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差別の激しい土地に生まれ、同性愛者として長じ、「八歳で作家になった」と豪語したという天才はデビュー前から天才だった。ニューヨーク公共図書館が秘蔵する貴重な未刊行作品を厳選した14篇。ホームレス、老女、淋しい子どもなど、社会の外縁にいる者に共感し、仄暗い祝祭へと昇華させるさまは、作家自身の波乱の生涯を予感させる。明晰な声によって物語を彫琢する手腕の原点を堪能できる選集。(解説・村上春樹)
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ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。だが、彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている――。頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)。英文学者にして小説家、南條竹則が選び抜いた、七篇の傑作小説。
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好色な医師フリントの奴隷となった美少女、リンダ。卑劣な虐待に苦しむ彼女は決意した。自由を掴むため、他の白人男性の子を身籠ることを――。奴隷制の真実を知的な文章で綴った本書は、小説と誤認され一度は忘れ去られる。しかし126年後、実話と証明されるやいなや米国でベストセラーに。人間の残虐性に不屈の精神で抗い続け、現代を遥かに凌ぐ〈格差〉の闇を打ち破った究極の魂の物語。
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ヒトの脳下垂体と睾丸を移植された犬が名前を欲し、女性を欲し、人権を求めて労働者階級と共鳴し、ブルジョワを震撼させる(「犬の心臓」)。繁殖力を高める生命光線を浴びて、大量発生したアナコンダが人々を食い荒らす(「運命の卵」)。奇想天外な空想科学的世界にソヴィエト体制への痛烈な批判を込めて発禁処分となった、20世紀ロシア語文学の傑作二編を新訳で収録。
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ちょっぴり痛くて甘い、大人のファンタジー。 47歳の誕生日の前日、パリの裏通りのレストランを訪れたイタリア人女性ミレッラ。その店は「人生の失われたチャンス」を取り戻す場所だという。メニューを開くと、ミレッラの痛い記憶が次々と蘇る。両親と別れた少女時代、20歳のときの束の間の男性との関係、自分の不注意から起きた不幸な事故……彼女が選んだ「やり直したい過去」とは? 女性なら思わず共感してしまう、ちょっぴり痛くて甘い大人のファンタジー。
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14歳。わたしはカルト集団の一員(ファミリー)になった。愛され、殴られ、蹂躙された日々のはて、1969年、世紀の無差別殺人は起きた――。著者が初めて語る壮絶な自伝。 1967年、14歳のダイアンはチャールズ・マンソン率いる“ファミリー”の一員になった。セックスとドラッグが蔓延するLAでヒッピーになった両親に捨てられ、ようやく見つけた居場所だった。だがチャールズの微笑みは暴力的な支配に変わり、ファミリーは無差別殺人を犯すカルト集団へと変貌していく。一夜に女優シャロン・テートら5人を惨殺するまで――。事件から50年、初めて明かされる衝撃の内幕!
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真夜中シリーズの著者が放つ、新・三部作「私のビリオネア」完結編! が「君がどこにいたって、俺が必ず迎えに行く」。世界有数の敏腕ボディガードと、類まれなる才能を秘めた美しい女性の突然の出会い――。 ボディガード会社の社長ベネットは実際の任務からは退いていたが、大物ヘッジファンドのオーナーからのたっての依頼で、その娘のエルを直接警護することになる。ロシアマフィアから身を隠すために始まった二人きりの潜伏生活で、彼はエルの美貌だけでなく天才的な頭脳にすっかり骨抜きにされてしまう。できることなら、このままずっと一緒にいたい。しかし、事件の解決とともに別れのときは近づき……。愛と欲望と危険とがロンドンの夜に溶けあう、官能ロマンティックサスペンス!
