上野元美のレビュー一覧
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世界は終わる。だが、謎を残してパレス刑事の世界は終わらせられない。最後の瞬間まで、愚直に真実を追うパレス刑事に涙。Posted by ブクログ
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イスラエルを守るために軍が作戦行動を遂行する。敏腕パイロットやスパイなどの工作員、首相などの政治家が生々しい活動をする--。読んでいると冒険小説のように感じる。
この本はノンフィクション作品だ。実際に起こったことが語られている。気を付けないと小説のように楽しんでしまうが、実際にテロリストや軍人が死...続きを読むPosted by ブクログ -
ついに三部作が終わってしまった。こんなふうになるなんて予想してなかった。でも隕石はやって来る。
最後の終わり方のこういう余韻の残り方は嫌いじゃない。なんて言うか三部作通して全体的に不思議な魅力がある作品だった。疾走感があるわけではなく、主人公がかっこいいと言うわけでもないのに。
この、ヘンリーのブレ...続きを読むPosted by ブクログ -
小惑星マイアが半年後にぶつかり地球は終わるそんな世界でひとり殺人事件を捜査するヘンリー・パレス刑事。おまえはどうして平気なんだみたいなことを言われたりするけれど、ヘンリー・パレスも本当は平気じゃないし、気にやんで眠ることができなかったりする。そりゃそうだと思う。半年後に世界は滅亡するんだから。殺人事...続きを読むPosted by ブクログ
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最初はキャラ設定にちょっと馴染めんかった。
彗星の衝突のせいで、警察官になって1年とちょっとの主人公が刑事に任命されて、事件を担当するという部分。
でもページが進むにつれて物語に引き込まれていった。
まぁまぁおもしろかったかな。久しぶりに小説を読めて楽しめた。Posted by ブクログ -
三部作の最終話。ミステリーやハードボイルドとしては物足りないが、人類滅亡目前という設定での話としては面白かった。最後もしんみりした。Posted by ブクログ
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素朴な疑問。小惑星衝突の後、地球そのものは残るの?かつて恐竜が絶滅したように、地上生物がある程度滅びるだけ?情報の遮断は救いとなることもあり得る。私なんか世界がこんなパニック状態になったら、真っ先に命落としそうだな。ヘンリーの自らの核を失わない平静さには畏怖を覚えた。Posted by ブクログ
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第3部が発売になったので第2部を再読。
第1部第2部と徐々に世界が変わり終わりに近づいていく空気があり、でもその中でも捜査を続ける主人公の迷いながらも決意を固めて進む姿は読み応えがある。
第3部の完結編が楽しみ。Posted by ブクログ -
これはきっと映画化されるな。謎解きも面白いけど、世界の終りが近づいて人々がマジメに仕事をしなくなり、世の中が機能しなくなっていく描写がリアルで不気味だった。Posted by ブクログ
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これが3部作の2作目か!
地球滅亡まであと8ヶ月。何が起きなくても驚かないがわくわくする!
完結編が翻訳されるのは来年なんだろうか。たのしみ。Posted by ブクログ -
読み応えあり。
未来がなくなった街・世界の、晴れない曇天みたいな雰囲気が良い。淡々とした主人公刑事くんの感情が時折波打つのも心地よかった。意外性は、やや弱いかもですが、それでも、加害者の動機と、「鍵のかかった扉の向こうにあったもの」は響きました。続編も期待。Posted by ブクログ -
こぶ平のお勧め。
小惑星衝突目前の世界、という設定は違和感ない。
過剰でなく、不足でもなく、うまく世界が描き出されていると思う。
ミステリーとてしては、ちょっと食い足りない気もするけど、
面白かった。
解説によると、三部作の初作だとか。
続きも読みたい。Posted by ブクログ -
世に警察小説は数あります。ですが、本作ほど個性的な作品は警察小説はおろかミステリ全体を見渡しても数えるほどでしょう。
何といっても基本設定が
小惑星衝突による破滅的災厄を間近に控えた世界。古びたファーストフード店で一人の男が首を吊った。未来に悲嘆しての自殺と誰もが思った。だが、新人刑事ヘンリー・...続きを読むPosted by ブクログ -
SFである。
ミステリなんだけど、正統派ハードボイルドSFというか。
アメリカが大好きな、隕石が地球に落ちてくる世界での、ある一つの事件のお話。
設定はごく単純でありがちかな?とも思えるのだけれど、そこから描き出させる世界は実に豊か。
表現ってすごいね、としみじみしました。
続編があ...続きを読むPosted by ブクログ -
この本にも時々登場するイスラエル人ジャーナリストのロネン・バーグマンのシークレット・ウォーズがホメイニ革命以後のイランvsモサドを中心に書いているのに対し本書では特に1948年の建国から1980年代までのモサドの活躍を中心に書かれている。バーグマンもかなりイスラエルよりだと感じたが、本書は完全にイス...続きを読むPosted by ブクログ
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イスラエルのインテリジェンス機関「モサド」の活動(の一部)を記録した1冊。「このような機関が存在しなければ、地球上の国々の均衡が一部の既得権益者の望むようには保てない」ということがよくわかる。社会システムは随分と複雑化したけれど、人間の根本的な部分は人類誕生より進化していない。Posted by ブクログ
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最強の諜報機関であるイスラエルのモサドの様々な諜報・スパイ活動がこれでもかと紹介されている。
イラクの核開発を阻止するための科学者の暗殺、ブラジルからナチス残党を拉致する話、エジプトの大統領の義理の息子をスパイにする話、PFLPのテロ組織壊滅のための攻撃、シリアに住むユダヤ系女性のイスラエル脱出作...続きを読むPosted by ブクログ -
テーマは素晴らしいと感じたので読んだ。
テーマや世界の設定の割には、どうしてこうなったかを、もっと科学的根拠を基にしながら、言及されていれば、もっと凄みが増しただろうに、と思う。
しかし、作者が描こうとしたテーマは、そこには無いみたいだ。
紹介文が言っているテーマは、作者のテーマと違うのではないよう...続きを読むPosted by ブクログ -
設定が面白い。
フィクションなのに、読み進める折々で、「もうすぐ地球が滅亡する」ことの恐怖にゾッとしてしまう。自分がこの立場になったら、どう行動するだろう。Posted by ブクログ