リストに連続23週ランクイン。巧みなプロットと戦慄のラストに圧倒される傑作ミステリ
  • 災厄の馬
    3.0
    イギリスにある海辺の町イルマーシュで、十六個の馬の頭が並べられているのが見つかった。グロテスクながらも美しいこの奇妙なオブジェは、これから町に起こる様々な災厄を告げるものだった……! 閉鎖された町で起こる不気味な事件を描く、戦慄のスリラー。
  • サイレント・スクリーム
    4.1
    寂れた郊外の街を震撼させる連続殺人事件に型破りな警部キム・ストーンが挑む。イギリスのベストセラー警察小説シリーズ第一弾!
  • 印

    3.5
    その女性は湖のほとりのサマーハウスで首を吊っているのを友人に発見された。夫によると、数年前に親密だった母親を病で失って以来、彼女は精神的に不安定になっていたらしい。また死後の世界に興味を抱き、降霊術師のもとに出入りしていたことも。自殺に見える。いや、本当にそうなのだろうか? レイキャヴィク警察の捜査官エーレンデュルは疑問を感じ、一人地道な捜査を進める。暴かれる悲痛な過去、明らかになる驚愕の真実に、心の奥底までゆさぶられる。アイスランド推理小説大賞受賞。北欧ミステリの巨人による好評シリーズ第6弾。
  • サイン会の死
    3.2
    古書と専門書の町、読書家の聖地ストーナム。トリシアはそんなストーナムのミステリ専門書店の店主だ。今日は『ニューヨークタイムズ』のベストセラー作家ゾウイのサイン会の日。最初で最後の全国ブックツアーの最終地点を、故郷ストーナムの小さな書店にしてくれたのだ。ゾウイのアシスタントだという姪の態度はひどかったものの、サイン会はなんとか成功。だがほっとしたのも束の間、姿が見えなくなった主役を探しにいったトリシアが見つけたのは、人気作家の変わり果てた姿だった。本屋だらけの町で起こる事件を描くライトミステリ第2弾。

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  • 詐欺師はもう嘘をつかない
    3.8
    詐欺師の母親の元でノーラは何度も名前を変え、その度に人を騙す方法を学んできた。ある日、彼女は友人と強盗事件に巻き込まれ……
  • 叫びの穴
    4.0
    考古学者殺害事件の犯人として逮捕された若者。裁判で死刑判決を下されながらも沈黙を守り続ける真意とは……。評論家・井上良夫に「探偵小説の面白味をまさに満喫させてくれる」と高く評価された、折目正しい英国風探偵小説が103年の時を経て初邦訳!
  • ささやかで大きな嘘 上
    3.4
    最初は子供同士のトラブルだった……。海辺の公立幼稚園、その夜のパーティに子供たちの歌声はなく、聞こえるのは罵り言葉と保護者の乱闘の音。そして保護者の一人が死亡。事故か? 殺人か? ……事の起こりは六カ月前、シングルマザーのジェーンの息子ジギーにいじめの疑いがかかった。本人はきっぱり否定するが、保護者たちは騒然。ジギーをいじめっ子と決めつける者、ジギーの言葉を信じる者に分かれ、険悪な雰囲気に。ジェーンは園で知り合った二人の友人とともに事態に立ち向かう。31カ国で翻訳、英米で150万部突破の傑作ミステリ登場。
  • 全滅領域 サザーン・リーチ1
    3.7
    突如として世界に出現した謎の領域〈エリアX〉。そこでは生態系が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。監視機構〈サザーン・リーチ〉に派遣された、生物学者をはじめ女性4名からなる調査隊は領域奥深く侵入し、地図にない構造物を発見、そしてそこに棲む未知の存在を感知する。さらに進むべきか、引き返すべきか? 無事に帰還できた隊は過去に存在しない……。大型エンタテインメント〈サザーン・リーチ〉三部作開幕
  • 殺人鬼ジョー(上)
    3.7
    おれは女性を何人も殺した罪で捕まったけど、そんなに殺したかなあ――自覚のない殺人者ジョーは、いかに罪を逃れるか画策中。一方、外の世界ではジョーと情を交わした女メリッサが、ジョーが「秘密」をしゃべる前に狙撃する計画を立て……連続殺人鬼史上もっとも自分勝手! 不謹慎なろくでなし小説の最高峰!
  • サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命
    4.3
    フランス革命のどさくさにまぎれ、バスティーユ監獄から盗み出された世紀の問題作『ソドムの百二十日』。マルキ・ド・サドが紙を貼り継ぎ、獄中で密かに綴った小説の直筆原稿はいくども歴史から消える危機に直面しながら、無名の好事家、性の革命家やシュルレアリスムのパトロン、エロティカ蒐集家などの間を渡り歩き、持ち主の生涯を狂わせてきた。 手稿が当局の目を避けるように歴史のはざまをたゆたっている頃、手紙や直筆原稿を扱うビジネスがヨーロッパで成熟していく。パリの切手専門店で珍しい「気球便」と出合い魅了されたレリティエという男は、猛然と手紙類の蒐集を始めた。さらには伝統的な直筆原稿市場に乗り込み、ビジネスの拡大を画策する。 21世紀に入り、フランス政府は国外に持ち出されていた『ソドムの百二十日』を買い戻して国宝に指定する計画を進めていた。交渉がまとまるその直前、フランス政府の鼻先を掠めて手稿を手に入れたのが、レリティエだった。そしてこの『ソドムの百二十日』手稿が、フランス全土を揺るがす事件の震源となる── 手稿をめぐる歴史的な狂騒を、エロティカ蒐集家・芸術パトロン・手稿ディーラー・サドの子孫といった個性的な人物たち、「直筆原稿市場」形成秘話、手稿投機会社とフランス政府の対立などが彩る。
  • さよなら、ブラックハウス
    4.4
    寂しい島だった。だがそこには、支え合った友がいた、愛し合った恋人がいた――エジンバラ市警の刑事フィンは、イギリス本土から離れた故郷に望まぬ帰還をする。惨殺体となって発見された島の嫌われ者をよく知っていたからだ。フィンは事件を解決し、島から出たかった。袂を分かった親友と別れた最愛の恋人に再会する前に。少年時代に経験した儀式「鳥殺し」の記憶から逃れるためにも……。息苦しくせつない青春ミステリ。
  • サンクトペテルブルクから来た指揮者
    4.5
    大規模な企業買収計画の裏で、思わぬ事件に直面する男が味わう恐怖と苦闘。ソ連崩壊後の闇社会に展開する、非情な陰謀の標的は?
