作品一覧

  • その少年は語れない
    -
    1巻2,750円 (税込)
    ふたつの裁判の行方は? エドガー賞受賞作家による異様なリーガル・スリラー 緊急手術後に感情を表現しなくなった少年。彼の両親は医療ミスだとして訴えを起こす。それから10余年が……。現在と過去、ふたつの時間軸で描かれる物語は思いもよらぬ全貌を見せていく。『地上最後の刑事』三部作で世界のミステリ読者の度肝を抜いた著者の最新長篇。
  • 世界の終わりの七日間
    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    小惑星が地球に衝突するとされる日まであと一週間。妹のニコに、もう一度会いたい――元刑事のパレスは、警官たちが集う〈警察のいえ〉を後にして旅に出る。小惑星の衝突を阻止する方法はあると確信して、地下活動グループと行動をともにしているニコ。今、彼女はどこにいるのだろう? パレスはニコとその仲間たちの痕跡を地道にたどってゆく。終末を目前とした世界を描く、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『地上最後の刑事』、フィリップ・K・ディック賞受賞作『カウントダウン・シティ』に続く三部作の完結篇
  • カウントダウン・シティ
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    〈フィリップ・K・ディック賞受賞作〉失踪した夫を捜してくれないか――元刑事のパレスは知人にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅する日まであと七十七日。社会が崩壊していくなか、人ひとりを捜し出せる可能性は低い。しかし、パレスは地道に手がかりをたどりはじめる。『地上最後の刑事』に続く第二弾。
  • 地上最後の刑事
    3.9
    1巻968円 (税込)
    〈アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞〉小惑星衝突が迫り社会が崩壊しつつある世界で、新人刑事は地道な捜査を開始する。近未来ミステリ。   ファストフード店のトイレで死体で発見された男性は、未来を悲観して自殺したのだと思われた。半年後、小惑星が地球に衝突して人類は壊滅すると予測されているのだ。しかし新人刑事パレスは、死者の衣類の中で首を吊ったベルトだけが高級品だと気づき、他殺を疑う。同僚たちに呆れられながらも彼は地道な捜査をはじめる。世界はもうすぐなくなるというのに……なぜ捜査をつづけるのか? そう自らに問いつつも粛々と職務をまっとうしようとする刑事を描くアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞作!

ユーザーレビュー

  • 世界の終わりの七日間

    Posted by ブクログ

    確実に大量絶滅を引き起こす小惑星衝突まで半年となったところからスタートしたこの3部作。
    この作品ではついに衝突まであと1週間。一気読みでした。

    人はいつか死んでしまうけど、来週には確実に死ぬとわかったらどのように生きるのでしょうか?
    やっぱり「死ぬまでにやりたいことリスト」を作って自由にやるのでしょうか?
    元刑事のパレスのように最後まで職務を果たそうとするのでしょうか?(もはや仕事でもないけど)
    それとも侍のように今死ねる覚悟で今を生きるのがいいのでしょうか?

    ハードボイルドなプロフェッショナリズムを究極に押し進めた死生観を問うてくる名作だと思います。

    不覚にもラストで涙がぽろりと・・・

    0
    2015年12月23日
  • 世界の終わりの七日間

    Posted by ブクログ

    三部作完結編。発売を待ち望んだ本は久しぶり。
    あっという間に読み終えた。
    惑星マイアが地球に衝突するまであと7日。ヘンリーは妹ニコを探しに、仲間たちのもとを旅立っていた。
    終末の狂乱と狂騒を描いた2作目の時に比べると、ぐっと人びとが落ち着いている。落ち着いている街が舞台だったからかもしれないが、あと7日で地球消滅となったら、実際はこんなものなのかもしれないとも思ったり。
    諦め、達観、祈りといった静けさの中、ヘンリーは妹と再会できるのか。惑星マイアは本当に堕ちてくるのか。その時を誰とどのようにして待つのか。
    相棒として物語に色を添えていたフーディーニも皆勤賞で出演。

    謎が解けてその時を待つヘン

    0
    2015年12月19日
  • カウントダウン・シティ

    Posted by ブクログ

    いい・・・
    前作のひんやりとして靄がかかったようなノワール感も素敵だったけど、今回はホットかつ混沌という感じ。すべての要素が心許なく不安定。出処がわかりすぎているのに対処しようのない焦燥と狂気がじわじわと飲み込んでいく。

    0
    2015年08月29日
  • 地上最後の刑事

    Posted by ブクログ

    『半年後、小惑星と地球が衝突し、世界は終わる。しかし、新人刑事は捜査をやめない。』
    帯のこれだけでガッチリ掴まれた。中身も期待以上のノワール小説感。こんなセンチメンタルな人類滅亡があるのか。

    0
    2015年07月15日
  • 地上最後の刑事

    Posted by ブクログ

    「小惑星不景気」
    なんて素晴らしい造語なんでしょう!

    小惑星「マイア」が10月には地球に衝突するのが確実である事が判明した1月のある日。マクドのトイレで首を吊った男が発見される。
    厭世気分が蔓延する世界で、一見自殺に見える事件を掘り下げていく新米刑事。自殺する人間も多く、誰も事件に真面目に取り合わない中を主人公は地道に一つ一つ証拠を積み上げていく。この辺は全くオーソドックスな推理小説。設定がSFなだけ。
    終末世界には必然的に登場する宗教団体、地球脱出を真剣に考える輩、人類のエリートだけを極秘施設に囲う計画があると信じる人々、「マイア」を核攻撃すると息巻く危ない国。シュールな且つリアリティのあ

    0
    2015年03月26日

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