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真夜中シリーズの著者、リサ・マリー・ライスが放つ、新・三部作の第二弾! 愛し合いながらも別れを選んだふたりが再会した場所は、ヴェネツィアの仮面舞踏会。それは甘くて危険な夜の始まりだった……。 世界中で人気の真夜中シリーズから独立した「私のビリオネア」三部作は、ヨーロッパの魅力ある都市を舞台に繰り広げられるストーリー。この二作目は、イタリアの水の都ヴェネツィアで、かつての恋人との再会から始まる。 貧乏学生だったカルビンは世界有数の大富豪となって、愛しながらも別れてしまったアーニャと偶然会う。再会した喜びもつかの間、誘拐されるアーニャ。「きみと出会えた奇跡をもう絶対に離さない!」と心に決めたカルビンは、彼女を取り巻く陰謀や策略からアーニャを救い出すために……。
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大人気「真夜中シリーズ」のリサ・マリー・ライスが贈る、ファン待望の新・三部作の第一弾! ひと目みた瞬間にわかった、きみに出会う運命だったと――。欲望のパリの空に熱く燃え上がる、官能ロマンティック・サスペンス! 美術館キュレーターのハーバーは、パリ行きの飛行機で隣り合わせたマークと親しくなる。退屈なビジネスマンと自称する彼が、セクシーで危険な香りを漂わせているのはなぜ? 惹かれあう二人は翌日ルーブル美術館へと出かけるが、そこでテロ事件に巻き込まれる。彼女、そして至宝の芸術作品を助けられるのは、彼の危険な本性だけ……。人気の著者が新たに手掛ける独立三部作。ヨーロッパの魅力ある都市を舞台に繰り広げられる、ゴージャスで危険な「私のビリオネア」の第一部が、華やかに開幕!
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巨匠クライブ・カッスラー、最後の単独執筆長編! 20世紀初頭を舞台に、当時の最新メカ総登場で、全米を股にかけた追跡劇がはじまる。 探偵 アイザック・ベル、最強最悪の強盗殺人犯に挑む! 20世紀初頭のアメリカ。西部一帯の銀行で、冷酷無比な強盗殺人事件が頻発していた。犯人につながる証拠はない。政府の要請を受けた“ヴァン・ドーン探偵社”は、通称“強盗処刑人”の逮捕にエースのアイザック・ベルを差し向けた。捜査を開始して早々、ベルのもとに正体不明の美女が現われ、ソルトレイクシティではまたもや銀行が襲われる。捜査は難航した。しかし、ベルは同僚とともに新しく手に入れたわずかな証拠から犯人の拠点をサンフランシスコと断定。犯人を罠に掛けるべく新聞に偽の情報を流すのだが―。
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最新作にして最高到達点! 異常な手口で“口を閉ざされた”犠牲者たち―― 戦慄の連続殺人、再び。 ミステリー界の新女王が放つ、ノンストップ・スリラー。 〈ウィル・トレント〉シリーズ最新刊! ※カリン・スローター特設ウェブページはこちら。 https://www.harpercollins.co.jp/karinslaughter/ 刑務所内の暴動中に起きた殺人事件の捜査にあたるウィルは、服役中の男から犯人を教える代わりに8年前の連続強姦殺人事件を再捜査するよう取引を持ちかけられる。 不正捜査によって男を逮捕したという人物は声望の高い前グラント郡警察署長、ウィルもよく知る人物だった。 時を置かず当時と同じ異様な手口で傷つけられた女性の遺体が発見され――。 過去と現在の因縁が衝突する、シリーズ最高傑作! ■カリン・スローターの好評発売中既刊 〈グラント郡〉シリーズ 『開かれた瞳孔』 『ざわめく傷痕』 〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 『スクリーム』 一話完結作品 『グッド・ドーター 上・下』 『彼女のかけら 上・下』 『プリティ・ガールズ 上・下』
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「スローター史上最大スケール、一気読み度も史上最高」 ――解説:霜月蒼(ミステリ評論家) CDC疫学者の拉致と爆破テロ、連続する凶悪事件の目的とは!? 〈ウィル・トレント〉シリーズ、最大の危機! ■〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 ショッピングモールの駐車場で、疾病予防管理センターの疫学者が拉致された。行方不明のまま一カ月が過ぎたとき、アトランタ中心で爆破事件が発生。現場へ急行した捜査官ウィルと検死官サラは混乱の中、車の追突事故の救命にあたる。だがその車に乗っていたのは、逃走中の爆破犯たちとさらわれた疫学者だった。銃撃戦の末にサラも連れ去られ――。連鎖する凶悪事件、真の目的とは!?