  • サンドリーヌ裁判
    3.9
    大学教授の夫が大学教授の妻を殺害? 殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ、彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。一方、夫の英米文学教授のサミュエルは、自信の知識をひけらかし周囲をいつもみくだしていた。彼は無実を訴え、証拠も状況証拠にすぎなかった。しかし町の人々の何気ない証言が、彼を不利な状況へと追い込んでゆく。やがて、公判で明らかになるサンドリーヌの「遺書」。書かれていたのはあまりに不可解な文章で……妻と夫の間に横たわる深く不可解な溝を、ミステリアスに描き出したサスペンス。
  • 三人目のわたし
    3.0
    エミリーはある朝、優しい夫と美しい息子を捨て、家を出た。彼女はキャサリンと名を変え、新しい人生を始める決意をしたのだ。広告会社に職を見つけ、新しい親友を得て、生活をやり直す女。だが、なぜ女は家族を捨てなくてはならなかったのか? やがて、壮絶な過去が彼女に迫りくる――王道の心理サスペンス!
  • 三年間の陥穽 上
    3.9
    子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国、21人にのぼる小児性愛者の存在だった。一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネット上でリーダーと接触する必要があった。残されたのは24時間。〈グレーンス警部〉シリーズ最新作。
  • 罪人のカルマ
    4.1
    捜査官ウィルVS連続殺人犯(実父)! 「壮絶なラストまで、一気読みの迫力」北上次郎(本書解説より) MWA賞、CWA賞ダブル受賞作家。〈ウィル・トレント〉シリーズ最高潮! 女子大学生の失踪事件が発生。特別捜査官ウィルはなぜか捜査から外され、忌まわしい事実を知らされる。40年以上前に凶悪な連続殺人事件を起こし、終身刑になった実の父親が仮釈放されているというのだ。やがて発見された女性の遺体には見るも無惨な拷問の痕があり、それはウィルの父親の手口と酷似していた――。1975年と現在、ふたつの事件が交錯するとき、戦慄の真実が浮かびあがる!
  • 塩の湿地に消えゆく前に
    3.4
    他人の強い思いをビジョンとして視ることのできる少女クララは、ある日を境に若い女たちが傷つけられる不吉なビジョンを頻繁に視るようになる。カジノのスパ施設で働くリリーの協力を得て彼女たちを救おうとするが……。エドガー賞受賞のサスペンス。
  • 鹿狩りの季節
    3.8
    鹿狩り帰りの車の血痕と雪の翌朝の少女失踪事件は田舎町の平和な仮面を剥ぐ大きなうねりとなる―― 1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き込みをする。やがてペギーに好意を抱いていた知的障害のある青年ハルが鹿狩りの帰りに血が付いたトラックに乗っていたことから疑惑の目を向けられる。ハルの無実を信じて事件を調べる保護者代わりの中年夫婦、姉の行方を追うマイロ、何かを隠している町の人々とハル……様々な思惑の果てに浮かぶ真実とは? アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。
  • 死刑執行のノート
    3.8
    死刑執行まで残り12時間となったアンセル・パッカー。彼は「完全な善人も、完全な悪人もいない、だれもが生きるチャンスを与えられてしかるべきだ」と信じている。獄中で密かに温めた逃亡計画もある…。この〈連続殺人犯〉の虚像と実像を、アンセルの母親であるラヴェンダー、アンセルの妻であるジェニーの双子の妹ヘイゼル、ニューヨーク州警察の捜査官であるサフィことサフラン・シンという、いずれも後に死刑囚となるアンセルの人生に大きく関わり、また自分自身の運命も歪んでしまった女性たちの目を通して、浮き彫りにする。エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞、衝撃のサスペンス!
  • 死刑囚
    4.1
    スウェーデンで逮捕されたその男は、アメリカで六年前に死んだはずの死刑囚だった!? 大好評、グレーンス警部シリーズ第三弾。
  • 死者との結婚
    4.0
    一枚の切符、五ドル紙幣、そしてお腹の中にいる赤ん坊――それがヘレンのすべてだった。男に捨てられた傷心を抱き列車に乗った彼女にとって、前の席で楽しそうに語らう若夫婦と寄るべもない現在の自分との落差はあまりにも大きかった……彼らは親切にしてくれ、ヘレンの心も次第になごんでいった。だが、列車転覆という思わぬ事故でヘレンの運命は一変した。不思議な運命の糸に操られた女の辿る物語を流麗な筆致でつづる!
  • 死者の雨 上
    3.7
    全裸で変死した女教師。 偏執的事件に隠された恐るべき悪。 のどかな学園都市で何が起きているのか? 人気ドラマ原作シリーズ第2弾! 嵐の夜、フランス南西部の学園都市で、全裸で縛られた女性の変死体が見つかった。被害者はエリートばかりが通う名門高校の教師。逮捕された17歳の少年ユーゴは人気者の生徒で、警部セルヴァズがかつて愛した女性の息子だった。 ユーゴは殺害を否認するものの、全ての状況は彼の犯行を物語っていた。だが捜査を進めるうち、セルヴァズの周囲に姿なき猟奇殺人鬼の影がちらつきはじめ……。
  • 死者の国
    4.5
    パリの路地裏でストリッパーの連続猟奇殺人が起こる。被害者は二人とも同じ方法で殺されており、また、ともに元服役囚の画家ソビエスキと恋人関係であった。パリ警視庁警視のコルソはソビエスキを追い詰めるが、捜査が進むにつれ、自分自身の抱える闇をのぞき込むことになる……フレンチ・サスペンスの巨匠による最新刊
  • 死体は笑みを招く
    3.7
    ドイツ、2006年6月。オペル動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。首席警部オリヴァーと相棒のピア、そして捜査課のメンバーたちが乗り出し、死んでいたのは高校教師で環境保護活動家のパウリーだと判明する。彼はたくさんの生徒たちから慕われていたが、同時に動物園付近の道路建設による環境破壊や動物園の動物虐待を批判し、さまざまな人間に憎まれていた。捜査が進めば進むほど、パウリーを殺す動機を持つ者が浮上する。さらにピアに危険が迫り……。謎また謎の展開と緻密極まる見事な伏線。リーダビリティに溢れた傑作警察小説!
