破壊者

破壊者

女は裸で波間にただよっていた。脳裏をよぎるのは、陵辱されたことではなく、手指の骨を折られたことだった。――そして小石の浜に打ち上げられた遺体が発見される。被害者は長時間泳いだ末に力尽き、溺死していた。一方、死体発見現場から二十キロ以上離れた港町では幼女が保護される。彼女は被害者の三歳になる娘だった。なぜ犯人は母親を殺したのに娘を無傷で解放したのか? 海を恐れ船に乗らなかった女性がなぜ溺死したのか? 凄惨きわまりない事件は、被害者をめぐる複雑な人間関係を暴き出す。現代英国ミステリの女王が放つ稀代の雄篇。/解説=杉江松恋

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破壊者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    100点

    この物語を読み始めて最初に思ったのは、「いやー相変わらず黒いなー」だった
    イメージとしての黒ではなく、単純な色としての黒
    もうページに文字がびっしりと隙間なくあって本当に黒いんだよね
    ただ不思議なのは表現がとても簡潔で分かりやすいんだよね
    よくある作家が自分の技術をひけらかすために日曜日

    0
    2022年09月04日

    Posted by ブクログ

    英国ミステリの女王ウォルターズの新刊。

    イングランド南端のチャプマンズ入江。
    男の子の兄弟が、浜辺で女性の死体を発見する。
    あわてふためく二人をなだめて、事態がよくわからないまま携帯で通報したのは、たまたま散歩していた俳優のスティーヴン・ハーディング。
    そこへやって来たのは、近所の馬預かり所の経営

    0
    2012年06月17日

    Posted by ブクログ

     海岸に女性の遺体が打ち上げられる。その海岸から離れた街では、彼女の三歳の娘が保護されていた。

     レイプし殺した犯人を追うということは、被害者のことも知るということになる。この被害者の人となりがわかればわかるほど、憂鬱な気持ちになっていくのだ。人は誰だって秘密があり、暗部がある。皆それを隠して生き

    0
    2012年02月19日

    Posted by ブクログ

    「氷の家」と同じ作者だったので。

    前作と違って読みやすかった。
    ミステリーとラブストーリーが織り込まれていたからか。
    全体的に明るい雰囲気だからか、
    舞台が海だからか。

    いかにも怪しげな二人の容疑者が最初から現れて、
    殺されたのが一人だからか。

    もと金持ちで結婚詐欺にあった母娘が、
    生活を立て

    0
    2018年03月16日

    Posted by ブクログ

    暴行された女性の遺体が入江で発見され、その3歳の娘は遠く離れた町で一人で歩いているところを保護された。いったい何があったのか…
    レイプ殺人は単に被害者の肉体や生命を奪うだけでなく、そのプライバシーや尊厳をも破壊する。派手な展開はなく、捜査の過程が地道に描かれる重苦しい作品だが、次第に明らかになってい

    0
    2012年03月02日

    Posted by ブクログ

    破壊されるのは、レイプされ海に捨てられ、砂浜に打ち上げられた全裸遺体の被害者だ。死してなお、彼女は「破壊」される。彼女を知っていたはずの人々から。最後の最後まで、彼女は「破壊」され続ける、真実を捻じ曲げて悪びれない加害者によって。
    ウォルターズは犯人を徹底して自己保身、自己弁護のために被害者を「破壊

    0
    2012年02月29日

    Posted by ブクログ

    奇を衒うことなく、一歩ずつじわじわと書かれた作品。
    テーマが重いものだけに、読後感はやるせないが、満足度はかなり高い。

    85点(100点満点)

    0
    2012年09月15日

    Posted by ブクログ

    『惨い。酷い。辛い。』読む前からおどおどしてしまう帯付きの長編ミステリー、いつもながら読み始めると止まらないミネット・ウォルターズ。男性側から女性に対して勝手に貼られたレッテルについて注意を喚起するというのが本書の隠れた目的であるという解説の一文があった。犠牲者は遺体となって登場するので彼女の言い分

    0
    2017年04月15日

    Posted by ブクログ

    the breaker. i can't synchronize that emergency call 999, chippendale guy. that's why? can't like japanese translate? the prot not stro

    0
    2017年03月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々のミネット・ウォルターズ。安定感があるなあ。解説をみると、すでに読んだ『囁く谺』と『蛇の形』の間に発表された作品らしい。どうして邦訳が遅れたのかは、謎。さらに、『病める狐』と『蛇の形』の間に発表されたAcid Rowという未邦訳も。そして、2003〜2007年までに3作。その後は…ないのか??

    0
    2012年04月12日

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