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ギ・ド・モーパッサンの代表作、『脂肪の塊り』(原題: Boule de Suif)がフランス語で読める!<b/> 『脂肪の塊り』(原題: Boule de Suif)は、1880年に刊行されたエミール・ゾラが主宰した自然主義文学の短編集『メダンの夕べ』(Les Soirées de Médan)の中に収められた、フランスの小説家、ギー・ド・モーパッサン(1850-1893)による短編小説。 普仏戦争を背景に、娼婦エリザベート・ルーセ(ブール・ド・スイフ)を主人公にした物語で、モーパッサンの出世作であり、彼の数多い短編小説の中でも最も有名な作品の一つである。本書は日本語翻訳ではなく、フランス語でお読みいただけます。
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1892年に刊行されたヴェルヌの怪奇小説、ゴシック小説。吸血鬼伝承の残るトランシルヴァニアのカルパチアの山中、領主の末裔だったゴルツ男爵が行方をくらませてから荒れ果てて無人のはずだった古城から、一筋の黒煙が立ち昇っているのが発見される。このときから奇怪な事件があいつぐ。謎の解明に乗り出したテレク伯爵にとっては、ゴルツは、ヨーロッパ一の歌姫ラ・スティラを争った因縁の相手だった。城へ赴いたテレクの眼前には、5年前に死んだはずのラ・スティラの姿と歌声が……。ヴェルヌ後年のペシミスティックな雰囲気をもつ異色作。
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どこからともなく集まってきた貧乏芸術家やボヘミアンたちがたむろする町モンパルナス。極貧と絶望の中で創作に没頭する画家モジリアニはジャンヌを得て、生きる力を与えられる。だが、ついには病とのたたかいに敗れる。画家本人とも実際に交際のあった作者はその壮絶ともいえる生涯を、彼の生きた時代と場所とともに丹念に描きあげる。かつてジェラール・フィリップ、アヌク・エーメ主演で公開された同名の映画の原作であるが、原題は「1919年のモンパルナス」であった。
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原題はYou Know ME ALで、「アルよ、君はおれのこと、よく知ってるよな」という意味。アルは友達の名だ。この作品は投手としては抜群だが田舎者でウヌボレ屋でケチなジャック・キーフという青年が、アルに書き送る手紙でできている。1910年代の小説だが、実在のチーム、選手、監督を織り交ぜて描いて大好評を博し、ユーモア小説、野球小説の古典的名作となった。作者ラードナーは野球物のあとで中流層の市民たちを描いたユーモアと諷刺のきいた諸作品によっても高く評価された。アメリカン・ユーモア小説はマーク・トウェイン→ラードナー→デイモン・ラニアンと受け継がれていく。
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ベルギーのブリュージュは中世の昔から、ハンザ同盟の金融の中心地として、また英国やスカンジナヴィア諸国との交易の要衝として繁栄し、さらにはブルゴーニュ公らのすぐれた文芸保護者を得て、美術工芸の分野でも旺盛な活動を示した都市だ。だが、その輝きは、歴史の闇の彼方に没し去ってしまった。ローデンバックは過去の一時期に確かに燃え立ったその熱さを、哀惜と共感をこめて追想し、はっきりとその終焉を宣言する。ノスタルジーの極致を示し、日本でも上田敏、荷風以来、多くの文人に愛された名編。
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フランスのコンスタン作の小説。名門の出身で大学生のアドルフは社交界で、美貌の女性エレノールに出会う。エレノールは伯爵に囲われの身だった。アドルフが彼女を無理やり手にいれると、今度はエレノールのほうが積極的に。彼女は伯爵から別れてアドルフのところに来て、二人は駆け落ちをして同棲生活をつづける。アドルフは女に養われている生活に嫌気がさし、親もとに逃げかえる。アドルフの心変わりを知ったエレノールは…。利己的な青年と、ひたむきな愛をささげる女性との恋愛心理を鋭く分析してみせた作品。訳者が自信をもって贈る名作。