  • 7月のダークライド
    3.5
    23歳の夏――この罪を見過ごすことはできなかった。 MWA賞受賞作家が放つ瑞々しい青春ノワール。 「ルー・バーニーの最高傑作」S・A・コスビー 「最後のページまで心を掴んで離さない」ドン・ウィンズロウ 遊園地で働く青年ハードリーはある日、煙草の火傷痕の残る幼い姉弟を見かける。 行きがかり上、虐待を通報するも当局に相手にされなかった彼は、証拠を掴むため素人探偵まがいの調査を開始する。 見えてきたのは裕福なのに荒れ果てた家と、弁護士の父親の背後にちらつく麻薬組織の影。 23年間、面倒を避け気ままに生きてきたハードリーは、幼い命を救うため人生で初めて壮大な賭けを仕掛けるが……。 解説:吉野 仁 ■著者既刊 『11月に去りし者』
  • 失踪当時の服装は
    3.9
    1950年3月。アメリカのマサチューセッツ州にあるパーカー・カレッジの一年生、ローウェル・ミッチェルが失踪した。彼女は美しく成績優秀な学生で、男性とのうわついた噂もなかった。地元の警察署長フォードが、部下とともに捜索にあたるが、姿を消さねばならない理由も、彼女の行方もまったくつかめない。事故か? 他殺か? 自殺か? 雲をつかむような事件を、地道な聞き込みと鋭い推理・尋問で見事に解き明かしていく。アメリカ・ミステリ界を代表する巨匠が、捜査の実態をこの上なくリアルに描いた警察小説の里程標的傑作、新訳決定版!
  • 死にざまを見ろ
    3.0
    炎暑にうだる七月、87分署の刑事たちは、管区内に潜んでいると噂される老婆殺し、ペペの行方を追っていた。町のチンピラに聞き込みを続けるのだが、ペペを英雄視する彼らはなかなか口を割らなかった……。年若い殺人犯を追うかたわら、青少年犯罪の実態をドキュメンタリ・タッチで描く!
  • 死のオブジェ
    3.7
    画廊で殺されたアーティスト。胸の上には一枚のカードがタイトルのように「死」と告げていた。NY市警には、同じオーナーの画廊で12年前に起きた猟奇殺人事件との関連を示唆する手紙が届く。切り刻まれ、オブジェとして展示されたアーティストとダンサーの死体。捜査を担当したマーコヴィッツは、容疑者の自白を信じていなかった。マロリーの再捜査は関係者たちの秘密を容赦なく暴き、閉ざされた過去をこじ開ける。娘の死と同時に失踪した画家の行方は? 膨大に遺されたマーコヴィッツのメモが指し示す真犯人は? 伏魔殿のようなアート業界に踏み込んだマロリーに、市警を牛耳る何者かの捜査妨害が……シリーズ第3弾!/解説=穂井田直美
  • 死の天使ギルティネ(上)
    4.3
    ローマのテルミニ駅に到着した急行列車。しかし一等車両の乗客は全員死んでいた……。イスラム過激派が犯行声明を出すなか、事件を担当することになった捜査官コロンバは違和感をおぼえ、ずば抜けた頭脳を持つコンサルタント、ダンテに連絡をとる。イタリアのサスペンス『パードレはそこにいる』シリーズ第二弾
  • 死はすぐそばに
    4.2
    ロンドンはテムズ川沿いの閑静な高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。門と塀で外部と隔てられた、昔の英国の村を思わせる敷地のなかで6軒の家の住人が穏やかに暮らす──この理想的な環境を、新参者の被害者は騒音やプール建設計画などで乱していた。我慢を重ねてきた住人全員が同じ動機を持っているこの難事件に、警察から招聘された探偵ホーソーンは……。あらゆる期待を超えつづける、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ第5弾!/解説=古山裕樹
  • 死への旅
    3.9
    東西の冷戦でふたつに割れたヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。いままた、めざましい成果をおさめた科学者が行方不明に。東側の陰謀か誘拐か? 事件を追う英国情報部は科学者の妻に瓜ふたつの女性をスパイとして敵地に放つ……会心の冒険スパイ小説。

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  • 姉妹殺し
    4.1
    全仏ベストセラー1位! 人気ミステリー作家の小説になぞらえて 惨殺された美しき少女たち。 25年後、同様の手口の殺人事件が発生し―― 新米刑事セルヴァズ、最初の事件簿。 世界22カ国で刊行。 累計400万部突破の絶賛シリーズ最新刊! 1993年、トゥールーズの森で大学生の姉妹が殺された。 駆け出しの刑事セルヴァズが目にしたのは、白いドレス姿で木につながれた異様な遺体。 姉のほうは美しい顔を潰されていた。 容疑者に浮上したのは人気ミステリー作家。 犯行手口が彼の小説と酷似しており、姉妹との関係も判明するが、 事件は意外な幕引きを迎える。 だが25年後、今度は作家の妻が白いドレス姿で作中の手口で殺されて……。
  • シャイニング・ガール
    3.0
    時を超える連続殺人者、謎の家、生き残った少女―― いま最も旬の南アフリカ作家による、タイムトラベル・サイコサスペンス 荒廃した地区のその「家」は、ただの空き家に見える。しかしそれは別の時代への通路なのだ。1931年、導かれるように「家」にたどりついた犯罪者ハーパーは、時を超えて次々と女性たちを殺し始める。奇跡的に彼の魔の手を逃れた少女カービーは、新聞社のインターンになった1992年、犯人が連続殺人鬼にちがいないとの確信から、元犯罪担当の記者とともに独自の調査を始める……。迫力のタイムトラベル・サイコサスペンス。/掲出の書影は底本のものです
  • 遮断地区
    4.0
    バシンデール団地、通称アシッド・ロウ。教育程度が低く、ドラッグが蔓延し、争いが日常茶飯事の場所。そこに引っ越してきたばかりの老人と息子は、小児性愛者だと疑われていた。ふたりを排除しようとする抗議デモは、彼らが以前住んでいた街で十歳の少女が失踪したのをきっかけに、暴動へと発展する。団地をバリケードで封鎖し、石と火焔瓶で武装した二千人の群衆が彼らに襲いかかる。往診のため団地を訪れていた医師のソフィーは、暴徒に襲撃された親子に監禁されてしまい……。血と暴力に満ちた緊迫の一日を描く、英国ミステリの女王の新境地。

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  • シャドウ・ストーカー 上
    3.6
    彼女の歌が聴こえたとき誰かが殺される。 人気歌手につきまとうストーカー。連続殺人の犯人は彼なのか? “人間嘘発見器”キャサリン・ダンス 待望の第3作! キャサリン・ダンスの友人で人気歌手、ケイリーはストーカーに悩まされていた。メールアドレスを変えても頻々とメールを送りつける男エドウィン。彼が数日後のコンサートに現れるという。ダンスが事態の対応に乗り出した矢先、ケイリーの側近が殺害された……。いかなる嘘も見抜く《人間嘘発見器》キャサリン・ダンス第3作!
