ダニヤ・クカフカの作品一覧

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ユーザーレビュー

  • 死刑執行のノート
    なんだこれは、なんなんだ。

    一言で内容を示せば、死刑執行まで残り12時間の、連続殺人犯の話、なのだが。犯罪の詳細や捜査がどうこうはそれほど重要ではなく、とにかく1人1人が重く鮮やかに見えてくる。実際に生きているこの現実の世界と、あったかもしれない世界、その両方が。

    二人称で語りかけられるとグサグ...続きを読む
  • 死刑執行のノート
    死刑囚と家族、命の物語… 少しだけ感情の扱いや選択を間違えてしまった人々の未来 #死刑執行のノート

    ■あらすじ
    死刑囚であるアンセルは、間もなく執行の時を迎えていた。彼は刑務官と通じており、直前に脱走する計画をしていたのだが…
    同時になぜ彼は死刑囚となってしまったのか、出生から現在に至るまで、家族...続きを読む
  • 死刑執行のノート
    時間経過や視点の切り替わり幾つもの仕掛けでアンセルという人物を探っていく物語。

    「実存的恐怖と自信喪失」
    最後の謝辞を呼んで腑に落ちた。

    この物語はアンセルがいかにも自分自身であるかのように描かれている。ーーーあなたはこう考えた…。
    まさにクカフカ自身が感じていた実存的恐怖を体感させられる。

    ...続きを読む
  • 死刑執行のノート
     コラン・ニエルの『悪なき殺人』やホレス・マッコイの『彼らは廃馬を撃つ』を読んだ直後に、その二つを取り混ぜたような雰囲気の本書を手にして、三つがごっちゃになりそうだとの不安を感じつつ、読み進める。三作とも毒が仕込まれたような作品なのだが、結局、毒性の強さは三作中では本書が一番深かったという気がする。...続きを読む
  • 死刑執行のノート
    連続殺人の罪で死刑囚となったアンセル。死刑執行の12時間前から始まる。アンセルに関わった三人の女性の視点で語られていくのだけれど、関わりかたや関係性はさまざまで、何がどうなって現在は至ったのかを辿っていくのが興味深く面白い。アンセルの生い立ちとその後の暴力的な人間性が起こしたもの。角度を変えて語られ...続きを読む

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