作品一覧

  • みんなバーに帰る
    3.4
    1巻1,731円 (税込)
    きみはどこまで落ちていくのか?夜ごとハリウッドの場末のバーに集結する、ありとあらゆる種類のダメなひとびと。ウィスキー、テキーラ、ビールにコカインが乱舞する夜が明け、そしてまた夜が訪れる……。渇いた筆致で容赦なく活写する、酒に踊り、酒に溺れる人々の酔態、痴態、狂態。『シスターズ・ブラザーズ』が話題を呼んだ、鬼才パトリック・デウィットの驚嘆のデビュー作。つねに誰かが酔っている、泥酔文学の金字塔!
  • シスターズ・ブラザーズ
    4.0
    1巻1,780円 (税込)
    粗野で狡賢い、冷血漢の兄・チャーリー。ふだんは心優しいけれど、キレると大変なことになる弟・イーライ。悪名とどろく凄腕の殺し屋シスターズ兄弟は、雇い主の“提督”に命じられるまま、ある山師を消しにカリフォルニアへと旅立つ――理由はよくわからぬまま。ゴールドラッシュに沸く狂乱のアメリカ西海岸、シスターズ兄弟は、この目も当てられないダメな旅路で、何に出遭い、何を得て、そして何か失うのか? 小説のあらゆる感情を投入し、世界の読書界に一大旋風を巻き起こした、総督文学賞など四冠制覇、ブッカー賞最終候補作!

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ユーザーレビュー

  • シスターズ・ブラザーズ

    Posted by ブクログ

    馬と銃と殺し合いに満ちた西部劇の世界だけれど、出てくる奴らはどいつもこいつもクールなキャラからは程遠い。優しくもなければ賢くもない、人生だって全く思うように進まない。
    皆がゴールドに魅せられて画策するなか、ちょっとマヌケで善良なイーライだけが、「生き方」や「幸せ」なんていう役に立たない事に想いを巡らせる。
    出てくる人物が(タブを含め)、皆魅力的で、大変楽しく読めた。人間、これくらい無責任でいいんだよ。たくさん人は死ぬけれど、根底には愛がある素敵な物語だった。

    0
    2024年03月30日
  • シスターズ・ブラザーズ

    Posted by ブクログ

    『みんなバーに帰る』でファンになったので、こちらも読む。硬派な文体がどんどん次を読ませる。男くさい物語ながら、どんどん引き込まれるのは何故だろう。時代の空気感や自然、乾いた土埃がありありと眼前に広がるから不思議。

    0
    2021年02月23日
  • みんなバーに帰る

    Posted by ブクログ

    舞台はLAの場末のバー。
    ぶっきらぼうな文体。
    主人公の“君”。
    ウイスキー。

    面白くて一気読みした。
    乾いたLAの場末が思い浮かぶし、登場する人たちもリアル。
    肯定も否定もしないところがいい。
    ラストもいい。

    原作はもとより、訳した方もうまいと感じる。

    0
    2017年12月31日
  • シスターズ・ブラザーズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時は19世紀の米国西部。
    兄弟の殺し屋が一人の山師の殺害を命じられてカリフォルニアに旅立つ。

    その道中 兄弟の力関係、頭の良し悪し、残忍さや温かさが明らかになる。

    例え殺し屋でも人間だれであれ
    何かにすがって 何かを手掛かりに生きている。

    それは自分の腕であったり、将来の希望であったり、人間関係であったり
    異性への愛情であったりお金であったりする。

    結構 内省的な 主人公(弟の方)の視線で語られる本書は
    そういった 人生を変えてくれそうな何かに振り回される生きざまを描いている。

    先の読めない展開なのに、次が読みたくなるプロット。

    構成力も表現力もなかなかである。
    日本の小説だと主人

    0
    2013年12月02日
  • シスターズ・ブラザーズ

    Posted by ブクログ

    凄腕の殺し屋シスターズ兄弟は、雇い主の“提督”に命じられある山師を消しにサンフランシスコへと旅立つ……。
    凶暴な兄とキレたらヤバイ弟、愛すべき二人の珍道中。暴力的で残酷なシーンの連続なのに、とぼけた語り口がそれを不快と感じさせない。積み重ねられたエピソードのひとつひとつも魅力的。

    0
    2013年06月02日

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