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酒を飲んで運転し、自損事故で下半身の自由を失ったフィンは、心機一転、ニュージーランド最南端の町へ引っ越す。住居は人里離れたコテージで、26年前にその家に住んでいた少女が失踪していた。彼女が消えてから6週間後、不気味な三兄弟が住む隣のゾイル家の土地から、骨の一部が発見された。住人は逮捕されたが結局未解決となっていた。ゾイル家の関わりは明らかなのに証拠がない場合、どうすれば? 事件を詳しく調べ始めるフィン。だが5か月後、彼は三兄弟に命を狙われ……。最後の最後まで読者を翻弄するナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作。/解説=吉野仁
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年12月08日
冒頭で、車椅子に固定されたまま、崖に逆さ吊りという絶体絶命のピンチに立たされた主人公フィン。さらにピンチに襲われる現在パートと、殺人の疑いのある隣人、ゾイル兄弟からと思われる不気味な数々の事件の謎を追う過去パートが交互に提示される。まぁゾイル兄弟の不気味なこと!こんな隣人だと引っ越すしかないでしょ!...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月23日
七月の目玉となった作品。個性がいくつもある。一つにはニュージーランド発ミステリー。作者は、法心理学者としての本業の傍ら、小説は電子書籍でしか契約しないという欲のない姿勢を貫いているが、この通り、内容が素晴らしいため、作者の意に反して紙のメディアでも世界中に翻訳され、売れっ子となりつつある。
ペ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
車椅子生活の主人公の、ニュージーランドの南端での緊迫したシーンから物語がスタートする。
筆者はカウンセリング専門職が前職ということで、犯罪者の言動や行動に反映されている内面が細やかに描写されていて、怖かった。
地名や人物名に慣れず読むのが大変だったが、サスペンスとしての出来も高く暇なシーンはない。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月09日
のっけから車椅子の主人公はピンチに陥っており、すでに犯人と思われる敵に狙われている。回想と現在が交互に語られるうちに、事件の詳細が分かってくるというストーリー。タイトルの「死んだレモン」とは「人生の落伍者」という意味らしい。その一歩手前でふんばる主人公は、結構大変な目にあってもしぶとく生き残る。まる...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月11日
島国ニュージーランドのミステリーが読めるとは。グローバル社会の恩恵を実感します。日本のミステリーがニュージーランドで読まれることがあるかなあ。
風景描写が具体的なので、荒涼として寒々しいリヴァトンの風景がイメージできました。ニュージーランドの歴史の説明も実に詳しく、知らなかったことばかり。一冊で二種...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月22日
ニュージーランド南島の最南端「リヴァトン」が舞台のミステリー
NZも大好きな国の一つだが、「リヴァトン」なんて初めて聞く
早速Googleアースで検索
うーん田舎(笑)
リヴァトンはかつて捕鯨とゴールドラッシュの二度の好景気に湧いた街
どちらも採りまくったらどうなるか…
それが今のリヴァトン
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月13日
面白かった。ネタバレしたら意味ないからなにも言えないけど、面白かった。
ただ、Dead Lemons は落伍者ってことなんだし、タイトルを直訳してつけるのは、????という感じ。
まぁ『死んだレモン』なら、言葉のインパクトはあるし、なにそれどういうこと?って手にとりやすいから敢えての直訳なのかな。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月06日
車いす生活者のフィンが越してきたニュージーランド最南端の町。そこでは26年前に少女失踪事件が起きていた。事件から6週間後、隣家のゾイル家の土地から彼女の骨の一部が発見された。住人たちは逮捕されたが、遺体が見つからず釈放され未解決となった。事件とゾイル家の関わりは明らかなのに証拠がない場合、どうすれば...続きを読む
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