  • シャーロック(BBCドラマ)・ケースブック
    3.8
    【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです 名探偵シャーロック・ホームズが21世紀のロンドンに蘇ったら? 全世界でホームズ人気を再燃させ、英国アカデミー賞を受賞した人気ドラマのシリーズ1、2全六話を徹底解剖。 放送直後から大反響を呼んだドラマ「SHERLOCK/シャーロック」。名探偵シャーロック・ホームズが21世紀のロンドンを舞台に活躍するという目新しさと、コナン・ドイルの原作小説を随所に盛り込んだストーリーで、ホームズ熱を全世界で再燃させました。 本書ではシリーズ1、2(全6話)を、シャーロックの相棒ジョン・ワトソンの作ったスクラップブックの形式で紹介。あちこちにシャーロックからの反論が挟まっています。また、ドラマでは全貌が見えなかった警察の捜査資料や、証拠物件の写真なども掲載し、各話を深く掘り下げています。 コラムではコナン・ドイルの原作小説との対比や、撮影の裏話を掲載。ドラマをより楽しめるガイドブックとなっています。 収録インタビュー ベネディクト・カンバーバッチ(シャーロック・ホームズ役) マーティン・フリーマン(ジョン・ワトソン役) スティーヴン・モファット(企画・制作総指揮) マーク・ゲイティス(企画・制作総指揮、マイクロフト・ホームズ役) アンドリュー・スコット(ジム・モリアーティ役) ララ・パルヴァー(アイリーン・アドラー役)
  • シャーロック・ホームズ全集(上)
    2.0
    ホームズもの長編4作、短編56作の全作品60編を収録した全集! 上巻収録作品は、4つの長編「緋色の研究」「四つの署名」「バスカーヴィル家の犬」「恐怖の谷」と、短編集「シャーロック・ホームズの冒険」。下巻収録作品は4つの短編集「シャーロック・ホームズの回想」「生還」「最後の挨拶」「事件簿」

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  • シャーロック・ホームズの事件簿(新版)【深町眞理子訳】
    4.2
    「高名の依頼人」をはじめ、「サセックスの吸血鬼」「這う男」など、おなじみベイカー街221Bを訪れる依頼人が持ち込む難事件。あるいは、サセックスのささやかな家に隠遁したホームズを待ち受ける事件……。1887年、『緋色の研究』で颯爽と登場し、たちまちのうちに名探偵の代名詞となるほどの人気を博したシャーロック・ホームズは、4長編56短編で全世界のファンを魅了し、いま鮮やかに退場する。「読者諸君、今度こそほんとうにシャーロック・ホームズともお別れだ!」深町版ホームズ全集、ここに完結。/解説=有栖川有栖※本書は、2017年4月14日新版初版発行の書籍を底本としております。
  • シャーロック・ホームズの復活
    4.5
    前作「最後の事件」で稀代の悪漢モリアーティ教授とともに滝の泡と消えたかに見えたホームズは、ここによみがえった。死んだはずのホームズがいかに生き返ったかを明らかにする「空家の怪事件」を始め、ドイル短篇の白眉ともいうべき「ノーウッドの建築業者」「金縁の鼻眼鏡」等13の珠玉作を収録。
  • シャーロック・ホームズの冒険【阿部知二訳】
    4.5
    文豪ポオによって誕生した推理小説は、それから半世紀、シャーロック・ホームズの登場によって、いよいよ新時代を迎えるにいたった。ホームズは世界中の国語に訳され、無数の模倣者を生んだ。しかしホームズの前にホームズはなく、ホームズのあとにホームズはない。シャーロック・ホームズこそは名探偵の代名詞であり、推理小説そのものである。本書は処女短編「ボヘミアの醜聞」を筆頭に全十二編の傑作を収めた不滅の第一短編集。集中の「赤髪連盟」「唇のねじれた男」「まだらの紐」などは、推理小説史上にさん然と輝く名作中の名作である。

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  • 終着点
    3.7
    ロンドンの集合住宅に住む女性モリーのもとへ、娘のように親しくするエラから電話がかかってくる。駆けつけると、エラのそばには死体が転がっていた。見知らぬ男に襲われ、身を守るために殺してしまったのだという。警察の介入を望まず、死体を隠すふたり。しかしその後、モリーは複数の矛盾点からエラの「正当防衛」に疑問を抱く……冒頭で事件が描かれたのち、過去へ遡る章と未来へ進む章が交互に置かれ、物語はたくらみに満ちた「始まり」と、すべてが暴かれる「終わり」に向けて疾走する。英国ミステリ界の俊英が放つ、衝撃と慟哭の傑作。/解説=三橋曉
  • 修道女の薔薇
    3.9
    消えた修道女をさがしてほしい――マロリーのもとに一件の訴えが持ちこまれる。驚いたことに、同じころ、彼女の甥と思われる盲目の少年が姿を消していた。そして数日後、修道女は意外なところで発見される。元投資ブローカーである市長の官邸の正面階段下に置かれた四体の死体、その中に彼女もいたのだ。四人の被害者につながりは見つからない。市長に恨みをもつ者の仕業か? 一方、消えた少年は一人の男に囚われていた。盲目の少年に脱出の機会はあるのか。初期の名作を彷彿とさせる、心を打つラストが印象的な、マロリー・シリーズ最新作登場。
  • 修道女フィデルマの挑戦 修道女フィデルマ短編集
    3.6
    法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。彼女がまだ修道女になる前、モラン師が学院長をつとめるタラの学問所に入学した時に出合った、フィデルマ最初の事件「化粧ポウチ」、フィデルマが学問所の最終試験として出された事件の謎を解く「痣」、ドーリィーの資格を得、修道女になってからの事件、三晩続けて聞かれた死を告げるバンシーの声の正体「バンシー」、有名なローマ第九ヒスパニア軍団の鷲の謎にフィデルマが挑む「消えた鷲」など全6編を収録。若き日のフィデルマに会える、人気シリーズ日本オリジナル短編集第4弾。/解説=大矢博子