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第二次世界大戦前後の時期のアメリカを、色濃く反映した短編集。主人公たちの生き生きとした行動や、彼らがうごきまわる世の中の的確な描写はハインラインならでは。本書に収めたのは、既刊の『失われた遺産』『魔法株式会社』に続く「未来史」シリーズ以外の短編集だ。1929年、アナポリスの海軍兵学校を卒業後航空母艦勤務をしたハインラインは、体をこわして退役、以後、「生命線」でSF作家としてデビューするまで、UCLAの理数系大学院に学び、さまざまな職種を転々とする。「象を売る男」の元セールスマン、「わが美しき町」の腐敗政治家とたたかう地方新聞の記者、「歪んだ家」の建築家などの描写に、その体験が生かされている。
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平凡な日常のなかに時として忍び込む、異常で薄気味のわるい事件、超自然的な現象を、徹底して描いた特異な作家ビアス。そこに描かれる死と恐怖と超自然的な怪異は、いまなお人の心をおののかす。この巻には、『ありえない話』から、「ハルピン・フレーザーの死」など14編を収録した。ビアスは「悪魔の辞典」で有名だが、人間の本質を冷笑をもって見すえ、容赦の無い毒舌をふるったことから、Bitter Bierce(「辛辣なビアス」)とあだ名された。
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ウォール街の法律事務所で働くことになったバートルビーは筆耕を仕事にするが、だんだんと「仕事」を断るようになり、あらゆる依頼や命令に対して「わたしはしたくはありません」と言い張るようになる。そして最後には刑務所に送られて、食事を拒んで死にいたる。ビリー・バッドは平凡な水夫だが、不条理で抗いがたい宿命の糸にたぐられて、やがて古参兵曹長を撲殺してしまう。だが、軍法会議では、死刑を宣告されて絞首刑に処される。この作品は孤絶のなかで沈痛な思索の火を絶やさなかったメルヴィルの遺作となった。
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英国の作家アシェンデンは第一次世界大戦中、ふとしたきっかけから英国陸軍諜報部の要員である大佐Rにスカウトされ、秘密諜報部員の仕事をすすめられる。アシェンデンは数カ国語に通じていたし、作家という職業が恰好の隠れみのになると言葉巧みに奨められ、これを承諾する。それは命がけの任務であり、たとえ成功したとしても誰からも感謝されず、面倒なことが持ち上っても誰も助けてはくれないことを知っていたが、人生への熾烈な探求欲が彼に承知させたのだ。彼は手始めにジュネーヴに向って出発する。だが、そこではすでに罠が待ち受けていた。迫力ある連続短編!
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青年医師が心を奪われた女性は、人に言えない秘密をかかえていた。しかし、信じられない事件が起き、二人の運命は一変する…… 十九世紀の大ベストセラー、ミステリー小説黎明期の記念碑的作品であるヒュー・コンウェイ『ダーク・デイズ』を、黒岩涙香が翻案した『法庭の美人』が、現代によみがえる! 本書は、早稲田大学社会連携研究所と株式会社扶桑社の共同事業で刊行したものです。 医師となった青年・卓三は、往診先の娘・お璃巴の美貌に魅せられる。彼女との結婚を望む卓三だが、お璃巴には隠された秘密をかかえる身であった。愛に破れ、自暴自棄に沈む卓三。しかし、思いがけない出来事が二人の運命を変える。狂乱するお璃巴がおそるべき事件を起こしたのだ! 犯罪に巻きこまれた青年の姿を描き、十九世紀英国で一大ベストセラーとなったヒュー・コンウェイ『ダーク・デイズ』を、黒岩涙香が翻案。人名を日本式に変え、大幅な編集で世に問い、明治なかばに探偵談が流行するきっかけともなった『法庭の美人』。明治の風情あふれる涙香の文章はそのままに、かな遣い等をあらため、現代でも読みやすい形で復刻。【電子オリジナル版】
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懸賞に当たった大金持ちのトーブラー氏と貧乏人のフリッツ。トーブラー氏は貧乏人に変装してホテルに宿泊、トーブラー氏と間違えられたフリッツ青年は事態にとまどいながら特別待遇を受け、トーブラー氏の下男は航路持ちの富豪を演じさせられる。これにホテルの従業員やくせのあるお客が絡んで巻き起こす大騒動。三人の男たちは嬉々として雪ダルマ「カシミア」を作るが…ユーモアと皮肉が渾然となって躍動する傑作。「消え失せた密画」「一杯の珈琲から」とならぶケストナーのユーモア三部作。
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軍隊から戻ると、空き家になった家には母が残していった整理箪笥しかなかった。ヘイズは汽車に乗り、知らない街へ行き、説教師の帽子を被ったまま売春宿に入った。やがて彼は中古自動車の上に立ち、「キリストのいない教会」を説きはじめた。祖父の志を継いだのだ。どす黒いユーモア、人々への容赦ない眼差し、登場する人びとのやり取りはぎくしゃくして、しばしば意味不明に。「賢い血」とはいったいなにをさすのか。
