作品一覧

  • 緋色の記憶〔新版〕
    4.4
    1巻1,650円 (税込)
    村にやってきた美しい美術教師。悲劇はここから始まった。老弁護士の回想で語られる事件の真相とは? 傑作ミステリがついに復刊
  • サンドリーヌ裁判
    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    大学教授の夫が大学教授の妻を殺害? 殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ、彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。一方、夫の英米文学教授のサミュエルは、自信の知識をひけらかし周囲をいつもみくだしていた。彼は無実を訴え、証拠も状況証拠にすぎなかった。しかし町の人々の何気ない証言が、彼を不利な状況へと追い込んでゆく。やがて、公判で明らかになるサンドリーヌの「遺書」。書かれていたのはあまりに不可解な文章で……妻と夫の間に横たわる深く不可解な溝を、ミステリアスに描き出したサスペンス。
  • ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密
    3.3
    1巻1,870円 (税込)
    〈記憶〉シリーズの著者の異色作 犯罪・虐殺を題材に執筆を続けてきたノンフィクション作家のジュリアンが自殺した。最愛の友の死の謎を突き止めるため、文芸評論家のフィリップは取材地を駆け巡り、やがて辿り着いたのは…… /掲出の書影は底本のものです
  • サンドリーヌ裁判

    Posted by ブクログ

    果てしなく愛に溢れた小説。
    しようと思えばいくらでも娯楽的にもノワール的にもできたのに、そうしないところに作者の愛情へ強いのこだわりが感じられる。
    それでいて展開には典型的なところがなく読者の推論を次々に裏返す。
    この小説以上に星をつけられる作品をここ数年で見つけていない。

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    2024年09月05日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    静かな文章だからこそ、ぞっとする内容だった。
    文学小説慣れしてない人には、ちょっと読むのが苦痛かもしれないと思った。

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    2024年03月14日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    以前にクックの「夜の記憶」を読んだことがあり、この作品はまあかなり、いわゆる「イヤミス」で読んだ後になんとも言えない気持ちになって、登場人物の名前を全く別のシチュエーションで聞いてもその気持ちが蘇るトラウマミステリーでした。
    なので、なんとなくしばらく遠ざかっていたクックなのでした。


    こちらの作品も形は違えど、遠い日に起こった出来事を深い悔恨をもって回想する、そして出来事の真相が明らかになる、という点では同様の展開。

    他にも「記憶シリーズ」があるらしくて多くがこのようなパターンで展開されるお話との事、普通ならばワンパターンと感じてしまうところなのですが、これがクックの筆力にかかると仮にワ

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    2023年12月17日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ミステリーと一言で表現出来ない。細やかな情景、語り部の心情、結末は最初から分かっているようで、しかし深層は分からない・・・とても残酷な美しい、人間を描いた物語だった。初クック作品だったが、善き作家との出逢いに感謝。

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    2023年07月12日
  • 緋色の記憶〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まさかのトマスHクック、緋色の記憶、版元を変えての新版。20年ぶりくらいに再読。

    村に降り立った美術教師が同僚を愛した。その結果、悲劇が起こる。過去を悔やむ老弁護士が語る、チャタム校事件の真相とは。

    過去を振り返る系の小説としては、完璧。最高の小説だと思う。
    あの日あの時、誰が何をして、誰に何が起こったのか。徐々に明らかにする読ませ方が良すぎる。
    全編を通して漂う悲劇の匂い。合間合間に幸せだった頃の思い出がカットバックする。そこがまた、最後の悲劇をより強いものとし、胸が締め付けられる。

    ミステリというより、文学か。
    緋色の記憶で海外ミステリの良さを知り、どっぷりとはまってしまうことに。感

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    2023年05月09日

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