バシンデール団地、通称アシッド・ロウ。教育程度が低く、ドラッグが蔓延し、争いが日常茶飯事の場所。そこに引っ越してきたばかりの老人と息子は、小児性愛者だと疑われていた。ふたりを排除しようとする抗議デモは、彼らが以前住んでいた街で十歳の少女が失踪したのをきっかけに、暴動へと発展する。団地をバリケードで封鎖し、石と火焔瓶で武装した二千人の群衆が彼らに襲いかかる。往診のため団地を訪れていた医師のソフィーは、暴徒に襲撃された親子に監禁されてしまい……。血と暴力に満ちた緊迫の一日を描く、英国ミステリの女王の新境地。
Posted by ブクログ 2022年11月14日
「この社会には煽動家が多すぎるのよ。そして調停する人はあまりにも少ない」
愚か者たちの饗宴といったところかな
それにしてもミネット・ウォルターズ相変わらず字が多いw
原書で読んでもそう感じるのかな?英語もっとちゃんと勉強しておけば良かったな
そして相変わらず設計図が緻密すぎる
緻密すぎる設計図...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月07日
「氷の家」と同じ作者だったので。
パニック小説とか、非常事態とかあまり興味がないので、
最初は小児愛者をめぐっての貧困地区の騒ぎは、
少女の行方不明の背景だと思っていた。
だが、ジミーが登場してから、がぜん暴動の動きの方が気になっていく。
刑務所から出たばかりで、
自分が指紋を残して犯人と思われ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月06日
すっごく面白かった!
さすが、英国ミステリーの女王の小説だわー。
ストーリーも構成、スピード感、キャラクターの設定など上手く組み立てられてて、読むのを飽きさせない。
翻訳も上手く訳されて読みやすかった。
みんなそれぞれが、良けれとやったことが裏目にでて酷いことになったなぁーと。
そんな中、やっぱ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月18日
団地で起きた暴動と少女の誘拐の話が平行して語られる。
いかに人はいい加減かということや、集団の怖さが、それぞれの立場で緻密に描かれていてとにかく濃いです。
小説版「24時間」って感じ。
きっかけは、無責任な人の一言だったんだけど、それが転がっていくというか延焼していくさまがとにかく怖い。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月12日
英国ミステリの女王の新作。といっても翻訳の上でですが。
推理小説というよりパニックものだからか、翻訳する順番が後になったようです。
スリルと爽快感があり、面白かったですよ。
低所得層が暮らすバシンデール団地。
1950年代に建てられた団地は、しだいに孤独な老人や未婚の母と父親のいない子供でいっぱい...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月26日
イギリスの作家「ミネット・ウォルターズ」の長篇ミステリ作品『遮断地区(原題:Acid Row)』を読みました。
「ディック・フランシス」(「フェリックス・フランシス」との父子共著含む)に続きイギリスのミステリ作品です。
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バシンデール団地に越してきた...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月23日
ミネットウォルターズの代表作との呼び声も高い「遮断地区」。ドラッグが蔓延し争い事が日常茶飯時、LSD街と揶揄される低所得者向け団地。近くの団地で少女が行方不明になると、小児性愛者と疑われた親子を排斥するデモは暴動に変わり、往診に来ていた女医のソフィーは暴徒に襲撃された親子に監禁される。親子は小児性愛...続きを読む