パトリック・デウィットの作品一覧
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小説・文芸
Posted by ブクログ
時は19世紀の米国西部。
兄弟の殺し屋が一人の山師の殺害を命じられてカリフォルニアに旅立つ。
その道中 兄弟の力関係、頭の良し悪し、残忍さや温かさが明らかになる。
例え殺し屋でも人間だれであれ
何かにすがって 何かを手掛かりに生きている。
それは自分の腕であったり、将来の希望であったり、人間関係であったり
異性への愛情であったりお金であったりする。
結構 内省的な 主人公(弟の方)の視線で語られる本書は
そういった 人生を変えてくれそうな何かに振り回される生きざまを描いている。
先の読めない展開なのに、次が読みたくなるプロット。
構成力も表現力もなかなかである。
日本の小説だと主人公の独白のようなもので心理描写をするが
ここは行動で心理描写がされる。
例えば二日酔いばかりしている兄は現実から逃げようとしてる。
弱いものにやさしい弟は愛を求めている。
駄馬にも 行きずりの女にもやさしい。
それは 人に対する態度は 未来への希望から
くる。
お金やお宝を求めた兄弟が最後に求めたものは・・。
一日でよみました。なんという傑作。
素晴らしい読書体験。