エリンフラナガンの作品一覧

「エリンフラナガン」の「鹿狩りの季節」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 鹿狩りの季節
    3.8
    1巻2,420円 (税込)
    鹿狩り帰りの車の血痕と雪の翌朝の少女失踪事件は田舎町の平和な仮面を剥ぐ大きなうねりとなる―― 1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き込みをする。やがてペギーに好意を抱いていた知的障害のある青年ハルが鹿狩りの帰りに血が付いたトラックに乗っていたことから疑惑の目を向けられる。ハルの無実を信じて事件を調べる保護者代わりの中年夫婦、姉の行方を追うマイロ、何かを隠している町の人々とハル……様々な思惑の果てに浮かぶ真実とは? アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。

ユーザーレビュー

  • 鹿狩りの季節

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    更年期を迎え、様々な症状に苦しんでいるアルマ。
    夫クライルの親の介護のため、数年前にシカゴからネブラスカ州の田舎町ガンスラムに移り住んできた。

    いわゆるシティガールのアルマ、越してきた当初はこのスモールコミュニティに馴染もうと努力するが、元来の歯に衣着せぬ物言いや、生産性のない物事はすぱっと断ずる性格から、どちらかというと次第に周囲から浮く存在に。

    クライルとアルマの間には子どもはいないが、もうほとんど彼らの息子同然という関係を築いているのが、クライルの営む農場で雇っている知的障がいを抱えるハル。
    ハルの両親は毒親で、父親は服役後離婚し行方知れず、母親は2歳のとき、ハルがビーチで水難事故に

    0
    2023年09月02日
  • 鹿狩りの季節

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     レビューが意外に辛口なんですが、私は楽しませてもらいました。

     鹿狩りの季節に一人の女子学生の行方が分からなくなる。単純な家出と思われていたが、時間はどんどん過ぎていく。

     この事件を彼女の弟と知的障害がある青年の保護をしている夫婦が調べていくというのがあらすじ。

     何故、彼女は消えたのか、死んでいるのか、生きているのかとミステリの必要な基本は押さえていると思います。

     小説としても面白かったけどなぁ。感じ方は人それぞれなので。

    0
    2023年03月06日
  • 鹿狩りの季節

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アメリカの作家、エリン・フラナガンのデビュー作。

    ネブラスカ州ガンスラムに暮らす女子高生ペギーが行方不明になる。家出か事件か。一方、障害を持つ男性、ハルを我が子のように思う中年夫婦は、ハルが運転するトラックに血の跡と凹みを見つける。

    所謂、スモールタウンもの。非常に息苦しさを感じる作品。
    視点は三つで、中年夫婦のアルマとクライフ、ペギーの弟のマイロ。特にアルマの視点が多いのだが、このアルマの性格が悪すぎて受け付けない人がいるかも。我が子のように思うハルに対する差別に颯爽と立ち向かう母、なんだろうけどあんまりにも意地悪おばさんすぎてちょっと。。。マイロの成長譚として見ると非常に良いのだが。。

    0
    2023年11月25日
  • 鹿狩りの季節

    Posted by ブクログ

    小さな街で発生した少女の失踪事件。人間関係を静かに丁寧に重く書き綴ったミステリー #鹿狩りの季節

    ■あらすじ
    アメリカの田舎町、鹿狩りの季節に女子高校生の失踪事件が起きた。当初家族たちはすぐに帰ってくるだろうと高を括っていたが、いつもいがみ合ってた弟が心配し始める。
    一方近くに住む家畜農業を行っている夫婦は、発達障害のある青年と同居をしていた。夫婦は彼のトラックに鹿狩りの血が付いているのを見つけ、不審に思いながらも掃除をするのだった。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    80年代アメリカの田舎町。近所の人たちはみんな知り合いで、気心も、誰が誰と付き合っているかも、何もかも知れ渡っている。
    そんな

    0
    2023年03月15日
  • 鹿狩りの季節

    Posted by ブクログ

    ネブラスカ州の片田舎が舞台のミステリー。女子高生の失踪で始まる。知的障害をもつ青年が疑われるが、彼を庇う雇主夫婦、姉の行方を追う弟。町の人々の抑圧された保守的な側面が浮かび上がる。

    0
    2023年02月04日

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