作品一覧

  • 緋色の記憶〔新版〕
    4.3
    1巻1,650円 (税込)
    村にやってきた美しい美術教師。悲劇はここから始まった。老弁護士の回想で語られる事件の真相とは? 傑作ミステリがついに復刊
  • サンドリーヌ裁判
    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    大学教授の夫が大学教授の妻を殺害? 殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ、彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。一方、夫の英米文学教授のサミュエルは、自信の知識をひけらかし周囲をいつもみくだしていた。彼は無実を訴え、証拠も状況証拠にすぎなかった。しかし町の人々の何気ない証言が、彼を不利な状況へと追い込んでゆく。やがて、公判で明らかになるサンドリーヌの「遺書」。書かれていたのはあまりに不可解な文章で……妻と夫の間に横たわる深く不可解な溝を、ミステリアスに描き出したサスペンス。
  • ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密
    3.3
    1巻1,870円 (税込)
    〈記憶〉シリーズの著者の異色作 犯罪・虐殺を題材に執筆を続けてきたノンフィクション作家のジュリアンが自殺した。最愛の友の死の謎を突き止めるため、文芸評論家のフィリップは取材地を駆け巡り、やがて辿り着いたのは…… /掲出の書影は底本のものです

ユーザーレビュー

  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ネタバレ有り。
    初めは殺人を犯した女の異常さを追うのか?
    と期待し、どうやら途中で違うと気づく。
    女の感情的な様子を批判した内容なのか?女批判に感じる中盤
    と同時に、独りよがり幻想を抱きがちな男性陣。 
    思春期の変な思い込みで突っ走る。
    読み返すと、それはチャニングの父の本を読んで感銘を受けたところからくるのかもしれない。
    最後には絶望
    読み終わった後にまた初めの方から読み返すと、主人公の自己中心的さが際立つ…
    自分が悪いとは結局最後まで思っていないのかもしれない。

    0
    2025年12月20日
  • サンドリーヌ裁判

    Posted by ブクログ

    果てしなく愛に溢れた小説。
    しようと思えばいくらでも娯楽的にもノワール的にもできたのに、そうしないところに作者の愛情へ強いのこだわりが感じられる。
    それでいて展開には典型的なところがなく読者の推論を次々に裏返す。
    この小説以上に星をつけられる作品をここ数年で見つけていない。

    0
    2024年09月05日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    静かな文章だからこそ、ぞっとする内容だった。
    文学小説慣れしてない人には、ちょっと読むのが苦痛かもしれないと思った。

    0
    2024年03月14日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    以前にクックの「夜の記憶」を読んだことがあり、この作品はまあかなり、いわゆる「イヤミス」で読んだ後になんとも言えない気持ちになって、登場人物の名前を全く別のシチュエーションで聞いてもその気持ちが蘇るトラウマミステリーでした。
    なので、なんとなくしばらく遠ざかっていたクックなのでした。


    こちらの作品も形は違えど、遠い日に起こった出来事を深い悔恨をもって回想する、そして出来事の真相が明らかになる、という点では同様の展開。

    他にも「記憶シリーズ」があるらしくて多くがこのようなパターンで展開されるお話との事、普通ならばワンパターンと感じてしまうところなのですが、これがクックの筆力にかかると仮にワ

    0
    2023年12月17日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ミステリーと一言で表現出来ない。細やかな情景、語り部の心情、結末は最初から分かっているようで、しかし深層は分からない・・・とても残酷な美しい、人間を描いた物語だった。初クック作品だったが、善き作家との出逢いに感謝。

    0
    2023年07月12日

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