卵をめぐる祖父の戦争

卵をめぐる祖父の戦争

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた。軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?――戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンターテインメントの傑作

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卵をめぐる祖父の戦争 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年06月22日

    悲惨な戦争の描写もあるが比較的読みやすい。
    過酷な状況の中で生きていく当時の人々の様子が思い浮かぶような作品でした。

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    Posted by ブクログ 2023年01月16日

    読んでよかった。タイトルはダサいがピッタリとハマったタイトルでもある。詩的な部分も感じるがとても読みやすい

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    Posted by ブクログ 2022年05月18日

    語り手のレフが17歳の時、独ソ戦の最中に親友と出会い、卵を調達する特別任務を大佐から与えられ、その先で彼女に出会った時の話。

    独ソ戦という悲惨な戦争の描写の中にも、ユーモアや生命力(下ネタ)をふんだんにちりばめ、人間の愚かさと強さという真逆の要素がストーリのコントラストになっている。

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    Posted by ブクログ 2022年02月14日

    レニングラード、スターリングラード、「ソビエト連邦」を作った「革命家と独裁者」の名前を付けた二つの町と、革命、その後の戦争。

    レニングラードはロシア帝国時代ピョートル大帝(一世)により建設された帝都で文学や音楽の豊かな文化都市。
    大帝にちなんでサンクトペテルブルグと呼ばれていたが、革命時に首都のモ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月20日

    映像化にピッタリの非常に面白いお話だった。
    コメディとアクションとシリアスとヒューマンドラマの配分が抜群で、どれもしびれるほど良い。
    残酷描写と下ネタに抵抗のない人なら100%お勧め。

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    Posted by ブクログ 2020年05月07日

    とても面白かった。
    痛快でいながら、戦争の悲惨さと意味のなさをよく伝えている。
    卵をめぐる冒険の仲間がどうでも良いようなことでなくなったときは
    悲しくて本当に残念だった。
    冒険の道中で出会った人々、
    その後も主人公のように生き抜いてほしいと願わずにいられない
    (ほど一人ひとりをユーモアと愛情をこめて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月07日

    レニングラード包囲戦という凄惨な戦争が舞台の小説。
    ユーモアに溢れるコーリャと、彼に振り回されるレフとの掛け合いに笑いつつも、戦乱による悲惨な情景描写に圧倒された。

    何よりも、作者のバランス感覚が素晴らしい。
    ユーモアの明るさと戦争の暗さを絶妙な塩梅で配分し、展開に飽きさせない構成。
    最後、読み終...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月16日

    良いとは聞きながら何となく読んでなかったのよね。たまたま古本で見かけたのでこれも何かの縁かと思って。
    岩波新書の「独ソ戦」読んだ直後に読むと何というか同じ時代、同じ場所をテーマにしてるのに視点の縮み方がスゴい。
    まぁ「900日包囲されたが、陥落することなく解放された」って一文の裏にはいろんなことがあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月08日

    まるで凸凹コンビの卵をめぐる戦争の話。辛いこと苦しいこと、残酷な描写は当然あるけれど、友情や恋、そして全体を包むユーモアが決して悲壮なものにしていない。戦争の愚かさをやさしく訴え読後感はさわやかでもある。多くの人に読んで欲しい。

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    Posted by ブクログ 2018年01月04日

    本の雑誌オススメの中から。なるほど、卵をめぐる戦争ってそういうことでしたか。内容的には結構シリアスな戦争描写がいっぱい出てくるけど、タイトルからもうかがえるように、のどかな(に感じられる、か)言動も頻出する。ただ、茶化して誤魔化している訳じゃなく、物語を通じて訴えかけてくるのはあくまで、愚かな戦争に...続きを読む

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