上野元美のレビュー一覧

  • カウントダウン・シティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    パニック度合は『終末のフール』と『ひとめあなたに…』の間。それにしてもこんな切羽詰まっての状態で詐欺事件が発生するとは。人間って本当に度し難い。終末期に助け合いの心が機能しないとすれば、宗教とは無意味なものだ。ここで描かれているアメリカは現在のアメリカと大して変わらないように見えた。

    0
    2015年01月26日
  • 地上最後の刑事

    Posted by ブクログ

    隕石が地球に衝突する事が確定している状況下、自殺者が急増していた。マクドナルドのトイレで発見された首吊りしたいも自殺だと思われたが一人の刑事だけが他殺と推定し捜査を開始する。
    特殊な状況であり全ての人物の行動にバイアスがかかる。動機もそういったことの一つ。状況は伊坂幸太郎「終末のフール」に似ているが、それをハードボイルド風にしてミステリも盛り込んだ感じ。

    0
    2014年06月29日
  • 地上最後の刑事

    Posted by ブクログ

    半年後に小惑星が激突するという世界を描いた物語。ミステリーの側面はあまり強くなくて(というか推理物としてはそうとう甘い作りなのでは)、終末の世界を生きる人々の営み、心情を描いている作品として読むのが正しいような。ぎりぎりのリアル感と、終末というフィクションのバランスがうまい。翻訳者のせいか作者のせいか文章をカジュアルにしようとしすぎて読みにくくてかなわないけど、シリーズらしいので、地球の終わりを見るために読み続けよう。地震大国の我が国はひとごとじゃない。

    0
    2014年06月14日