  • 出張鑑定にご用心
    4.0
    ニューハンプシャー州の港町ポーツマスでオークションハウス〈プレスコッツ〉を営むジョシーは、ある日地域の警察署長アルヴェレスの訪問を受ける。家財の買取を依頼され、出張鑑定をした老富豪グラントが自邸で殺されたのだ。最愛の父の死をいまだ引きずるジョシーだが、自らが容疑者らしいと悟っては、行動せずにはいられない。家財リストに載っているルノアールの絵が屋敷から見つからないことを出発点に、仕事と並行して調査を進めるが――確かな審美眼を持つ腕きき女性オーナーが主人公となる、アンティーク×ミステリの新シリーズ第1弾。
  • 種の起源
    3.7
    26歳のユ・ジンは目覚めると、自宅で母の死体を発見した。時々記憶障害が起こる彼は前夜のことを何も覚えていない。事件、そして自分と家族の間の真実を明らかにするため、3日間の激しい捜索が始まる。心と記憶の謎、母子の関係を探求するサイコ・スリラー!
  • 証拠
    3.8
    〔競馬シリーズ〕酒屋を営むビーチは、あるレストランで偽のラベルで売られている酒を発見した。利き酒の能力と知識を買われ、警察の捜査に協力するうち、ビーチは巨大な陰謀の渦に巻き込まれていった! 酒の世界を舞台に、謙虚な勇気と該博な知識を武器に闘う男の孤独な姿を描く、極上の味わいのサスペンス!
  • 処刑の丘
    3.5
    深夜、かつて虐殺の舞台になったことで〈黒が丘(ムスタマキ)〉と呼ばれた場所で、男たちが“処刑”と称し一人の青年を銃殺した。死体発見の報を受けた警察は、禁止されている酒の取引に絡む殺人として処理したが、ケッキ巡査だけは納得していなかった。事件の陰に見え隠れする内戦の傷。敗北した側の人々が鬱屈を抱える町で、公正な捜査をおこなおうと苦悩するケッキ。はたして正義は果たされるのか? 推理の糸口賞受賞。フィンランドの語られざる闇を描く注目のミステリ。
  • 書店猫ハムレットの挨拶
    3.5
    実験的に始めた稀覯本のオンラインショップや、新設したコーヒー・バーなどが順調で、それなりに繁盛しているニューヨークの書店。オーナーのダーラは、書き入れどきの感謝祭を目のまえにして張り切っていた。片や書店のマスコットの黒猫ハムレットは相変わらず気ままに昼寝をしたり、シャーと威嚇したり。大変なのは、友達以上恋人未満の関係だった刑事リースの婚約者につきあわされることくらいという日々を送っていたダーラだが、近所でとんでもない事件が発生して……。黒猫名探偵シリーズ完結編!
  • 書店猫ハムレットのうたた寝
    4.0
    経営する書店に、ダーラがコーヒー・バーを開設してから四ヵ月。店員のロバートが淹れるラテなどが好評だ。さらに、ダーラが企画した地域のお祭りの準備も着々と進行中。一方で、書店のマスコット猫のハムレットは相変わらず店の好きなところで寝たり、店内を堂々と闊歩したり。そしてお祭り当日、イベントは無事に終了するかと思いきや、コーヒー・ショップの店主の妻が死体で発見される。背景には、ひそかに流通しているという薬物が関係している? 黒猫探偵の活躍が光る、楽しいコージー・ミステリ!
  • 白雪姫には死んでもらう
    4.1
    ドイツ、2008年11月。空軍基地跡地にあった空の燃料貯蔵槽から人骨が発見された。検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明する。折しも、犯人として逮捕された男が刑期を終え、生まれ育った土地へ戻ってきていた。彼はふたりの少女を殺害した罪で服役したが、寃罪だと主張しつづけていた。だが村人たちに受け入れてもらえず、正義という名の暴力をふるわれ、母親までも何者かに歩道橋から突き落とされてしまう。捜査にあたる刑事オリヴァーとピア。閉塞的な村社会を舞台に、人間のおぞましさと魅力を描き切った衝撃の警察小説!

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  • 白薔薇殺人事件
    3.5
    ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住むキャッスルノール村に招かれた。大叔母は16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じつづけており、大邸宅に住む奇妙な老婦人として知られている。屋敷を訪れると、大叔母は図書室で死んでいた。両手には血の痕があり、床には茎の長い白薔薇が落ちていた。予言が的中して自分が殺されてしまったときのために、大叔母は約60年をかけて親族や村人たちを調査していた。その膨大な調査記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。新鋭が贈る犯人当てミステリの大傑作!/解説=千街晶之
  • 死を【弄/もてあそ】ぶ少年
    3.0
    甥は11歳の夏に“事件”を起こした。6年後、両親を亡くした彼を引き取ることに。悪魔のような少年から家族を守り切れるのか……
  • 神学校の死
    4.5
    サフォーク州の人里離れた海岸に位置する聖アンセルムズ神学校の学生が、近くの砂浜で砂の下に埋もれた変死体となって発見された。公式見解は事故死とされたが、納得しない学生の義父が、ロンドン警視庁に再捜査の圧力をかけてきた。少年時代に同校で夏期休暇を過ごした経験をもつダルグリッシュ警視長に白羽の矢が立ち、彼は校内に滞在して調査にあたることになる。時を同じくして、同校の閉校を推進する教会幹部も到着するが、ダルグリッシュはそこに不穏な空気を感じた。はたせるかな、嵐が荒れ狂う夜、彼の目と鼻の先で残忍な殺人事件が!
