上野元美の一覧
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ユーザーレビュー
前半は現状および今後のAI開発の潮流について、後半はその影響と対応について記載されている。
米中の価値観とそれがもたらすAI開発競争の予測はある程度想像はつくものの、やはりという印象。
ただ、それ以上に、AIがもたらす失業、分断が印象的だった。自分も『ラッダイトの誤謬』を信じていたのだが、AIは既存
...続きを読む の仕事を置き換えるのではなく、仕事そのものをなくしてしまうというのは衝撃的だった。また、UBIについても肯定的に考えていたが、『AIエリートが想像を絶する巨万の富と浮世離れした暮らしを楽しみ、大量の失業者に最低限の施しをしてなだめるような社会』という記載を見て考えを改めた。今は、ただお金を分け与えるのではなく、社会に対する貢献に対して適切な報酬で報いることが必要だと思う。
今後AI開発・活用は大いに進展し、世の中を否応なしに変えていくだろうが、そこに飲み込まれるのではなく、活用しつつ、本当に人間とって価値のあることが認められる世界になってほしいと切に願う。
Posted by ブクログ
・主人公はフェイスブックの創始者ザッカーバーグと確執のあるウィンクルボス(Winklevoss)兄弟を.フェイスブックをテーマにした映画ではザッカーバーグに敵対する悪役として描かれており,実世界でもそのイメージのせいで苦労したらしい.
物語はシルクロード壊滅あたりを最後とする1.5年 2011〜20
...続きを読む 13年.
・兄弟はフェイスブックの誕生に際しザッカーバーグと衝突.裁判沙汰となり巨額の和解金を得た.その資金をもとにファンドを立ち上げるもフェイスブックと因縁ある彼らはシリコンバレーでは受け入れられず上手くいかなかった.立ち行かない中スペインで緩慢と過ごしていたときビットコインと出会う.さらにビットコイン購入サービス”ビットインスタント”を提供する青年に会い彼に出資をするとこを決意.そこから彼らのビットコイン史が始まる.
彼らは全ビットコインの1%を所持.ビットコインは鰻登りに値上がりし,アーリーアダプターとして巨万の富を獲得.(出資先のビットインスタントは失敗.エンジェル投資家も大変ね)
1981年でまだ40歳.いやはやすごい世界ですなあ.
「ビットコインは既存世界との融和と完全決裂の道に分岐する」という未来は現在進行形ですでに起きていることだと改めて思うし,この本を読んでいてもひしひしと感じる.(出資先となる青年チャーリーへの影響という意味で無政府資本主義でイデオロギーから水と油な登場人物ロジャー・バーと兄弟の衝突)
この兄弟は前者の立場でビットコインの社会的地位向上・市民権獲得に貢献した人たちと言えるだろう.
既存世界との融和:
”イノベーションを起こしたいのと同時に,資金洗浄も根絶したいし,バランスを正しく取りたい”
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・フェイスブックの創始者ザッカーバーグに対する印象が悪くなる.えぐいことやってんな.「違法じゃなければ倫理的じゃなくても良い」
・シリコンバレーのエコシステムを垣間見える.
エンジェル投資家からの投資だけじゃなく,先行する成功企業からの買収も出口戦略の一つ→親分(フェイスブック)から嫌われる金は色付きとして受け取られない.
・なぜ金はゴールドか?
化学的性質(変形・変質しない,固体)
ほどほどのユーティリティ(銀は産業用用途が広かった)
ほどほどの埋蔵量(希少すぎるオスミウムは×)
運搬可能・分割可能・偽造不可能・代替可能
・従来の二重支払い問題の解決方法
→中央機関による取引の監視
・マウントゴックス=
マジックザギャザリンオンランエクスチェンジの略称らしい.まじかw
・キプロス:財政悪化・預金封鎖・他国支援で賄えず国民から一定%徴収(財産権侵害)
”世界中に衝撃を与えたのは,キプロス政府が国民に対して行った大掛かりな泥棒行為ではない.そのようなことが起こりうると言う事実だった.〜政府は思いつきで介入してくる”
「国民全員が,自国の政府に金を奪われた」
”自分達の金が実は安全ではないと気づかせる大事件”
・2013年5月16日 ビットコインカンファレンス前夜
シリコンバレー関係のごく少数名が集まる秘密のカンファレンス(20名程度)
→いまから8年以上前か… このご時世に暗号資産と騒いでも時すでに遅し感.