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ロシア生まれのアメリカ作家ナボコフ(1899~1977)の作品は、『ロリータ』をはじめ多くの長編が翻訳されている。しかし、ナボコフの小説は読みやすくないから、努力して取りくみながら途中でついて行けなくなる読者もありそうだ。その点、この短編集は、ナボコフには珍しく平明に書いたのもあるし、短いながらもナボコフ的な特徴がよく出ているのもあり、かれの作品へ接近するのに手ごろな踏み石といえる。色彩ゆたかな濃厚な文体、驚くばかり奔放な構成、瀑布のような雄弁、石ころのような寡黙、にじみ出る詩情、痛切なノスタルジヤ、新鮮で強烈なメタファー、容赦ないユーモアなど、どれもナボコフ的世界を美事に展開している…訳者のことば。
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この作品では、男が中心として描かれている。レアの姿はもはや、舞台の奥の方に、おぼろに浮かんでいるにすぎない。しかし、シェリの夢の女性として、常に、またいたるところに存在しているのである。第一次世界大戦後の不安動揺の社会の中で、なんの実行力もないシェリは、ますます虚無的になって行く……当時の若い世代に絶大な人気を博した名作。
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シェリとは《可愛いひと》の意味で、女性が愛人の男性を呼ぶのに用いられる。したがって『シェリ』は、男性が主人公と思われそうだが、むしろ女性のレアの方により多く比重がかかっている。まるで自分の子供のように愛していた若い男から、不意打ちをくって、これまで経験したことのないような恋の喜びをおぼえながら、あきらめざるをえないレアの哀切な心情……6年後に書かれた『シェリの最後』とともに、コレットの最高傑作といわれる。
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全世界中の人々に愛された伝説のバンド、The Beatles。 そんなビートルズの衝撃フィクションが登場! 【序文より】 このフィクションであり、歴史関連書である本書を通して、作者のスティーヴン・レイディスは、読者に「1965年に起こった交通事故でポール・マッカートニーは本当に死んだのか?」という疑問を問いかけ、答えを提示した。 60年代半ばから後半にかけて、奇妙な噂が流れた。それは、伝説的ロックバンド、ザ・ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーが実は交通事故に遭い、死んでいたというものだ。その真実を知る手掛かりが、曲の中やアルバムジャケットに隠されているという噂がファンの間で流れ、ビートルズのアルバムは何百万枚と売れ、アルバムセールスは急上昇した。 噂は次第に、ポールが誰かに殺害されたという陰謀説にまで発展し、人々はますます混乱していった。信じがたい噂は真実なのか? ポール・マッカートニーは本当に死んだのか? だとしたら、今も生きて、みんなの前にいるポールは一体誰なのか? …etc。 続きは本編で御覧ください。 【著者】 スティーヴン・レイディス
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◎「どの射殺に関しても、後悔したことは一度もない。俺が後悔するのは、同僚がやられる前に殺せなかった連中のことだ」――クリス・カイル◎米軍史上最多、160人を狙撃――戦友には「伝説」と敬われ、敵からは「悪魔」と怖れられた、スナイパー。国家と家族、そして戦場を愛した、ひとりの男の真実の素顔に迫るドキュメント!◎米軍史上最高の狙撃手と言われたクリス・カイルの素顔に迫ったノンフィクション! 故人に近しい人々への取材を敢行し、映画化された原作では触れられていない、彼の死や葬儀の模様についても触れ、「伝説」と「真実」についてより深く迫る!◎アカデミー賞6部門ノミネート! 日米で大ヒットのクリント・イーストウッド監督、ブラッドリー・クーパー主演で映画化された『アメリカン・スナイパー』でも話題。◎2013年2月11日、巨大なアリーナ“カウボーイズ・スタジアム”にて一人の男の葬儀が行われ、多くの弔問客が集った。クリス・カイル、本名クリストファー・スコット・カイル。幼い頃から軍人を目指したカイルは、1999年米海軍に入隊。退役した09年まで特殊部隊〈ネイビー・シールズ〉に属した伝説のスナイパーだ。