  • 真紅のマエストラ
    5.0
    ロンドンの画商でアシスタントとして働いていたジュディスは、上司の不正を暴こうとする。だが、卑劣な上司は逆に彼女を策略にはめて解雇した。職を失い、体を売るまでに身を落としたジュディスだったが、ある事件をきっかけに逆襲に転じる……ヨーロッパ美術業界を舞台に、危険な復讐劇を描く傑作サスペンス!
  • 真珠湾の冬
    4.3
    1941年、ハワイで起きた白人男性と日本人女性の惨殺事件。容疑者を追う米国人の刑事は、辿り着いた香港で太平洋戦争の勃発に遭遇する――戦禍の太平洋諸国で真相を追い求める男の彷徨を描くエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞の大作
  • 死んだライオン
    3.8
    【英国推理作家協会賞ゴールドダガー賞受賞】満員のバスのなかでひっそりと死んだ老人は、元スパイだった。誰も注目しない死に目を留めたのは、〈泥沼の家〉のリーダー、ジャクソン・ラムだけだったが……閑職に追いやられた情報部員たちがふたたび最前線で痛快な大活躍。好評『窓際のスパイ』に続く待望の第2弾!
  • 新聞をくばる猫
    3.0
    〔トラ猫ミセス・マーフィ〕新聞を開いたクロゼットの住人は、ロスコウ校長の死亡記事に仰天した。昨日は元気だったのに……ところが当の本人はピンピンしていた! 不可解な事件は悪戯と判明するが、その直後にロスコウが急死し、事態はにわかにきな臭く──動物パワー全開の名推理が事件の謎を解明するのか?
  • ジェーン・スティールの告白
    4.0
    幼くして孤児となり艱難辛苦のうちに育ったジェーン。罪に手を染めることも辞さない彼女は、ある企みを胸に、田舎の屋敷に家庭教師としてもぐりこむ。しかし屋敷の当主には何か秘密があるようで……『ニューヨーク最初の警官 ゴッサムの神々』著者の話題作!
  • ジキル博士とハイド氏
    3.5
    深夜、ロンドンの街角でエンフィールド青年は奇怪な光景を目撃する。十字路で少女を平然と踏みつけ、高名な医師ジキル博士の屋敷に悠々と入っていく異様な男ハイド。彼は何者か? アタスン弁護士の疑念を裏付けるように、続いて殺人事件が……。『フランケンシュタイン』『吸血鬼ドラキュラ』と並び称されるホラーの古典的名作、新訳決定版。ミュージカル『ジキル&ハイド』原作。

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  • ジグソー・キラー
    3.2
    被害者を切断し街中にばらまく連続殺人鬼“ジグソー・キラー”。 逮捕から2年半、ロンドン各地で同じ手口の遺体が次々発見され……。 真犯人は“そこに”いる――  英国発! 話題の大型ミステリー テムズ川の河岸で人体の一部が相次ぎ見つかった。 検死の結果、異なる男女のものであると判明。 さらに遺体には服役中の連続殺人犯“ジグソー・キラー”のシンボル ――関係者しか知りえないはずの図形が刻まれていた。 ロンドンを震撼させた凶悪なシリアルキラー逮捕から2年半。 特捜班の警部補ヘンリーはジグソー事件との関連を調べるため 刑務所に面会に赴くが、時を置かず新たな切断遺体が発見され……。
  • ジャック ゴーストマンの自叙伝【文春e-Books】
    無料あり
    3.0
    世界のミステリー界を騒がせた『ゴーストマン 時限紙幣』。 「このミステリーがすごい!」第3位、イギリス推理作家協会スティール・ダガー賞、マルタの鷹協会ファルコン賞ほか日英米でさまざまなミステリー賞を受賞した驚異のデビュー作で登場した犯罪のプロ、ゴーストマン――その誕生を描くアナザーストーリーを無料配信。 犯罪の痕跡を消し、犯罪者を逃がし、自らも消える――それが私の仕事だ。 人は私を「ゴーストマン」と呼ぶ。『時限紙幣』でクールな活躍をみせたゴーストマンこと「ジャック」はいかにして生まれたのか? 本名、素顔、経歴、すべてを消したアンチヒーローの物語は、ある夜、麻薬中毒で重態となった女が病院に運びこまれたところからはじまったのだ…… シャープな文体で贈るノワールの逸品。

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  • ジャック・リッチーのびっくりパレード
    3.8
    これが読めるのは日本でだけ!?《このミス》第1位作家最強のオリジナル短篇集。デビュー作(きゅんとする恋のミステリ)から、遺作(亡くなる時まで執筆していたミステリ)まで全25篇収録。
  • 邪魔者
    3.5
    15か国で翻訳。大傑作サイコ・スリラー! 「わたしがここへ来たのは、なくした自分の欠片を、ここに置き去りにした自分の欠片を見つけるためだ。 それが見つかるのはここしかないと、わたしはずっと知っていた。」 デビュー作にして見事なページターナー! 2017年刊行直後、すぐに15か国で翻訳が決定! 読む者を釘付けにする、大傑作サイコ・スリラー!! (あらすじ) 3歳のとき、わたしは両親に捨てられた。 理由もわからず叔母の家に預けられ、肩身の狭い思いをしながら育った。 9歳のとき、6歳上の姉・エルと再会した。 直後、叔母はすぐに引っ越すとわたしに言った。エルに居場所を知られないようにするためだった。 だが、姉はすぐにわたしを見つけた。 午前2時。突然鳴り出した電話にイヤな予感がした。 エルからの電話だった。 6年のあいだ避け続け、23回も番号を変え、引っ越しまでしたのに、エルはまた易々とわたしを見つけた。 エルは、母親が死んだことをわたしに告げた。 29年ぶりに帰ったスコットランドの生家は、広々とした敷地をそなえた大邸宅だった。 だが、再会した父親がわたしに放ったのは「おまえは来るべきじゃなかった」という一言だった‥‥。
  • ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密
    3.3
    〈記憶〉シリーズの著者の異色作 犯罪・虐殺を題材に執筆を続けてきたノンフィクション作家のジュリアンが自殺した。最愛の友の死の謎を突き止めるため、文芸評論家のフィリップは取材地を駆け巡り、やがて辿り着いたのは…… /掲出の書影は底本のものです
  • スケープゴート
    4.4
    ジョンはフランス史を教える英国人の歴史学者。空虚な人生に絶望していた彼は、旅先のフランスで自分と瓜ふたつの男ジャン・ドゥ・ギに出会う。相手に引っ張られるままに飲んだ翌朝、ジョンが目覚めるとジャンの姿はなく、車や持ち物のすべてが消えていた。呆然とするジョンは、彼を主人と信じて疑わない運転手に促されるまま、ジャンの家に連れていかれる。ジャンは伯爵だが所有するガラス工場は経営が危うく、家族間はぎくしゃくしていた。手探りでジャンになりすますジョンだったが、事態は思わぬ方向に……。名手による予測不能なサスペンス。/解説=杉江松恋
  • スターリンの息子 上
    4.0
    1996年2月、ストックホルム。シンクタンクで働くマックスは、音信不通になった恋人パシーの身を案じていた。彼はパシーの住むサンクトペテルブルクへ飛び、そこで、彼女がロシアで急成長している電話通信企業の技術について情報収集をしていたことを知る。この企業とパシーの失踪には何かかかわりがあるのか? ソ連崩壊直後のロシアと第二次世界大戦末期のスウェーデンを舞台に繰りひろげられるサスペンス長篇、開幕!
  • スナイパーの誇り(上)
    4.0
    ボブ・リー・スワガーは親友の記者キャシー・ライリーがモスクワから発したメールを読み、いたく興味を掻き立てられた。第二次大戦末期の独ソ戦で輝かしい狙撃歴を残したソ連邦赤軍に女性狙撃手がいたという。名前はミリことリュドミラ・ペトロワ。射殺した敵兵数は百を超え独軍からは“白い魔女”と呼ばれ恐れられていた。だが1944年の半ば以降ミリの名前は記録からふっつりと消える。いったい彼女になにがあったのか。ボブはただちにモスクワに飛び当地でキャシーと再会しミリに関する調査を開始した!
  • スフィア-球体-(上)
    3.8
    南太平洋の海底で発見された宇宙船は、沈んでから少なくとも三百年が経過していた。調査に赴いた科学者チームは、未知の生命体への恐怖に脅えながらも船内の探索を続けるうちに、銀色に輝く謎の球体と遭遇する。その時から彼らの周囲では奇怪な出来事が続発し、やがて最初の犠牲者が……。興奮の深海サスペンス
  • すべての罪は血を流す
    4.1
    『このミス』1位『頬に哀しみを刻め』著者、最新作! 被害者の携帯電話に残されていた、残忍な殺人の画像―― 悪夢のような連続殺人事件に、黒人保安官が挑む。 MWA賞長編部門ノミネート! 「コスビーの最高傑作を更新した」デニス・ルヘイン 「死体の山、ノンストップのアクション、最高の警察もの」スティーヴン・キング 「止まらない勢い、手に汗握る陰謀、犯罪小説のグランドスラムだ」マイクル・コナリー 「現代の犯罪小説の中で最も記憶に残る主人公の一人」ワシントン・ポスト ヴァージニア州の高校で教師が銃撃され、容疑者の黒人青年が白人保安官補に射殺された。人種対立の残る町に衝撃が走るなか、元FBI捜査官の黒人保安官タイタスは捜査を開始する。容疑者は銃を捨てるよう説得するタイタスに奇妙な言葉を残していたのだ。「先生の携帯を見て」と。被害者の携帯電話を探ると、そこには彼と“狼”のマスクを被った男たちによる残忍な殺人が記録されていた――。 ■著者既刊 『黒き荒野の果て』 『頬に悲しみを刻め』
  • 生か、死か
    3.9
    【英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞】四名が死亡した現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、服役中どれほど脅されても金の在処(ありか)を吐くことはなかった。時は経ち、出所日前夜。オーディは突如脱獄を果たす。もう一日待てば、自由も金も手に入ったはずなのに……。彼の決断の裏には恐るべき陰謀と悲劇が――スティーヴン・キングが絶賛した著者の代表作!
  • 静寂 ある殺人者の記録
    3.5
    蝶の羽ばたき、彼方の梢のそよぎ、草むらを這うトカゲの気配。カールは、そのすべてが聞こえるほど鋭敏な聴覚を持って生まれた。あらゆる音は耳に突き刺さる騒音になり、赤ん坊のカールを苦しめる。息子の特異さに気づいた両親は、彼を地下室で育てることにした。やがて9歳になった彼に、決定的な変化が訪れる。母親の入水をきっかけに、彼は死という「静寂」こそが安らぎであると確信する。そして、自分の手で、誰かに死を贈ることもできるのだと。――この世界にとってあまりにも異質な存在になってしまった、純粋で奇妙な殺人者の生涯を描く研ぎ澄まされた傑作!
  • 聖なる血 上
    4.0
    預言の三人と言われたエリン、ジョーダン、ルーンの一行は、ついに〈血の福音書〉を発見した。しかし、本が明らかにしたのはたった一段落分の文章──聖戦を避けるために、預言の三人は〈最初の天使〉を見つけなくてはならないということだけで、あとは白紙だった。新たな試練がはじまるかと思えたものの、福音書が開かれた直後にルーンが姿を消してしまう。そして、それとほぼ同時に、恐ろしい殺人事件がローマで頻発するようになった。犯人は、姿を消したルーンなのだろうか……? 〈血の騎士団〉シリーズ・第二弾!
