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作品一覧 2016/06/30更新 幻の女〔新訳版〕 試し読み フォロー 暗闇へのワルツ 試し読み フォロー 死者との結婚 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> ウイリアム アイリッシュの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 幻の女〔新訳版〕 ウイリアム アイリッシュ / 黒原敏行 “夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。” 80年前に出版された古典ミステリーの新訳版。 無実の罪で死刑判決を受けた主人公の無実の証拠となる女を探していくのだが、章ごとに死刑までのカウントダウンになっておりハラハラしながら読んだ。 内容も面白かったのだが、詩的な文章...続きを読むがとくに好みだった。 お洒落な言い回しが随所にあるので、普段ミステリーを読まない方や文学好きも楽しめるのではないだろうか。 ちょうど読んだ時期が某漫画家さんの悲しい出来事があったあたりなので、作品に携わる人の原作者や名訳をした故稲葉明雄氏へのリスペクトが感じられたのも良かった。(あとがきでは新訳者の熱い思いが綴られている) 原作者の大切にしたいものをしっかりと護って送り出して欲しいと思う。 古い作品だがミステリー好きに是非おすすめの1冊。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・ミステリーが好きな人 ・どんでん返しが好きな人 ・詩的な文章が好きな人 ・サスペンスが好きな人 Posted by ブクログ 幻の女〔新訳版〕 ウイリアム アイリッシュ / 黒原敏行 捉えられそうで捉えられない幻の女。 なぜ真犯人はここまで先回りが出来るのか?と疑問を抱いたときに、突然膨れ上がる違和感がたまらない。 迫るタイムリミットと真相に気づいてる人はいるの?という焦り。 推理小説では大概無能な刑事がちゃんと優秀だったことが意外と嬉しかった(笑) 古典なのに今っぽい。 Posted by ブクログ 幻の女〔新訳版〕 ウイリアム アイリッシュ / 黒原敏行 無実の罪を着せられたスコット。死刑執行までに彼のアリバイを証明する“幻の女”を探し出すべく、友が立つ。 夜のニューヨークをさまよい歩く男。どうやらムシャクシャと荒れているようだ。彼スコットは、妻と離婚について争っている最中だった。知らないバーに入ってゆきずりの女と酒を飲み、劇場でショーを見る。少し...続きを読む気が晴れて帰宅すると、刑事たちが待ち構えていた。ベッドで妻が絞殺されていたのだ。アリバイを証明するべく、ゆきずりの女を探し出さねばならない!しかし街へ戻って聞き込みをしても、誰も彼女のことを覚えていない。皆が口をそろえて、スコットが一人で酒を飲み、一人で劇場にいたと言うのだ。彼はそのまま妻の絞殺の疑いが晴れず、死刑宣告を受けてしまう。はたして“幻の女”はどこに……。 ミステリーの古典的傑作として有名な本作。タイトルだけがずっと頭に残っていて、昔一度読んだことがあると記憶していたが……あれ?この話は初見だ……!たぶん、何か他の作品と勘違いしている。なんだろう? それにしても冒頭から引き込まれる展開だ。いったい何が起こっているのかさっぱりわからない不気味さ。主人公自身にも顔が思い出せない無個性な“幻の女”の幻想性。「死刑執行まであと何日」といった章立てで、タイムリミットがあるスリル感。投獄されてしまったスコットに代わり、彼を救うべく、親友と愛人が探偵役として立ち上がるのがアツい。次々と判明する不可解な出来事に、最後まで目が離せず一気に読める。そして至る衝撃の結末とは。はたしてスコットは助かるのか?もはやこれ以上は言うまい。20世紀前半の小説なので、エンタメに慣れている現代人には古さや既視感は感じられるかもしれないが、いまだにミステリーの名作として愛される傑作。ぜひともこれはネタバレにぶつかる前に読んでほしい。 本作「幻の女 ウィリアム・アイリッシュ」と似た感じのタイトルか作者名で、同じようなミステリーの古典を昔読んだ記憶があるのだが、なんだったかさっぱり思い出せない……。何と勘違いしている?本作を堪能した今後は、この、自分自身にとっての“幻の作品”を探し出さねばならないようだ……(笑)。 Posted by ブクログ 幻の女〔新訳版〕 ウイリアム アイリッシュ / 黒原敏行 妻と喧嘩し家を飛び出し、その晩はじめて会った女性と、観劇し、食事をする。帰ってきたら妻が殺されていて、殺人の容疑者として逮捕されてしまう。 唯一自分のアリバイを証言してくれる女性は、誰に聞いても見ていないと言われ...。 古典ミステリーの傑作といわれるだけあって、とても面白かった。夫婦とは?友情...続きを読むとは?いろいろと考えさせられる。 まったく予備知識なかったので、 “夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった“ という冒頭が名訳として有名なことを知らなかった。 自分としては、新訳なのに訳し方がいきなり直訳でがっかりした(その後は読みやすい)ので、ここも新しい訳に挑戦して欲しかった。 Posted by ブクログ 幻の女〔新訳版〕 ウイリアム アイリッシュ / 黒原敏行 「幻の女」はおよそ80年前に出版されたミステリー小説だ。しかし今読んでも全く色あせていない。 冤罪をきせられたスコットの無実を証明するため、アリバイを実証してくれる見知らぬ女性を探す。しかし、バーやレストラン、タクシー、劇場・・・スコットは女性と同伴だったにもかかわらず、誰もがそんな女性は知らないと...続きを読む言う。 一体誰が嘘をついているのか本当のことを言っているのか。実際にその女性は存在したのか・・・。 スコットの冤罪を晴らすために親友のロンバートとスコットの恋人キャロルは奔走するが、なかなか決め手に辿り着かない。 スコットは死刑をまぬがれるのか・・・。 久しぶりに読み応えのあるミステリーに出会った。 お見事としか言いようがない。 Posted by ブクログ ウイリアム アイリッシュのレビューをもっと見る