エリンフラナガンのレビュー一覧

  • 鹿狩りの季節
    更年期を迎え、様々な症状に苦しんでいるアルマ。
    夫クライルの親の介護のため、数年前にシカゴからネブラスカ州の田舎町ガンスラムに移り住んできた。

    いわゆるシティガールのアルマ、越してきた当初はこのスモールコミュニティに馴染もうと努力するが、元来の歯に衣着せぬ物言いや、生産性のない物事はすぱっと断ずる...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
     レビューが意外に辛口なんですが、私は楽しませてもらいました。

     鹿狩りの季節に一人の女子学生の行方が分からなくなる。単純な家出と思われていたが、時間はどんどん過ぎていく。

     この事件を彼女の弟と知的障害がある青年の保護をしている夫婦が調べていくというのがあらすじ。

     何故、彼女は消えたのか、...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    アメリカの作家、エリン・フラナガンのデビュー作。

    ネブラスカ州ガンスラムに暮らす女子高生ペギーが行方不明になる。家出か事件か。一方、障害を持つ男性、ハルを我が子のように思う中年夫婦は、ハルが運転するトラックに血の跡と凹みを見つける。

    所謂、スモールタウンもの。非常に息苦しさを感じる作品。
    視点は...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    小さな街で発生した少女の失踪事件。人間関係を静かに丁寧に重く書き綴ったミステリー #鹿狩りの季節

    ■あらすじ
    アメリカの田舎町、鹿狩りの季節に女子高校生の失踪事件が起きた。当初家族たちはすぐに帰ってくるだろうと高を括っていたが、いつもいがみ合ってた弟が心配し始める。
    一方近くに住む家畜農業を行って...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    ネブラスカ州の片田舎が舞台のミステリー。女子高生の失踪で始まる。知的障害をもつ青年が疑われるが、彼を庇う雇主夫婦、姉の行方を追う弟。町の人々の抑圧された保守的な側面が浮かび上がる。
  • 鹿狩りの季節
    16歳の少女ペギーが突然姿を消した。自ら家を出たのか、事件に巻き込まれたのか。知的障害のあるハルが疑われる。町の住人のほとんどが顔見知りという地域での犯人探し。ハルの無実を信じている保護者代わりのコスタガン夫妻。疑う人たちと信じる人たちの諍いや狭い地域であるが故の及ぼす影響の大きさ。ミステリーではあ...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    今年1冊目のハヤカワ・ポケミス。2022年アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作という事で、否が応でも期待値が増します。どなたかも書評されていたように、ミステリー作品としての趣きは少なく、アメリカの田舎町を描いた優れた小説を読んだ印象です。ただ、アメリカ人は、こういう作品を好みそうなので、受賞も...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    マイロの姉、ペギーがいなくなった。夜にこっそり家を出て帰ってこない。家出か、事故か?
    やがて、近くに住む障害のあるハルが殺したのでは、という噂が町中に広まっていく。母親に見放され一人暮らすハルを気にかけている農場主の妻・アルマとマイロの視点でストーリーは進んでいく。

    田舎の町特有の秘密の作れない環...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    1985年11月ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で女子高生ペギーが失踪。ペギーに好意を抱いていた知的障害のある青年ハルは同じ頃鹿狩りの帰りに血がついたトラックに乗っていて……。→

    ミステリ色は薄め。ペギーの弟マイロとハルの雇用主であり保護者代わりでもあるアルマとクライルのさん人の...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    女子高生の失踪という事件を描いているのですが、ミステリー色はあまりなかったように思う。小さな田舎町の閉塞感が心に残る。濃厚な地域のコミュニティに馴染めないアルマ(私もやっていけないと思います)。子供を持つことの出来ない苦悩も強く伝わってきてこちらまで苦しくなった。クライル(旦那)、あんなに良い人物な...続きを読む
  • 鹿狩りの季節
    1985年11月、鹿狩りの季節を迎えたネブラスカ州ガンスラムで、1人の少女が行方不明となった……。以上。
    たったこれだけで、なんの手がかりもなく3/4ほどを読ませてしまう豪腕である。田舎町ゆえの、開放的なのか閉鎖的なのかよくわからない空気感や、疑心暗鬼に陥る人々の心理描写が巧みだった。ただ、おもしろ...続きを読む