上野元美のレビュー一覧

  • AI世界秩序 米中が支配する「雇用なき未来」
    前半は現状および今後のAI開発の潮流について、後半はその影響と対応について記載されている。
    米中の価値観とそれがもたらすAI開発競争の予測はある程度想像はつくものの、やはりという印象。
    ただ、それ以上に、AIがもたらす失業、分断が印象的だった。自分も『ラッダイトの誤謬』を信じていたのだが、AIは既存...続きを読む
  • 世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち
    ・主人公はフェイスブックの創始者ザッカーバーグと確執のあるウィンクルボス(Winklevoss)兄弟を.フェイスブックをテーマにした映画ではザッカーバーグに敵対する悪役として描かれており,実世界でもそのイメージのせいで苦労したらしい.
    物語はシルクロード壊滅あたりを最後とする1.5年 2011〜20...続きを読む
  • AI世界秩序 米中が支配する「雇用なき未来」
    AI革命の4つの波(インターネットAI、ビジネスAI、認知AI、自律型AI)や米中の動向など具体的なエピソードが多くて面白い。

    著者は、汎用型AI(Artificial General Intelligence)につながるブレイクスルーには数十年は必要であり、その前に、AIの普及による雇用と不平等...続きを読む
  • 世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち
    ビットコインの1%を持つと言われるウィンクルボス兄弟(映画ソーシャルネットワークに登場したfacebookの発案者?でザッカーバーグと裁判していた)が主役のこの本とても面白い。

    Facebookから勝ち取ったお金の大半をいかがわしい時期のビットコインにオールインって、なかなかできない。
    そして投資...続きを読む
  • 秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948-2014
    【我々の使命は,人々が確実に平穏に生活できるようにすることだ。それは戦略的にも戦術的にも脅威ではないかもしれない--だが,道義的な脅威なのだ】(文中より引用)

    建国から今日に到るまで,イスラエルの特殊部隊が実行に移してきた任務の内幕を綴った作品。安全保障のために奮闘した数々の記録と証言が収められて...続きを読む
  • マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦
    面白すぎて一気に通読。

    現実は小説よりも奇なりというバイロンの言葉のごとく、SF小説を超えるリアルの面白さ。

    これが現在にリアルに起こっていることなのか考えると、ほとばしる高揚感と未来への想像。

    遺伝学世界のトップであるハーバード大のジョージ・チャーチを中心として、マンモス再生への軌跡。

    ...続きを読む
  • マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦
    ノンフィクションであるが、構成が工夫されており読み物としてとても面白く一気に読み通す事ができた。マンモスを再生する目的が地球温暖化の抑制の為である事には驚いたがもしそれが理論上本当に正しいのならぜひ実現してほしいと思う。
  • モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝
    世界最強のインテリジェンス機関と言われているイスラエル モサドの過去のエピソードが綴られている。
    ただし、単にエスピオナージを踏み越えた、国家権力としての国際法を踏み越えたオペレーション(拉致、暗殺)には、ただただ震撼するのみ。
    平和国家日本にとどまっているだけではイメージできないこの地球上で実際に...続きを読む
  • 世界の終わりの七日間
    確実に大量絶滅を引き起こす小惑星衝突まで半年となったところからスタートしたこの3部作。
    この作品ではついに衝突まであと1週間。一気読みでした。

