作品一覧
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3.3
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
以前にクックの「夜の記憶」を読んだことがあり、この作品はまあかなり、いわゆる「イヤミス」で読んだ後になんとも言えない気持ちになって、登場人物の名前を全く別のシチュエーションで聞いてもその気持ちが蘇るトラウマミステリーでした。
なので、なんとなくしばらく遠ざかっていたクックなのでした。
こちらの作品も形は違えど、遠い日に起こった出来事を深い悔恨をもって回想する、そして出来事の真相が明らかになる、という点では同様の展開。
他にも「記憶シリーズ」があるらしくて多くがこのようなパターンで展開されるお話との事、普通ならばワンパターンと感じてしまうところなのですが、これがクックの筆力にかかると仮にワ -
Posted by ブクログ
ネタバレまさかのトマスHクック、緋色の記憶、版元を変えての新版。20年ぶりくらいに再読。
村に降り立った美術教師が同僚を愛した。その結果、悲劇が起こる。過去を悔やむ老弁護士が語る、チャタム校事件の真相とは。
過去を振り返る系の小説としては、完璧。最高の小説だと思う。
あの日あの時、誰が何をして、誰に何が起こったのか。徐々に明らかにする読ませ方が良すぎる。
全編を通して漂う悲劇の匂い。合間合間に幸せだった頃の思い出がカットバックする。そこがまた、最後の悲劇をより強いものとし、胸が締め付けられる。
ミステリというより、文学か。
緋色の記憶で海外ミステリの良さを知り、どっぷりとはまってしまうことに。感