こういう人たちは今何に注目しているんだろうか.
・宇宙開発ー>希少金属を採掘
「貴金属はもはや貴重ではなくなる」
・メトカーフの法則
ネットワークの価値は接続するシステムのユーザの2乗に比例する
・”ETFの申請は,ビットコインが主流に向かっていることを,既存の銀行業界に知らしめる合図となるだけではない.ビットコイン界のど真ん中に永久に消えない線をひき,将来的にビットコインは必ず規制されることになると考える兄弟のような人々と,ビットコインはウォール街,SEC,その他規制局や政府から独立して存在することになると信じる人々とを分断するだろう”
ロジャーバー:
BCHにシフト
・ビットコインユーザの遷移はこんな捉え方をするのが良いのかな?
暗号に関わる技術オタク→急進的リバタリアン→何かしらの理由で匿名性を求める人々→ギャンブルのおもちゃ→法定通貨インフレに対するリスクヘッジ資産としての認識(今?)
Posted by ブクログ
AI革命の4つの波(インターネットAI、ビジネスAI、認知AI、自律型AI)や米中の動向など具体的なエピソードが多くて面白い。
著者は、汎用型AI(Artificial General Intelligence)につながるブレイクスルーには数十年は必要であり、その前に、AIの普及による雇用と不平等
...続きを読む という危機が到来し、人間がみずからの手で人類の文明を破壊するのではないかと懸念。
AI経済への移行をスムーズにするための技術的解決法として、労働者再教育、労働時間短縮、所得再分配(UBI)について検討。
時間とエネルギーのほぼすべてを仕事に注ぎ、世界のトップAI研究者の1人となり、グーグル中国を始動させ、中国のSNSで最大数のフォロワーを持つに至った著者が、癌になったことで得た新しいビジョンにより人間とAIとの共生について考察。
Posted by ブクログ
ビットコインの1%を持つと言われるウィンクルボス兄弟(映画ソーシャルネットワークに登場したfacebookの発案者?でザッカーバーグと裁判していた)が主役のこの本とても面白い。
Facebookから勝ち取ったお金の大半をいかがわしい時期のビットコインにオールインって、なかなかできない。
そして投資
...続きを読む しただけじゃなく、自ら働きかけてアントレプレナーシップを持って動いた。ウィンクルボス兄弟も実力で暗号資産長者になったんだなぁとわかる一冊。
そしてウィンクルボス兄弟の父が、炭鉱の現場から
自動車整備工場(当時は馬車が主流の移動手段で、車が一時的な流行でユースケースが限られるので普及しないと思われていた)を立ち上げ、のし上がるストーリーもすき。
同じくビットコイン長者で日本好きのロジャーバーも結構出てくる。
Posted by ブクログ
【我々の使命は,人々が確実に平穏に生活できるようにすることだ。それは戦略的にも戦術的にも脅威ではないかもしれない--だが,道義的な脅威なのだ】(文中より引用)
建国から今日に到るまで,イスラエルの特殊部隊が実行に移してきた任務の内幕を綴った作品。安全保障のために奮闘した数々の記録と証言が収められて
...続きを読む います。著者は,スパイ小説の書き手としても名高いマイケル・バー=ゾウハーとイスラエル国営テレビの社長を務めたニシム・ミシャル。訳者は,英米文学の翻訳家として知られる上野元美。原題は,『No Mission Is Impossibe: The Death-Defying Missions of the Israeli Special Forces』。
リスクが残る危険な作戦を前に,イスラエルの特殊部隊と安全保障に携わる政府・軍中枢がどのように思考するかを知ることができる一冊。その思考の流れに賛同するか否かはさておき,そういった考え方を基盤として成り立つ国があるということは知っておいて損はないのではないかと思います。
慣れない固有名詞が多く少し読みづらいですが☆5つ
Posted by ブクログ
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