クイーム・マクドネルの作品一覧

「クイーム・マクドネル」の「平凡すぎて殺される」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 平凡すぎて殺される
    3.3
    1~3巻1,400~1,496円 (税込)
    28歳のポールの特徴は“平凡すぎる”顔だ。わけあって無職のまま、ボランティアで病院を訪れて、彼を自分の息子や甥と思いこんだ老人たちを癒す日々を送っている。ある日、末期ガンの老人を見舞うと、錯乱した彼に誰かと間違われてナイフで肩を刺されてしまう。老人は亡くなり、警察は恐ろしい事実に気がついた。彼は悪名高いギャングで、有名な誘拐事件の関係者だったのだ。警察に衝撃が走る一方、ポールは爆弾で命を狙われ、さらに……。身を守るには逃げながら誘拐事件の真相を探るしかない!? 巧みな構成が光るノンストップ・ミステリ!

ユーザーレビュー

  • 悪人すぎて憎めない

    Posted by ブクログ

    1999年、アイルランド。ダブリンでは武装強盗が頻発していた。現金輸送車を襲う鮮やかな手口から、警察本部はカーター一味に目をつける。特捜班に入った刑事バニーと相棒のグリンゴは一味を監視する任務につくが、ジャズシンガーの黒人女性シモーンと出会ったことで、運命が大きく変わり……。『平凡すぎて殺される』につながる衝撃の過去編にして、最高のバディ・ミステリ!

    前作が今一つだったので、やや心配だったが、読んでみたら、ユーモア控えめのノワールでした。お勧めです。

    0
    2025年04月13日
  • 悪人すぎて憎めない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025年の18冊目は、クイーム・マクドネルの「悪人すぎて憎めない」です。「平凡すぎて殺される」に始まるシリーズの前日譚、主人公は若き日のバニー・マガリー刑事になります。個人的にもアノラックは大好きです。結論から言うと、これが一番好きです。いつもの良さに加えて、ハードボイルド的要素(解説ではノワールと言及されています)も加わり、ネオ・ハードボイルド、ネオ・ノワールの良作に仕上がっていると思います。強いて言うならば、最後、全てが読者が想像する方へと収斂して行く様子が、予定調和的と捉えられる事かもしれません。決して、嫌いな訳では有りません。驚きが欲しいだけです。
    舞台は、1999年のアイルランド、

    0
    2025年05月11日
  • 平凡すぎて殺される

    Posted by ブクログ

    この小説のリズムに慣れるまで時間がかかった。
    ちょっとしたジョークの応酬やクセのある登場人物の振る舞い、それと名前多すぎ問題で途中で誰が誰やら、中盤まではそんな感じで戻って読み直すことも多々ありましたが、慣れてからは一気に読みました。
    アイルランド小説の王道を知らないだけに急展開も楽しめたし、登場人物のクセも楽しめた。

    0
    2023年05月26日
  • 平凡すぎて殺される

    Posted by ブクログ

    主人公は世を拗ね訳あってケチケチ生活をしている青年ポール、そのポールに見舞客の無い老人の話し相手を依頼した看護師のブリジット。その老人は…(ネタバレになるから言えないが)で、ポールは命を狙われることになり、ブリジットと2人逃げながら解決策を探っていく。
    ユーモラスでシニカルなストーリー展開、しつこいくらいウィットに富んだ会話、ジョーク、例え。文章に慣れるまで時間がかかった。全体はミステリーなのに、一つ一つの場面ではコメディ的で、悲壮感が無 く慣れてしまえば読みやすい。登場人物がみんなそれぞれキャラクターが立っていて個性的で面白い。

    0
    2022年11月30日
  • 平凡すぎて殺される

    Posted by ブクログ

    寝たきり状態の老人に人違いで襲撃されたがために、命を狙われるハメになった主人公の逃亡と真実の追求への顛末を描いた物語。だんだん「こういう文章か」というクセに慣れたら、個性あるキャラクタにも愛着がわいてそれなりに楽しめました。

    ただ万人向けかというとどうでしょう…。(アイルランド)ローカルネタ多めなユーモア、映像畑出身だからか目で見て想像できるように比喩や装飾性を多めに描いたキャラクタの外見や行動など、結構な独特のクセがあり、それがそのまま文章量の多さにつながってもいるので、「逃亡劇」のわりにはさほどのスピード感を感じられなかったように思えました。

    ただ主人公と看護師の、厳しい現実と立ち向か

    0
    2022年07月26日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!