再読必至。誰にも真相は見抜けない!2002年、シエラレオネで5人の女性が殺害された。現地の元少年兵3人が起訴されるが、ロイター通信社の記者コニーだけはイギリス人のマッケンジーを疑っていた。2年後、バグダッドでマッケンジーに遭遇したコニーは、嗜虐趣味を持つ彼に拉致監禁されてしまう。3日後に解放されイギリスに戻った彼女は、マスコミを逃れて田舎町に隠れ住む。解放時にほぼ無傷だったうえに、あいまいな証言ばかりで監禁中の出来事を警察に話さないコニー。彼女はいったい何を隠しているのか? 圧巻の心理描写と謎解きの妙味を堪能できる英国ミステリの女王による渾身のサスペンス。/解説=松浦正人※紙書籍版とはカバー画像が異なります。
Posted by ブクログ 2016年01月23日
英国ミステリの女王ミネット・ウォルターズの作品。
誘拐された女性記者が立ち向かったのは‥?!
コニー・バーンズはロイター通信の記者。
アフリカのシエラレオネで連続暴行殺人事件が起き、犯人は逮捕されたが、コニーは傭兵のマッケンジーに疑いを抱く。
後に、コニーは何者かに誘拐される。
当時、記者が誘拐さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月16日
コニーは、ロイターの記者で、彼女が殺人犯ではないかと疑っている男に拉致監禁される。三日後彼女はほぼ無傷で開放されたが、彼女の証言は曖昧でしかない。そして彼女は、イギリスの田舎に隠れ住む。
なんとも難しい設定にしたもんだと思った。
主人公が記者で、しかも彼女の視点のみで描かれている。つまり、彼...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月30日
ウォルターズ初体験。
連続女性強姦殺人事件を追う女性記者が3日間拉致監禁された後、解放される。監禁中のことを決して話そうとせず、マスコミから身を隠す彼女のもとに、再度犯人が忍び寄り…という話。
主人公が話そうとしない事実は想像の範囲内だが、恐怖心の描写が巧みで、文字通り目が離せない。この本筋の話...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月20日
本作では、人生における危機や悲劇を乗り越えた人たちの「その後」を心理的に解き明かしていく。
冒頭、英国系ジンバブエ人の主人公がアフリカで取材中に拉致され、3日後に解放される。普通のミステリーならそれだけで1冊終わってしまいそうだが、本書ではこれは、言うならば起承転結の「起」だ。
しかも、ここから端を...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月09日
中編集『養鶏場の殺人・火口箱』を読んでから、少しこの作家への見方がぼくの方で変わった。≪新ミステリの女王≫と誰が呼んでいるのか知らないが、この女流作家はミステリの女王という王道をゆく作家ではなく、むしろ多彩な変化球で打者ならぬ読者を幻惑してくるタイプの語り部であるように思う。
事件そのものは『...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月06日
シエラレオネで女性が五人殺害された。
記者コニーはある男を犯人ではと疑っていた。
そんなコニーが拉致監禁されるが、数日後解放された彼女は事件について多くを語らないまま身を隠してしまう。
事件の犯人は主人公の思う通りなためミステリーではなくサスペンスなのだが、事件の経過を読むというよりは、恐ろしい体...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月19日
コニーは取材中に拉致監禁される。
無傷で帰ってきた彼女はあいまいな証言を繰り返し、犬を恐れ、自分を精神的に追い詰めた男の影に常に怯えている。
何があったのか。
そして彼女はどうするのか。
マッケンジーと対決する場面は緊迫感がある。
彼女が彼に対してハッタリをかますシーンはドキドキする。
コニーは彼...続きを読む