ポケミス史上最長、最厚!というこのレンガに取り組むために、積読を片付け、今年のサイクルロードレースの録画全てを見終わって、一気に読める時間を作り、いざ!
『パリ警視庁迷宮捜査班』のど変態版か?と始めの頃は思った。有能で個性的なメンバーによる捜査。
しかし、トップである主人公が規格外の生い立ち、経歴
...続きを読むを持ち、泥沼の離婚争議中で、あぁその妻ときたらスーパーエリートで超ど変態…
鬱屈具合の半端ない人びとがわんさか。
物語のかなり初期にいきなり、日本の文化である「緊縛」「縄師」という言葉が登場して驚くが、かなりグロいSMの描写が続くので、そちらに嫌悪感を強く持たれる方にはおすすめできない。
あぁ、まだこんなのは序の口。
長さに怯んで手にされる方が少ないのかもしれないが、本当に面白い。
ベタに言うとジェットコースター。目まぐるしく事件が起こり、二転三転四転。
法廷場面、絵画贋作の世界、フランスからスペイン、イギリス、大陸へと舞台も移動。
重要人物がかなり後の方で登場。まだまだ先は長い。
残り100ページまで来て、ぎゃーっ!と叫んでしまう衝撃。
そして…ラスト。
超ド級と言わせていただきます。
でもそこはフレンチミステリ、合う合わないは好みでしょう。