死刑執行のノート

死刑執行のノート

1,265円 (税込)

6pt

※この作品には販売期限があります。2029年08月29日を過ぎると販売を終了致します。

死刑執行まで残り12時間となったアンセル・パッカー。彼は「完全な善人も、完全な悪人もいない、だれもが生きるチャンスを与えられてしかるべきだ」と信じている。獄中で密かに温めた逃亡計画もある…。この〈連続殺人犯〉の虚像と実像を、アンセルの母親であるラヴェンダー、アンセルの妻であるジェニーの双子の妹ヘイゼル、ニューヨーク州警察の捜査官であるサフィことサフラン・シンという、いずれも後に死刑囚となるアンセルの人生に大きく関わり、また自分自身の運命も歪んでしまった女性たちの目を通して、浮き彫りにする。エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞、衝撃のサスペンス!

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死刑執行のノート のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なんだこれは、なんなんだ。

    一言で内容を示せば、死刑執行まで残り12時間の、連続殺人犯の話、なのだが。犯罪の詳細や捜査がどうこうはそれほど重要ではなく、とにかく1人1人が重く鮮やかに見えてくる。実際に生きているこの現実の世界と、あったかもしれない世界、その両方が。

    二人称で語りかけられるとグサグ

    0
    2023年12月21日

    Posted by ブクログ

    落ち着いた美しい表紙とは裏腹に、衝撃的な内容だった。もちろん表紙は内容と深い関わりがある。女性の悲しい性や生きづらさも感じられた。

    0
    2024年12月25日

    Posted by ブクログ

    死刑囚と家族、命の物語… 少しだけ感情の扱いや選択を間違えてしまった人々の未来 #死刑執行のノート

    ■あらすじ
    死刑囚であるアンセルは、間もなく執行の時を迎えていた。彼は刑務官と通じており、直前に脱走する計画をしていたのだが…
    同時になぜ彼は死刑囚となってしまったのか、出生から現在に至るまで、家族

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    時間経過や視点の切り替わり幾つもの仕掛けでアンセルという人物を探っていく物語。

    「実存的恐怖と自信喪失」
    最後の謝辞を呼んで腑に落ちた。

    この物語はアンセルがいかにも自分自身であるかのように描かれている。ーーーあなたはこう考えた…。
    まさにクカフカ自身が感じていた実存的恐怖を体感させられる。

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

     コラン・ニエルの『悪なき殺人』やホレス・マッコイの『彼らは廃馬を撃つ』を読んだ直後に、その二つを取り混ぜたような雰囲気の本書を手にして、三つがごっちゃになりそうだとの不安を感じつつ、読み進める。三作とも毒が仕込まれたような作品なのだが、結局、毒性の強さは三作中では本書が一番深かったという気がする。

    0
    2024年03月21日

    Posted by ブクログ

    連続殺人の罪で死刑囚となったアンセル。死刑執行の12時間前から始まる。アンセルに関わった三人の女性の視点で語られていくのだけれど、関わりかたや関係性はさまざまで、何がどうなって現在は至ったのかを辿っていくのが興味深く面白い。アンセルの生い立ちとその後の暴力的な人間性が起こしたもの。角度を変えて語られ

    0
    2023年12月06日

    Posted by ブクログ

    犯罪に関わることだけじゃなく、どんな人の人生でもいろんな選択肢は至る所にあって「あの時こうしていれば…」と後悔することもあると思う。
    でも、この物語の登場人物たちはどこの選択をどう間違ったのかなんて簡単に言えるものでもなく、それが人の人生なのかな、とか思ったり。
    最初は状況の把握がなかなかできなくて

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    CL 2025.3.29-2025.3.31
    死刑囚アンセル•パッカーを取り巻く3人の女性。
    母親のラヴェンダー、元妻の双子の妹ヘイゼル、ニューヨーク州警察捜査官のサフィ。それぞれの視点から語られる物語がアンセルという人間を描き出す。幸せな人はひとりもいない。
    アンセルは、結局生まれながらの怪物のよ

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    どこまでも自分を特別だと信じている殺人者と、周りの人々の目に映るごくごく平凡な男の温度差と解像度の高さに乾いた笑い出た

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

    死刑囚パッカーの執行までの12時間と並行し、彼の過去、現在が浮彫りになる。それに彼の母親、元妻と彼女の双子の妹、警察官のサフィら女性目線での独白が彼の人格の深みを際立たせる。
    が、主人公を二人称で呼びかけるのが、意図する点がわからないでもないがとても違和感を感じた。

    0
    2024年01月17日

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