2003年に始まったイラク戦争には4回にわたって派遣、常人離れした狙撃の腕で、公式記録としては米軍史上最多の160人を射殺した。味方からは「伝説(レジェンド)」、敵からは「悪魔」と呼ばれたその素顔とは――。本書は、生前の故人を始め、妻や友人らへの取材を通し、クリス・カイルというひとりの男の「伝説」と「真実」に迫ったものである。◎クリス・カイル CHRIS KYLE 本名クリストファー・スコット・カイル(Christopher Scott Kyle)。1974年4月8日、テキサス州生まれ。子供の頃のなりたい職業はカウボーイか軍人だった。ロデオで大けがをするもカウボーイへの道を歩みはじめる。しかし大学を中退して軍への入隊を決意。当初は海兵隊への入隊を希望したが、幸か不幸か新兵募集の担当官が不在で、代わりに応対した海軍の担当官から特殊部隊SEAL入隊を勧められる。BUD/S(基礎水中爆破訓練)等の過酷で名高い訓練を不屈の負けじ魂で耐え抜き、晴れてSEALへの入隊を果たす。2003年、イラク戦争が勃発。ナーシリーヤ、ファルージャ、ラマディ、サドルシティと、イラク戦争の中でも激戦地を数多く転戦、イラク軍およびアルカーイダ系武装勢力の戦闘員を“公式上”160人殺害して米軍史上最高のスナイパーとして名を馳せる。2009年に除隊するまで4回に渡りイラクへ派遣され、その間に多数の叙勲を受けた。味方からは「伝説(レジェンド)」と敬われ、敵方からは「悪魔」と恐れられ、多額の懸賞金が懸けられた。名誉除隊後は、軍や法執行機関の隊員に軍事訓練を行う民間軍事訓練会社を設立。戦闘体験を綴った回顧録も上梓した。著作の印税などを元に、PTSD に悩む帰還兵や退役軍人の社会復帰を支援するNPO団体を設立するなど、余暇の大半を慈善事業にあてていた。2013年2月2日、PTSD を患う元海兵隊員エディ・レイ・ルースに射撃訓練中に撃たれて死亡。享年38歳。
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◎社会現象を巻き起こした大ヒットアニメーション『アナと雪の女王』の原点! アンデルセンの『雪の女王』を文庫化!◎あなたは大切な人だから――必ず助ける! 凍った心を救うのは、一途な愛。真実の愛と勇気、一途な思い……普及の名作に込められた感動体験をいま、あなたにお届けします!◎〈『雪の女王』あらすじ〉あるところに、カイという少年とゲルダという少女がいました。ふたりは大の仲良し。ある日、悪魔の作った邪悪な鏡のかけらが、カイの目と心臓に刺さります。その日から、優しかったカイの性格が一変しました。ある雪の日、ひとりでそり遊びをしていたカイの前に〈雪の女王〉が現れます。雪の女王はその冷たい魅力でカイをとりこにして、連れ去ってしまいました。ゲルダは大切なカイを探すため、世界の果てに旅立つ決意をします。果たして、ゲルダはカイ少年に再びめぐりあえるでしょうか? そして、失われた少年の優しい心をとり戻せるのでしょうか……?◎〈収録作品〉『雪の女王 七つのお話でできたものがたり』『人魚姫 リトル・マーメイド』『親指姫』『雪だるま ~スノーマン~』『おまめのプリンセス ~えんどう豆の上に寝たお姫さま~』『雪の花 ~スノードロップ~』[著者プロフィール]ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 1805年4月2日、デンマークのフューン島に生まれる。修繕屋を営む父親と洗濯婦の母親に育てられるが、家庭は大変貧しかった。しかし、貧しくとも心は豊かであれ、との父親の教えと影響で、幼少の頃より文学や演劇に興味をもっていた。1816年、14歳の時に、歌手・俳優を目指し、わずかばかりのお金を手にし、デンマークの首都コペハンーゲンに旅立つことを決心する。しかし、下層階級の出身であり、お金もなく、なかなか夢は叶わなかった。だが、アンデルセンはそんな境遇にも絶対に諦めることなく、様々なことにチャレンジする。その情熱と意欲を買った支援者によって、基礎教育・高等教育を受けられることとなる。文才はたちまち現れ、1835年に『即興詩人』『子どものための童話集』を刊行し、作家・詩人としての地位を確立する。以後、1875年8月4日に没するまでに、生涯を通じて156編の童話を書きあげた。彼の作品は、世界中の100ヵ国以上の言語に翻訳され、今なお愛読されている。また、デンマークの国家的象徴として、同国に多大なる観光収入をもたらしている。
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絶望の底から救ってくれた君との世界が、ずっと続くと信じてた――。漫画家の真治に、映画化の話が舞い込む。だが、突如病に倒れ「このままでは視力を失う」と医者に告知される。漫画家が見えなくなったら終わり、とベランダから身を投げようとするが、生まれつき聴覚障害をもつ女性・響に助けられる。二人の不思議な共同生活が始まるが......。