    人はいつか死んでしまうけど、来週には確実に死ぬとわかったらどのように生きるのでしょうか?
    やっぱり「死ぬまでにやりたいことリスト」を作って自由にやるのでし...続きを読む
  • 世界の終わりの七日間
    三部作完結編。発売を待ち望んだ本は久しぶり。
    あっという間に読み終えた。
    惑星マイアが地球に衝突するまであと7日。ヘンリーは妹ニコを探しに、仲間たちのもとを旅立っていた。
    終末の狂乱と狂騒を描いた2作目の時に比べると、ぐっと人びとが落ち着いている。落ち着いている街が舞台だったからかもしれないが、あと...続きを読む
  • カウントダウン・シティ
    いい・・・
    前作のひんやりとして靄がかかったようなノワール感も素敵だったけど、今回はホットかつ混沌という感じ。すべての要素が心許なく不安定。出処がわかりすぎているのに対処しようのない焦燥と狂気がじわじわと飲み込んでいく。
  • モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝
    [事実は小説よりも危なり]その全貌については知られていないけれど、泣く子も黙るという形容がピッタリとくるほど圧倒的な存在感を誇る、イスラエルの諜報機関「モサド」。彼らが手がけてきた数々の秘密オペレーションの成功、そして失敗を徹底的な調査を基にしてまとめた作品です。作家としても活躍するマイケル・バー・...続きを読む
  • 地上最後の刑事
    『半年後、小惑星と地球が衝突し、世界は終わる。しかし、新人刑事は捜査をやめない。』
    帯のこれだけでガッチリ掴まれた。中身も期待以上のノワール小説感。こんなセンチメンタルな人類滅亡があるのか。
  • 地上最後の刑事
    「小惑星不景気」
    なんて素晴らしい造語なんでしょう!

    小惑星「マイア」が10月には地球に衝突するのが確実である事が判明した1月のある日。マクドのトイレで首を吊った男が発見される。
    厭世気分が蔓延する世界で、一見自殺に見える事件を掘り下げていく新米刑事。自殺する人間も多く、誰も事件に真面目に取り合わ...続きを読む
  • カウントダウン・シティ
    本書は、先日読んだ「地上最後の刑事」の続刊です。

    あらすじは、かつてベビーシッターをしてくれた女性に頼まれ、失踪したその夫を探すという物です。
    そしてその過程で、社会の変化や何やらきな臭さを醸し始めた政府の動き、政府の企みを糾弾し、それに抵抗しようとするグループの存在や、そのグループに属している主...続きを読む
  • 地上最後の刑事
    地上最後の刑事。

    まるで人類最後の一人(自分で言うのもなんですが、二重表現的ですね)と言った感じの題名ですが、その想像の通り、本書は6か月後に巨大天体が地球に衝突、人類は死に絶えるとの設定を持つミステリー小説です。

    この絶滅間際の世界において、主人公のアメリカ・ニューハンプシャー州・コンコード市...続きを読む
  • カウントダウン・シティ
    77日後に直径6.5kmの小惑星が地球に衝突する確立が100%となった世界。3部作の2作目です。もと刑事のパレスが知人から失踪した夫探しを依頼されます・・・

    人間いつかは死ぬのでしょうが、はっきり終わりが見えたらどう生きていくのでしょうか。自分の周りでは、働き盛りの同期や先輩が、病気などでなくなっ...続きを読む
  • 地上最後の刑事
    半年後、小惑星が地球を直撃し人類は絶滅に近い打撃を受けると確定したら、自分はいったいどうするだろうか?

    そんな世界で、自分の仕事を全うしようとする新人刑事の物語。映画「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」、クラークの「神の鉄槌」も小惑星衝突の危機を阻止する人々の姿を描いたSFでしたが、この物語...続きを読む
  • モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝
    モサドの活動記録を綴った短編集である。建国まもない頃から最近2010年頃までの大失敗も含めた21事例を実名を挙げて、誰が決断し、どのように行動したかを具体的に手口を記している。よくまあ執筆出版を許したと思う。20カ国以上でほぼ同時出版もさもありなんと言う内容だ。あの事件はやはりモサドの仕業だったかと...続きを読む
  • モサド・ファイル2 イスラエル最強の女スパイたち
     ノンフィクションで、そこそこ緊迫感もスリリングもあり、ぐいぐいと読ませられる。のだけれど、読んでいる間に次々に人物が出てくる。誰が誰だかわからなくなるうえ、どうも横文字の名前に弱い。しかも同じ人物なのに名字だったり名前だったり本名だったり偽名だったりが行単位で入れ替わったりとわけわからなくなって混...続きを読む