  • 聖夜の嘘
    4.7
    クリスマス間近のある夜、湖畔の町で若い司書のジェニファーが殺された。容疑者は交際相手のトラヴィスで、犯行を認めていた。彼をよく知る地元弁護士のヴィクトリアは、犯行を信じられず、友人の大学教授キャメロンに無実を証明してほしいと調査を依頼する。
  • 世界の終わりの最後の殺人
    4.0
    破滅まで46時間。 人類絶滅を阻止したければ 殺人の謎を解け。 フィナンシャルタイムズ、サンデータイムズ、ガーディアン、オブザーヴァーなどイギリス高級紙がこぞって絶賛。 「ヤバいくらい独創的」――M・W・クレイヴン(『ストーンサークルの殺人』ほか) 突如発生した霧により、世界は滅亡した。最後に残ったのは「世界の終わりの島」、そこには100名を超える住民と、彼らを率いる3人の科学者が平穏に暮らしていた。沖には霧の侵入を防ぐバリアが布かれ、住民たちはインプラントされた装置により〈エービイ〉と名づけられたAIに管理されていた。 だがある日、平穏は破られた。科学者のひとり、ニエマが殺害されたのだ。しかも住民たちは事件当夜の記憶を抹消されており、ニエマの死が起動したシステムによってバリアが解除されていた。霧が島に到達するまで46時間。バリア再起動の条件は殺人者を見つけること――。 果たして「世界の終わりの島」に隠された秘密とは? そして真犯人は誰なのか? 人格転移タイムループ館ミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』、海洋冒険ホラー歴史ミステリ『名探偵と海の悪魔』に続く鬼才スチュアート・タートンの第3作。特殊設定メガ盛りで読者に挑戦するポストアポカリプス犯人捜しミステリ!
  • 世界の終わりの七日間
    3.6
    小惑星が地球に衝突するとされる日まであと一週間。妹のニコに、もう一度会いたい――元刑事のパレスは、警官たちが集う〈警察のいえ〉を後にして旅に出る。小惑星の衝突を阻止する方法はあると確信して、地下活動グループと行動をともにしているニコ。今、彼女はどこにいるのだろう? パレスはニコとその仲間たちの痕跡を地道にたどってゆく。終末を目前とした世界を描く、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『地上最後の刑事』、フィリップ・K・ディック賞受賞作『カウントダウン・シティ』に続く三部作の完結篇
  • 節約は災いのもと
    4.0
    三月のテムズ川に浮かんだ射殺死体は、アメリカ人の採掘会社経営者のものだった。彼の鉱山開発計画に詐欺疑惑が生まれた矢先の死である。またもや望まぬ事件を押しつけられた風邪ひきのウィザースプーン警部補は、動機を持つ会社の大株主を中心に捜査を進める。もちろん、その裏では家政婦のジェフリーズ夫人たち探偵団一同も、こっそり行動を始めていた。今回の目的はふたつ。殺人事件の解決と、ささいな投資の失敗におびえた警部補が導入した、極端な“家計費節約計画”の撤回である! 謎解き成分大幅増で贈る、使用人探偵団シリーズ第4弾。
  • 繊細な真実
    3.4
    英国領に極秘裏に設置された対テロリスト組織。その喧伝されてきた数々の成功は虚偽だったのか? 真実を求める元外交官は、隠蔽の首謀者から命を狙われる! スパイ小説の巨匠の新たな代表作!
  • 戦場の支配者 SAS部隊シリア特命作戦 上
    4.0
    パリに亡命中のシリア反政府部族の長老ファーハドが暗殺された。シリアでは新政権トップの座を巡り、ファーハドの息子たちが争いを始める。英国政府は次男アシューに政権を取らせようと、長男ソーゲンの学友だったMI6の情報部員バッキンガムをシリアに送り込み、兄弟の和解を目論む。その極秘ミッションのリーダーとなったSASの隊員ダニー・ブラックは、仲間たちと共にバッキンガムの護衛として、激しい戦闘が続くシリアへの潜入を命じられる。 一方、現地で<国境なき医師団>の一員として活動していた医師クララは、政府軍の兵士に襲われ孤立無援となっていた。陰謀と戦火が渦巻く世界最悪の危険地帯で、彼らを待ち受ける壮絶な運命とは……!? 宿命を背負った戦士、ダニー・ブラック登場!
  • 潜水鐘に乗って
    3.7
    【サマセット・モーム賞受賞、ホリヤー・アン・ゴフ賞受賞】48年ぶりに夫と再会するため、旧式の潜水鐘で海にはいっていく老婦人(表題作)、身体が石になる予兆を感じた女性が過ごす最後の一日(「石の乙女たち」)、やがて巨人になる少年と、人間の少女のなにげない日常のひととき(「巨人の墓場」)、数百年を生き、語るべき話を失いながらも再び物語を紡ごうとする語り部(「語り部(ドロール・テラー)の物語」)……妖精、巨人、精霊、願い事をかなえる木、魔犬……さまざまな伝説や伝承がいまなお息づく現代の英国コーンウォール地方を舞台に、現実と幻が交錯する日々をあるがまま受け入れ、つつましく暮らす人々の姿を、新鋭ルーシー・ウッドが繊細かつ瑞々しい筆致で描く12編を収録した短編集。/【目次】潜水鐘に乗って/石の乙女たち/緑のこびと/窓辺の灯り/カササギ/巨人の墓場/浜辺にて/精霊たちの家/願いがかなう木/ミセス・ティボリ/魔犬(ウイシット)/語り部(ドロール・テラー)の物語/訳者あとがき=木下淳子
  • センチメンタル・シカゴ
    3.9
    修道院の会計係をしているおばが株券偽造の疑いをかけられた。ただ一人の親族の潔白を晴らすため調査を始めたヴィクに、何者かが圧力をかける。硫酸、友人の死、そしてアパートの火災――事件の背後の巨大な陰謀に孤独な戦いを挑む女探偵ヴィクと、やがて明かされる母親にまつわる衝撃の事実。話題の第三作。

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