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オハイオ州の架空の町ワインズバーグ。そこは発展から取り残された寂しき人々が暮らすうらぶれた町。地元紙の若き記者ジョージ・ウィラードのもとには、住人の奇妙な噂話が次々と寄せられる。僕はこのままこの町にいていいのだろうか……。両大戦に翻弄された「失われた世代」の登場を先取りし、トウェイン的土着文学から脱却、ヘミングウェイらモダニズム文学への道を拓いた先駆的傑作。(解説・川本三郎)
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孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を「あしながおじさん」と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。
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シーザー亡き後、ローマ帝国独裁の野望を秘めるアントニーはエジプトの女王クレオパトラと恋におちる。妖女の意のままになったアントニーはオクテイヴィアスとの大海戦に敗れ、クレオパトラ自殺の虚報を信じて自殺する……。多様な事件と頻繁な場面転換を用い、アントニーとクレオパトラの情熱と欲情を描いて四大悲劇と並び称される名作である。
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美人だが、手におえないじゃじゃ馬むすめカタリーナが、男らしいペトルーキオーの機知と勇気にかかって、ついに可愛い世話女房に変身──。陽気な恋のかけひきを展開する『じゃじゃ馬ならし』。青年貴族クローディオーと知事の娘ヒーローのめでたい婚礼の前夜、彼女に横恋慕するドン・ジョンの奸計(かんけい)から大騒動がまきおこる『空騒ぎ』。明るい情熱と機知の横溢する喜劇の傑作2編を収録。
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東ドイツが葬った極秘計画、通称“ウォルラス”は終わっていなかった。 祖国を捨てた元スパイは、暗号を受け取り、古巣ベルリンへ舞い戻る。 復讐か、罠か――。 東ドイツの極秘計画をめぐるスパイスリラー! 「ウォルラス計画」とは:東ドイツ諜報機関(シュタージ)対外諜報部門の偵察総局K部管轄の極秘任務。1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊し、スイスに逃亡するまでマルクスは携わっていた。K部の存在自体が極秘とされ、組織内の職員名簿や正式な書類にも決して表示されることはない。 ベルリンでロシア大使館職員が殺害された。 同日、スイスの高級ホテルで暮らすマルクスのもとに差出人不明の手紙が届く。 そこには、東ドイツの諜報機関“シュタージ”が闇に葬った極秘計画、 通称ウォルラスの緊急事態を告げる暗号が記されていた。 30年前、祖国を裏切り名前を捨てた元工作員マルクスはベルリンへ否応なく呼び戻され――。 そこで待ち受けるものとは!? イタリア発、衝撃のデビュー作!
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祖国独立のためにオランダ軍と戦い、身障者となり、徐々に絶望に沈んでいく若者。児童婚で純潔さを奪われる隣人の少女をただ見守るしかない幼い男児。割礼を目前にして恐怖と宗教的意義に対する高揚感――そして贈り物への期待――に心揺れる少年。 ノーベル賞候補にもなったインドネシア最高の物語作家プラムディヤ・アナンタ・トゥールが、楽天的世界観と暗い現実の間で戸惑う若者たちを温かく意味深い言葉で綴った傑作短編集。
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「なんで私にはふつうのお母さんがいないわけ?」「同じクラスのあの子のことは、できれば忘れてしまいたい」「あのとき、勇気をふりしぼって私が止めていれば……」 2014年にフィリピンのThe University of Santo Tomas Publishing Houseから刊行された短編集『For Love and Kisses』より、家庭や学校を舞台に、6~10歳の少女の目線で家族や友人へのさまざまな思いを描き出した3編を翻訳。
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